「って...私達どこ行くの?...」
今までユキについて行ってたけど目的地を聞いてなかった。
「ん?まだ言ってなかったっけ?」
はい、一言も。
「ごめんごめん!今向かってるのはね?闘技場ってところだよ〜」
「おお〜...って何しに行くのさ?」
私まだ戦えないよ?初心者だよ?スキルまだひとつだよ?
「ナユカに実際にプレイヤー同士が戦ってるとこ見て欲しかったんだよね〜!ついでに私のかっこいいとこ見せたいじゃん?だからかな〜。」
あ、そうか。
私このゲームの戦ってるとこ見たことないもんね。
「んで、着くまでにゲームの説明。チャチャッと済ませちゃうからね〜」
そそ。待ってましたー!!
初めてそうそう何も分からないと不安で仕方ないんだよね〜。始めの説明は説明とは名ばかりの基本的なことしか言われなかったし。
そう言ってユキが説明を初めてくれた。
......
...
簡単にまとめると。
まずはステータス。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前: ナユカ
HP 0├────────────┤
スキル
パッシブ
〔魅力〕
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うん(´・ω・`)
ウン?
なんか...
「少なくないッ!!?」
「初めはそんなもんだよ〜あとから増えて来るからね〜」
と、軽く返された。
次にこの「RBG」のルール
まず、当たり前だけどゲーム内でも社会的なマナーは守りましょう。
ゲーム内での通貨の単位はゴールド(G)
スキルオーブはどこにでも湧く。
スキルオーブにはレア度があり、白→黄→緑→青→赤→黒→金 が今のところ判明している。白が1番でやすく、金が持ってたら奇跡レベルらしい。
公共施設での戦闘は原則禁止。闘技場とかその周辺の施設のことらしい。
その他の場所では戦闘しても良い。
戦闘の種類として、
両者同意の上で行う戦闘を、決闘といい。互いのランキングを競い合い、勝った方と負けた方のランキングが近い場合は入れ替わる。離れていると入れ替わらないがかなりランキングが上がる。
両者がルールを変えて行う戦闘を、フリープレイといい。かなりの自由度がある。設定によってランキングに反映するかしないかを決めることができる。
相手の合意なく強制的に戦うことを、遭遇戦といい。襲った相手のランキングを下げることができる。また、倒した相手をホーム、或は設定地へ戻す。相手の所持金の一部を奪う。襲った側が負けた場合極度のランキング低下が起こり、ゲーム内通貨が減る。また、自分のホーム、或は設定地に戻る。
となっている。
スキルは無数にあり、同じような名前のスキルでも効果が違ったりする。
スキルの扱いと組み合わせ、発想次第ではとてつもない強さになることがある。
等々...
正直すぐに覚えることなんてできないくらい、細かいルールも教えてくれてたけど案の定覚えれてない。
ここら辺のルールさえ覚えておけばゲームはできるようだ。
ユキに説明をしてもらいながら闘技場に向かっていると、進んでいる方の上空にオーブを見つけた。
地上から10mほど上空にあるそれは、私では取れそうにないことをユキに話してみると、ユキがそのオーブを取れると言う。
「あれはね〜〔飛行〕とか〔飛翔〕って感じのスキルを持ってないと取れないからね!!今回は私が取るよ。まあ、見てて!」
と言うやいなや、ふわりとユキの体が浮いたかと思うと、スーーっと空中を移動してあっという間にオーブを取ってきてしまった。
まあ、慣れてしまっている光景だった。科学が進んでしまったこの時代では、人やものが飛ぶ光景など日常茶飯事なのだ。
むしろ、今までゲームを初めて何も飛んでいないことに驚いたし、飛ぼうとして飛べないのだからちょっとびっくりしたくらいだ。このゲームではそういうスキルがないと飛べないという、不便だなと思わなくもない。はやいとこスキルが欲しい。
ユキにそのことを話すと、今は飛行系スキルがあるが、ゲーム開始からスキルが発見されるまでは移動手段が限られ相当不便だったという。
「飛行系スキルを見つけた人達はゲームの根本を変えたからね〜!陸上戦主体のゲームを空中戦主体のゲームに変えたことから〖革命者〗と呼ばれているよ!実際にそういった称号を取得しているしね。」
ゲームを根本から変える...果たしてそんなことができるのだろうか?
ただ実際にそういったことが度々起きているらしい。そもそもそれがこのゲームが人気の理由なんだとか。
ユキがザックリと過去にあった革命とそれに繋がる大きな事件、イベントなどを教えてくれた。
後書き
次回:革命とは?このゲームの醍醐味を説明。
ちなみに、この世界では空を飛ぶことは、現代で言うところの自転車くらいの扱いです。安全性とかはもちろん色々対策がされ、事故はもちろん。怪我もしないすごい技術が使われています。科学怖え〜...
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