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T091  ユキ&ナユカVSシオリ&ユメキ

公開日時: 2022年3月8日(火) 05:44
文字数:2,553


「よし!じゃあやりますか!!」


「舐めたこと言ってくれるやん?うちらそんなに弱そうか?」


「あ!ごめんなさい。そういうつもりじゃないです」


「まあ、いいや。このまま油断しといてくれるなら楽でええわ」


《スキルオープン》


「センパイ、あれ使いますか?」


「…あぁ、こいつの後に白雪姫も控えてやがる。ここで使わねーともったいないやん?」


「おっ!いよいよッスね!!もう待ちくたびれましたよー!」




 もうすぐ始まる…。この試合。私は相手も何かしら仕掛けてきそう?だがこちらもまだ後ろにユキがいる。だから遠慮なく戦おう。負けても多分ユキが勝ってくれる。でもね、少しは私も強くなったよって言えるかな?これはゲームだけど…。ここから。ユキにそんな私を魅せたい!!


《3…》


「ユキ!!」


「ん?な〜に〜?」


「そこから見ててね?私…」


「大丈夫。ナユカならできるよ。さぁ見せて?そして全ての観客を魅せておいで」


《2…》


 やっぱり私はユキがいてくれてよかったよ。


「私は誓う。これから花開く未来の花を。【君と咲かせよう】」


 私は桜の花びらと共に舞い。その中から赤い浴衣を装備して現れる。


《1…》


「せや、うちらの切り札見せたれや!」


「うっす!!行きますよー!」


「【【コネクト】】!!」


《スタート!!》


ユキ&ナユカVSシオリ&ユメキ






 バトル開始早々私は〔ジャンプ〕で上空へ飛び立つ。しかし相手の方には行かずこのまま観客席の方に飛び立って行く。


「な、なんすか?敵前逃亡すか?」


「シオリ油断大敵やで!何しだすかわからん!」


 そして外周ギリギリ…よりも少し内側。ユキが派手にって言ってたからね!お望み通り派手に散らしていくよ?


 そしてそこからそのまま外周をぐるりと回るように飛んでいく。ついでにここから桜の花弁を大量に散らす。

 [魔弾発射=∞、方向=下、属性無し、大きさ=変化なし、〔桜〕の形に変更。〔振りまく〕。〔舞う〕ような軌道+〔回す〕]


MP

┠───────╂───┤


 私の軌道から大量に吹き出す〔桜〕がそのままヒラヒラと舞いながら落ちていく。


 そのまま私は外周を回りながらさらに上昇していく。それに合わせて回り始める〔桜〕はまさに桜吹雪と言った模様。



MP

┠────╂──────┤



「シオリ!!あれ止めろ!!」


「うっす!?」


 事態の異常性に気づき始めた相手プレイヤーだがもう遅い。そのまま私は範囲を狭めるように回りながら上昇。そのまま中心に到着する。


MP

├╂──────────┤


「なっ!?なんだよこりゃ!!!?」


「いやー!ここまで盛大にぶちまけた人はいないっすよね!?」


 そこには試合をする舞台を囲むドームのようにその周囲を囲う桜吹雪が出来上がっていた。


「なんか綺麗っすね!」


「感心してる場合かっ!」


「でもこんだけ弾幕張ったらMPもう無くないっすか?しかも全部私たちには当たらない位置でですよ?」


 そんなことを言うシオリにユメキは沈黙して返す。なぜなら嫌な予感が消えない。視界の端に常に捉えている白雪姫がそのまま装備もせず、佇んでいるのも違和感しかない。


 そして…。


 そのドームはだんだんと全体が落ちてきている。


「っ!!シオリ!上にダメージ覚悟で抜けろ!!」


「!?うっす!」


 途端に急上昇しだす2人。このまま下にいては危険と判断したふたりは、そのドームの上に抜けるためにナユカに向かっていく形になる。


 そこから今度はナユカがクルクルと回りながら投げナイフを飛ばす。


 だが2人も黙ってやられはしない。即座に打ち返す弾幕。ナユカはそれを難なく躱し、そして今度は手に扇子を持ち…


「【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】!」


 突如急速でシオリに接近する。


「うわっ!?」


 そのまま一閃。横に振り抜かれた扇子に右腕を少し斬られながらも回避に成功するシオリ。


 そこに今度は手をグーにしてナユカに殴り掛かるユメキ。〔打撃〕〔拳〕〔衝撃波〕が添えられたそのパンチは扇子を振り抜いた状態のナユカに防御するすべはない。


 咄嗟の判断で〔蹴り〕を放ち左足を使ってパンチを蹴り返すが、〔衝撃波〕の載ったそのパンチの威力は凄まじくナユカは下に吹き飛ばされる。

 ナユカは地面に接触する直前に〔受け身〕を使い。ダメージは喰らうものの対して問題は無い。

 どちらかと言うとユメキの方がダメージを負ってしまっていた。ナユカの桜吹雪ドームがパンチの瞬間でちょうどユメキの高度まで下がって来ていた。

 シオリも多少のダメージを受けつつもそのドームを上に抜ける。


 即座に2人は上からナユカ目掛け、ユメキは一直線に、シオリは周りを囲むように弾幕を展開する。しかし、体制を建て直したナユカはその全てを〔ジャンプ〕と〔スーパーアクセル〕を使い回避した。


「なんか…、違和感が拭えん」


「例えば?」


「さすがにMPがそろそろ尽きるはずやん?の割に節約してるふしがまるでない」


「魔力強化でも持ってるんじゃ?」


「せやろか?」


 そんな時である。


「【昇華星林「トゥインクリング ナイト フラワー」】」


 ナユカの周りにたくさんの〔魔法陣〕が出来上がったのだった。




ステータス


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



名前 ナユカ


所持金 218300G



HP 0├────────╂──┤


MP 0├─────╂─────┤


CP-5 ├─────┼───╂─┤5


称号「回避の極意」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 魅力


「強化系」

体力強化 魔力強化


「生活系」

食べる


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える


「?」

念話 合技


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【君と咲かせよう】


【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】


状態

・MP常時回復

・HP特定回復

・注目度上昇

・魅力値上昇

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