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T063  ミカちゃんのスキル

公開日時: 2022年2月7日(月) 20:19
文字数:2,102




「うちのこのスキルの名は、〔電力〕だ」



 〔電力〕か…。なんて言うかあれだね!名前だけじゃ予測できそうでできない部類のスキルってことはわかったよ!


「〔電力〕はその名の通り電力をエネルギーとした新しいカテゴリーのスキルだ。私がビュアとの戦闘中にEPと言ったのはそれだな。ここまではあんたらのの言ってた他のスキルとおなじだな。でだ、電力が対象とするのは魔法じゃあなくて機械を操るときに必要なんだ。この重砲もちゃんと1からつくったんだぜ?」


「う〜ん、なかなか難しいスキルだね〜」


「なぁ、ミケちゃん。つくったって言ったけどそれって鍛治で作れるのか?」


 ハルトさんは作るって言葉に反応した。


「いや、鍛治も必要だが〔機械設計〕と〔銃〕のスキルも必要になってくるぜ?」


「初めて聞くスキルだな…」


 私は気になったのでスキルブックを調べる。スキルっていっぱいあるから何が何だか…。


「あれ?」


「どうしたの〜、ナユカ〜」


「そのふたつともスキルブックには載ってないよ?」


 そう、検索してみるが全然出てこない。


「あぁ〜、条件付きのスキルなんだよ〜。例えば〔氷〕を持って無いと〔雪〕のオーブは他の人には取れないようになってたりするよ〜。今回のもそれでしょ〜?〔電力〕を持って無いと〔機械設計〕のスキルは取れない。とか」


「あぁ、そういえば俺の〔鍛治〕の時も〔剣〕とか〔槍〕とかはスキルブックには初めは載ってなかったな…。手探りで作って試してを繰り返してたからなかなか大変だった思い出があるぞ」


「そう言うスキルは揃って革命が起きると大量に出回るんだけどね〜」


 へーそうなんだぁー!


「サラッと重要な内容をさも当たり前のように語らないでください!」


 うん。ビュアさんの反応からして知ってるのごく一部の人間らしい。


「でも凄いね?ユキはなんで知ってたの?」


「ん〜、秘密」


 こっち向いて頬に指を当てて、首を傾げながらニコニコしてるユキ。絶対わざとあざとさを出してるよね?


…可愛いので許す!!可愛いは正義なのですよ!


 そんな思考は放っておいて話はどんどん進んでいく。ミカちゃんが〔電力〕について教えてくれたことはまとめるとこんな感じ。


 

 電力を使い機械を動かすことができる。

 また物理遠距離攻撃を可能とする。

 ただしEPは自然回復はないことは無いがとてもゆっくりなため町に所々にある、「エネルギータンク」というところで補充できる。

 また、ビルなどの電気ラインが生きていれば、適当な場所から〔電力〕を消費して、明かりをともすことができるとか。



 ちなみに、私とビュアさんに放ったビームは、実はあれ物理攻撃になるらしい。〔魔力〕は一切使ってないんだって。かといって魔力が使えない訳では無いらしい。


「だいたいこんなもんか」


「ビュア、ナイスだね〜。お目当ての人材を早速連れてくるとは〜」


「ほんとに偶然ですけどね」


 これで正式にミカが仲間に加わり私たちは6人になる。


  • 魔力
  • 気力
  • 霊力
  • 電力
  • 妖力
  • 魅力


 この6つだね。どれも面白いスキルだと思う。



 その後、私たちはある程度話をしたあと今度はミカちゃんの〔装備〕のスキルを取りに行くのと、適当に素材や、オーブを集めてまわった。ユキとハルトさんは相変わらず私の装備について話していたけど…





*




 時は経ち、現在はミカちゃんが狙い通り〔装備〕を獲得した後適当にスキル集めをしていた。今日の成果はこんな感じだ。


スキル



 装備 レア度:白 装備系


 予め決めておいた装備に一瞬で着替えることが出来る。



 風 レア度:白 属性系


 風属性のスキル



 防護 レア度:緑 防御系


 装備に付与すると受けるダメージを軽減。魔弾に付与すると少しだけ耐久値があがる。



 拍手 レア度:白 行動系


 このスキルを発動しながら行動すると相手にバフ。デバフを掛ける。〔挑発〕〔鼓舞〕〔賛称〕の少効果。



 逆境 レア度:青 状況系


 自分より敵の数が多いほど自身の攻撃力があがる。1人/0.5%




 と、いったい具合だ。


「じゃあそろそろお開きにしようか〜?」


 時刻はすっかり夕方に差し掛かっている。ちなみにユキにはリアルで用事があると言ってあるので、そのことを気にして少し早めのお開きだろう。


 ミカちゃんとは全員(アリアを除く)がフレンド登録してある。



 で!リアルに戻ってきたわけだけど…


「あ!ナビィちゃ〜ん。お願いがあるんだけど〜!」


 帰ってきていきなりそんなことを言うユキに。


『ゆき様、なんでしょう?』


「今日泊まっていい?」


『どうぞ』


 おい!ちょっと待て、きいなりなにを言い出すかと思えば!まだ私の許可取ってないよね!?しかもナビィもなんで即決で許可してんの!


「ということでなゆか今日泊まることになった〜!」


「どういうことか分からないよ!」


「いや?普通にお泊まり会…的な?」


 いやね?いいんだけどね?私まだOKって言ってないのに確定してるんですけど。


「よっこらせ!」


 おい待てゆき、なんでキャリーバックなんてもの持ってきてるんだよ?てかどこから取り出した!?家に来た時持ってなかったよね?え?玄関に置いてた?あそう。…初めから泊まる気じゃねーか!


そうして、いきなりお泊まり会が決まったのである。うちは広いけど何も無いよ?






*







『ゆき様』


「うん。そのことだよ」


『了解しました』

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