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T052  ナユカVSハルト 【煌星流姫「ペンタゴンスター」】

公開日時: 2022年1月30日(日) 04:37
文字数:2,650



「それじゃあ2人とも準備はいい〜?」


「うん!大丈夫」


「いつでもいいぜ?」


 私とハルトさんは互いに10mくらい離れて向き合う。


「セット出来ました。バリアを張ります」


 ビュアさんがバトルの準備を整えこちらに振り返る。


『おっ、待ってました!』


『ナユカちゃん頑張れー!!』


『ハルトなんてひとひねりだ!』


『カワイイ』


 コメントも継続で流れている。ただしバトルが始まったらいったん見えないようにするつもりだよ。見る暇無さそうだし?


「俺へのヘイト多くね‪w?さっきから」


「バトル開始まで…3…2…1…スタート!!」



 スタートと同時に私とハルトさんを隔てるバリアが消失する。そしてハルトさんは私に向かって一直線に…


「【瞬会しゅんかい】!!」

「〔ジャンプ〕!!」


 あっぶね〜!いきなり目の前に現れるとかビビるわッ!しかも一瞬で距離詰めてきてついでに左右に逃げられないように弾幕広げられてるし!!逃げ場は上だけ…。誘導されてるわッ!


「【伝振でんしん・集】!」


「はっ!!〔ジャンプ〕!!」


 そのままの勢いで今度は地面をハルトさんが殴る。強烈なパンチの振動で浮き上がってきた土弾。それは振動が波紋のように伝わった地面から出てきたそれは全てかなりの高さまで上がり、そこからその波紋の中心に帰ってくる。つまり私を全方位から襲って来ていた。


「ありゃ?それも避けれるのかよ‪w。普通の〔飛行〕だと脱出まで間に合わないんだがなー。さすが〔ジャンプ〕」


 確かに〔ジャンプ〕だから真上に飛んで囲まれる前に飛び出せたね。初見殺しもいいとこだ。


 私も攻撃しないとね?私は上昇しながら竜巻のようにクルクル回りながら両手から弾幕をまっすぐ飛ばす。ちょうど真下にいるハルトさんを囲うように弾幕を飛ばし、地面に当たる瞬間〔直角〕で全てハルトさんの方へ曲げる。


「〔装備〕剣鬼「一」!…はっ!!」


 持ち出した剣を円を描くように横に一閃。それで全てを切り捨てるハルト。そのまま〔飛行〕で一直線にナユカに向かっていく。


 一撃で全部消えたし!なら!私の初技だよ!







「【煌星流姫こうせいりゅうき「ペンタゴンスター」】!」


 ナユカがそう唱えた瞬間!


パァンタタタタタタッ!!



 ナユカの速度が目に追えない速度で急速に上がり即座に〔ジャンプ〕を7回発動。一回目で下から見て少し前へ。

 すぐに2回目の〔ジャンプ〕そして同時に〔魔法陣〕作成、それをあと4回。ペンタゴン、つまり五角形のそれぞれの頂点を対角に跳んでいく。


 ナユカが一瞬にして描いたのは大きな〔星〕。その全ての頂点には〔魔法陣〕が煌めいていた。その大きな星は、なおも高速で跳んでいくナユカに〔連動〕しそのあとをついて行く。ハルトはナユカを追いかけるがそこに今度は〔魔法陣〕から弾幕が放たれる。


 〔星〕の形をした弾幕が〔魔法陣〕から放たれ、ユラユラと〔舞う〕ように落ちていく。あるものは〔舞う〕さなかに〔止める〕。あるものはまわずに一直線にハルトを狙って降ってくる〔星〕の弾幕。


 それははたから見たら、煌めく天の川のようで…




 天の川は彦星ハルトが近づこうとしていた織姫ナユカへの進路を妨害するように見えていた。




 さらにナユカはその状態から辺り一面に星を広げていく。ハルトはいままで様子見で〔気力〕単発で切っていたいままでとは違い


「ッ!?【気力纏い】!」


 常時〔気力〕を纏わせいつでも剣で魔弾の核を狙えるようにしている。



 天の川に剣で星を切ったり、殴って飛ばし、躱し。何とか耐えるハルト出会ったがだんだん被弾が増えていく。


(なんだッ?この星キラキラしてるし、それにユラユラ降ってくるから起動が読みずらすぎるッ!!しかも何個かその場で止まるわ。急に起動変更するわでダメージが!!?)


 「ちっ!!?こうなったら本体だッ!【迅剣ノ空断】!」

 


 ハルトはいったん後退(降下)し剣鬼「一」を自分の顔の横へ。相手に切っ先を向け地面に着地する。


 そしてハルトは一瞬消え。気付いたらナユカの目前にハルト剣が。



「抜けてしまえばッ!!無防備だろ?」


「ふふっ」


「はっ!?」


 ハルトはこの対面した直後嫌な予感がして剣を引き戻し離れようとするが1回入ったモーションは〔瞬歩〕の影響で戻せずそのまま突き刺す。




「その速さでも私は躱せる!」




キンッッ!




 ナユカはハルトの突きを〔スーパーアクセル〕と〔ジャンプ〕を使い〔蹴り〕あげる。


「は!!?」


「スキあり〜!!」


 剣を下からとてつもない速度で蹴りあげられたハルトは両手も衝撃で頭上に上がりきっている。無防備になったハルトをナユカがバク転のように体制を戻し魔弾を放った。




ドドンッ!!




 〔爆発〕の魔弾をくらい落下していくハルト!着弾の直前に刺し違えるようにナユカに魔弾を飛ばしそれを爆発の影からぶつける。


「うっ!?」


 お腹に直撃。ナユカは少なくないダメージ。HPの3割を持っていかれる。その衝撃で【煌星流姫「ペンタゴンスター」】がきれる。


 対して、〔気力〕を纏っているハルトはあんなに被弾してもHPの4割がまだ残っていた。

 

 両者は距離をとる。







 痛たた…、あのタイミングで打ってくるとは予想外だったよ…。新技もさっきのできれちゃったし。それにMPがもう少な…。あれ?まただ?練習の時はほぼからだったのに。まだMPが4割残ってる…。やっぱりあれのせいか…



ステータス


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名前 ナユカ


所持金 154800G



HP 0├──────╂────┤


MP 0├────╂──────┤




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力


「強化系」

体力強化


「生活系」

食べる


『アクティブ』


「属性系」

火 火炎 爆発 光 風


「鑑定系」

植物鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫 桜


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ


「設置系」

魔法陣


「音響系」

歌唱 効果音


「表示系」

地図 表示


「部位系」


「命名系」

技名


「剣術系」

短剣術


「造形系」


「体術系」

受け身 叩く ジャンプ スーパーアクセル 蹴る




『?』

魅力 鍛治


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煌星流姫こうせいりゅうき「ペンタゴンスター」】


 モデル:七夕より


 構成:〔スーパーアクセル〕〔ジャンプ〕×5同時に〔魔法陣〕を〔星〕形に配置。ナユカの位置に〔連動〕。〔魅力〕。魔法陣はMPを直接消費。


 魔法陣内容:[内容1:魔弾生成無限=下方向=ランダム、〔光〕属性、大きさ=通常、〔星〕形、〔舞う〕、〔躱す〕

内容2:魔弾生成無限=下方向=相手プレイヤー、〔光〕属性、大きさ=通常、〔星〕型

内容3:魔弾生成無限=下方向=ランダム、〔光〕属性、大きさ=通常、〔星〕型、〔舞う〕、〔止める〕内容比率7:1:2]


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