そろそろ戦闘シーンを書きたい....もう少し先ですが。
ユキによる「RBG」の大まかなできこどを教えて貰ったあと。ふと、さっきユキが取ったスキルオーブがなんだったのか気になったので聞いてみた。
「スキルは〔水中呼吸〕だったよ!ただもう持ってるからゴールドに変換されちゃったけどね?」
「もう持ってるスキルだとお金になるの?」
「そうそう、このゲームではスキルオーブを集めることでゴールドを得ることができるよ!他にもバトルで勝ったり、大会でいい成績を残したりしたら貰えるかな〜。」
そうやってお金を増やしていくらしい。でもこのゲームでゴールドなんて使うことはあるのだろうか?だって、スキルオーブを得ることが出来れば戦うことはできるわけでお金で何を買うというのだろうか?
「お金はね?スキルを買う以外にも、現実で使えるサービス券や、ゲーム内でも飲食店なんかのお店を使う時はお金がかかるからね。あと装備品。ナユカもいつまでも初期装備は嫌でしょ?」
「あれ?声に出してた?」
「わかりやすく顔に書いてあるよ〜」
しまったッ!!今度から気を付けよう。それに確かにいつまでも初期装備なのは嫌だしね。
装備にお金がかかるとなると結構高いのかなぁ?
「装備ってどれくらいで買えるの?」
そう聞くと、ユキは珍しく悩んでしまった。この顔はあれだね!「んーーーーー?」ってなってる時の顔だよ。つまり、ユキも値段の相場を知らないってことだね。
ユキはこだわるところはこだわるからね〜...これは多分...
「装備も自分で作っちゃったから分からないのかな?」
「うぇッ!?」
「女の子が変な声出さない。」
「ご、ごめん...」
ユキも人のこと言えないくらいには顔に出るからね。でもその様子だと図星みたいだね。自分で作るのもアリなのか....
「ねえ、ユキ?その装備もスキルで作ったの?」
もし仮に自分で作るにしても、裁縫なんてしたことない自分では、1から自分の手で作り上げるのは無理だろう。スキルを使って簡単にできるのならいいのだが....
「そうだよ。ただ最低でも〔裁縫〕〔布〕
〔生成〕〔着色〕のスキルはいるかな?
ついでに言うと、私はそれに加えて〔付与〕〔雪〕〔冷却〕〔細工〕〔固定〕〔自動〕〔修復〕〔条件〕っていろいろ使ったかなー。」
訂正、スキルを集めるのにどれだけ時間がかかるか分からないのでやめときましょう。
「んー....なんか大変そうだね?私は自分では作らなくていっかな〜。お金は払うからユキが私の装備を作ってよ。ユキの方がセンスもいいんだし、私似合うようなの作ってくれると嬉しいかな?」
そういうと、ユキは褒められたのが嬉しかったのか。満面の笑みで頷いてくれた。
しばらく歩いていると、
「そろそろ闘技場が見えてくるよ!!」
機嫌がいいユキが私の前を歩きながらそう言った。
そしてまもなく、最初の目的地である闘技場が見えてくる。
「なんか...デカイね....」
見えてきた闘技場はとてつもない大きさだった。闘技場と言うよりは、スタジアムと言われた方がしっくりくるかもしれない。
ここまでくると、いままではあまり見かけなかったプレイヤーが沢山集まっている。周りにはアイテムショップや、装備屋、武器屋といったお店が立ち並んでいた。
さらに近ずいてくると、なぜか周りのプレイヤーの視線を強く感じるようになった。
少し様子を見ていると、ユキのことを見ているような感じだ。ということはユキってここら辺では有名なのかな?
気にしても仕方が無いのであまり気にしないようにユキの後ろをついて行った。
この時、闘技場ではある話題で持ち切りになっていた。
「おい!!あれみてみろよ!」
「ん?なんだどうした?」
そう言ったのは2人組の男性プレイヤーであった。
「あの女の子。白雪姫じゃねーか!?」
「え?うわ!ほんとだ!!白雪姫つったら大会の優勝者じゃねーか!!」
ナユカは知らない。
「ユキ」というプレイヤーのことを。
「滅多に闘技場には現れないって聞いてたんだが....どうしたんだろうな?」
「さー?普通にバトルしたくなったんじゃねーの?」
「どうだかなー....? ん?
隣の子はなんだろうな?白雪姫と楽しそうに歩いてるけど」
「確かに、でも見たことない顔だな?それに初期装備だ。」
そして、その隣を歩くことで自分も注目されているということを。
「そんなのどうでもいいさ。それよりどっちの子もめちゃくちゃ可愛い....」
「だよな〜....あれデフォルトかな?」
「流石に違うんじゃないか?」
「そうかなぁ〜....」
自分達はそうでも無いと思っているナユカとユキだったが、周りから見ると超が着くほどの美少女だった。
「闘技場来てるってことはさ?やっぱりバトルするのかな?」
「そうなんじゃねーの?そうだとしたら見たいよなぁ〜....」
「コメ打っとこうぜ!闘技場に白雪姫現るってな。」
「おう。打っとけ打っとけ、白雪姫だからなぁ〜。人ものすごい集まるんじゃないか?」
「じゃあ、観戦席いいとこ取っとこうぜ!」
「ラジャー!」
こうして、コメントを見たプレイヤーが集まってくることを、2人はまだ知らないのだった。
後書き
主人公とは別視線の時の2人が言っていた。コメ打っとく、というのは簡単に言えば掲示板みたいなものと思ってください。
また、この時代。お金という物を現実では使いません。仕事がないんですから当たり前ですが、お金という物を使わなくても物を買うことが出来、様々なサービスを無料で受けられるのが当たり前な、そんな未来のお話です。
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