「と、言うわけで〜。第1次星間対戦と防衛省が言ってるわけね〜」
「また変なことになってたんですね?」
「もう言っちゃったから辞めるのは不可能だよ〜?まあ、後方支援でもいいから協力願うよ」
「ぼ、僕はやりますよ!太陽系を侵略なんて許せません!」
「戦力は多い方がいいでしょ?開拓使団。そういうことなら全力で挑むまでだわ」
「腕がなるぜ!!」
「儂らは後方支援しかできんがのう…」
「みんな。ありがとう。一応、姫として礼を言うよ」
私はこの件に関して言えば当事者側だ。未だに自分が姫様だよー。って言われても反応できないことはとりあえず置いといて。
CSFのみんなは協力してくれるみたいで嬉しいよ。
「さて、ということなので!!我々CSFはひとまず、メインストーリーと他の惑星への移動手段を考えないとね〜?」
「街はとりあえず完成まじかじゃのう」
「おぉ〜。よくそんなハイスピードで作れるね〜?」
「なに、儂らは好きでやっとるからのう…。その他アイテムなんかもだんだん揃ってきたとこよ…」
うん、生産職の人達えげつないね?
「あ、そういえば、私たち開拓使団はとりあえず地球上のリニアの全区画解放に動いていいかしら?まだ見ぬ土地へ行けるいい機会なのよね」
「あ!ほんと〜!頼もうと思ってたからむしろサンキューだよ〜」
「決まりね」
結構簡単に役割が決まっていく。
「そういえば…」
「ん?」
そしてこの場でまたしても声をあげるセリエルさん。彼はそのシルクハットをつつきながら、あることを口にした。
「我々CSFに喧嘩を売ってきているギルド同盟があるらしいですね?」
「そうなの?」
これにはびっくり。ユキも知らなかったようで。
「動画の再生回数のいいネタとして使っているのか…、はたまた余程勝てる自信があるのかわかりませんが。動画で宣戦布告していましたよ?」
「動画で?それはいつの話です?」
確かに動画と言えばビュアさん。興味を持ったらしくセリエルさんに聞きながら別にフォログラムを開いて検索しだした。
「確か、中央集会所という同盟だったかと。まあ…。調べた感じそんなに強い人はいませんよ。いてランクSが1人。聞くと入るギルドを間違えたと後悔してましたので」
「なんだそりゃw」
「宣戦布告っていつ頃仕掛けてくるの?」
「動画によると2日後らしいですね」
動画を見終わったのか、そう言いながらフォログラムを閉じたビュアさん。
「同盟システムは同盟同士で戦闘する場合両方の許可がいるわ。だからこちらから許可しなければ放置でいいのでは?」
サーニャさんの言うことはもちろん正しいので、私もそんなめんどくさい人達は放置でいいのでは?と思わなくもない。
しかし、ビュアさんはちょっと頭にきているのか。笑顔の中の瞳が笑っていない状態だ。
訂正。だいぶ怒ってるね?
「彼らはなかなか過激なことを口走っているようで…。どうします?ユキさん?」
恐いよ?
「じゃ、じゃあ逆に聞こうかな〜。ビュアはどうしたい?」
「公開処刑で」
「お、おう…」
「ま、潰せばいいんじゃないかw?」
「うちはいいぜ?」
「変なのは潰しとくに限りますわ!」
と、リリースの面々はやる気満々だね?
「ただ数が多いですよ?」
「おっ!なら闘技戦士団の出番だな!!」
「Jも数なら負けませんよ!」
みんなやる気だね?
「ナユカは〜?」
「私?私は…。試したいことあるからやるならやるで嬉しいかな?」
こういう時じゃないと試せないしね?
「決まりだね〜。暇な人間で公開処刑といこうか!」
「だなw」
「あ、ビュアさん。後で撮影の方法教えて貰っても?」
「え、はい。いいですけど」
「いえいえ、コーポの人間にも〔撮影〕とか持ってる人間がいましてね。ふふ」
「いいですね。ふふ」
あの二人は何かヤバそうだ。
そうして私たちは、リニア、街づくり、公開処刑班に別れてそれぞれ動き出したのだった。
その少しあとにこんな動画がアップされた。
「生意気な同盟が喧嘩売ってきたので買ってみた」
ビュアさんがアップしたこの動画は、私たちCSFが宣戦布告を受理したこと。そしてその日、生配信をすること。をお知らせしただけの動画である。
だがしかし、注目度はその時、めちゃくちゃに跳ね上がっていっていたことを私たちはまだ知らない。ビュアさんとコーポの人達を除いて。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!