Reality barrage Gamers

初心者がゲームの常識をひっくり返す...無自覚に?
D,S(diamond) D
D,S(diamond)

V1.01  家を出る。右を見る。なんか刺さってる?

公開日時: 2022年3月17日(木) 19:24
文字数:2,161


……………

…………




『おかえりなさいませ』



「ホイホイ、ただいまー」


『公式より1件メッセージがございます。聞かれますか?』


「うん!」


《RBGから皆様へ。第五次革命が確認されました。よって急遽メンテナンスになりましたことをお詫び申し上げます。また、これをもちましてRBGメインストーリーが開始されましたことをお知らせ致します。このメインストーリーではプレイヤー皆様で進めていただくストーリーとなっています。また、細かい追加要素を追加致しました。詳しい内容は公式発表映像をご覧下さい》


 メインストーリーか…。多分ワンタイムイベントがそれなんだろうね。なにか関わることがあれば積極的に探って見ようかな。



『ログイン場所はどう致しますか?』


「現在地で」


『かしこましました。行ってらっしゃいませ』



………

……


*






「よっと!」


 私がログインして少ししてユキがログインしてくる。少し時間かかったね?


「ごめ〜ん。待った〜?」


「いや。待ってないよ。というか一緒にログインしといてその文言はおかしくない?」


「んへへ〜」


 何はともあれ、2人で私の部屋から出ていく。


「さて!まずはギルド関連の話をしないといけないからみんなとカフェで合流かな〜?」


「そうだね。これからも仲良くできるならそれにこしたことはないからね!」


 そんなことを話ながら私たちは玄関から外に出る…


 そして2人して歩を止めてしまった。


「あれ?」


「なにこれ?」


 そこに広がるのは…。現実と変わりない風景ではなく。至る所が崩れている。または煙を上げ、たまになにかの咆哮なんかも聞こえる。


「え?世界滅びちゃった感じ?」


「さすがに大丈夫だよ〜。これは…多分昨日の隕石のせいだね」


 そんな私たちの前に、物陰からモンスターが出てくる。このゲームは黒龍は別として滅多にモンスターが出てこないと聞いたことがあったような?でもこの感じ…いろんなところにモンスターがいない?空を見上げたらいろんな「鳥」のようなモンスターが飛んでいた。

 えー?いきなりゲームが180度変わったぞ?これはもしかしなくても常識モンスターが跋扈ばっこすする世界になったんじゃ?



「ナユカ」


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強制イベント

 戦闘不可エリアまで生き延びよ


勝利条件:戦闘不可エリアへの侵入

敗北条件:なし


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なんか始まったし!」


「とりあえず闘技場が1番近いかな〜?」


 そうして私たちは闘技場に向かおうとする…が。


「ユキ…。あれ何かな?」


 私はふと家から出て右を見てしまった。そこにあったのは明らかに人工物の巨大な塊。それが、イベントで隕石として降ってきました!!と言わんばかりに地面にクレーターを作り突き刺さっている。



「ん〜…。宇宙船?イベントシーンもそんな感じだったよね〜?」


 その宇宙船は、私の家からすぐ近く。ちょうど裏手にある博物館と家の間から伸びている林に落ちている。


「行ってみる?」


「気になるし行って見ようか〜!」


「うん!」


 私たちは好奇心には勝てずまずは宇宙船を調べてみることにした。



 道中、少数のモンスターが私たちを見つけた途端に襲ってきたが魔弾を当てるとすぐに消滅して行った。


 あれ、小説とかで出てくるゴブリンってやつじゃないかな?緑の小さな人型だし。

 そのゴブリンは手に持った武器を振り上げてこちらに向かって来るのだが、こちらは遠距離且つ、空を飛べるので驚異でもなんでもなく、一方的にタコ殴りにできる。はっきりいって弱い。

 難なくその宇宙船まで辿り着いてしまった。



「う〜ん…。やっぱり宇宙船だね〜」


 このゴテゴテした機械感。正しく宇宙船であった。しかし…


「近くで見ると…。でかいね」


 と、その時。


『ザザ…ザ…こちら…ザザ…号…各艦…ザザ…ザ…せよ!!…ザ…』


「ユキこれなんか…」


「思いっきりイベントのやつだね〜」


『ザザ…ザ…っ!?…誰か…ザ…いるのか…ザ…ザザザ…?』


 あ、気づかれたっぽい。


「いるよ〜。なにかお困りのようだけど〜…大丈夫?」


 ユキが宇宙船から聞こえるその声に応答する。



『ザザ…ザ…幸い…ザ…命に関わる…ザ…ような重症…者は…ザ…いない…』


「それは何より〜。それで?あなた達はそらかから落ちてきたようだけど、どうして不時着してるの?」



『…すまない…落ちて来といて言うのも…なんだが…ザ…この星の者に迷惑を…ザ…かけるつもりは無い…ザ…ザザ』


 敵意はないみたいだね?


「そっか〜。じゃああなた達が落ちてきてからモンスターがうじゃうじゃ出て来てるんだけどどうして?」



『…ザ…我々は敵から逃げ…ザ…てきた…ザ…ザ…その敵の攻撃がモンスターを…載せた爆弾…ザ…なのだ…。巻き込んで…しまい申し訳ない…ザ…』


「そういう事か…」


 ユキは今の会話で何かを掴んだみたいだね?私はちんぷんかんぷんだよ?


「じゃあ助けてあげるよ〜?見返りは仲良くなること〜!この星のプレイヤーに攻撃しないこと。もちろん守ってくれるならこちらからも危害は加えないよ〜!」


『い…いいのか!?…ザ…そうして貰えると…本当に助かる』


「こっちもモンスターが溢れて混乱してるから出来れば情報が欲しい〜…というのもあるけどね〜」


『わかった…今ハッチを開けよう…。このままだと何かとふべんだからな…』


「よろしく〜」


 あ、なんか話がまとまったっぼい?










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