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W-2 77  生配信!アイドル達とのムーンナイトトリップ!!

公開日時: 2023年12月25日(月) 14:05
文字数:2,086



「ということで!!今回突如私たちは月旅行をけっこうしまーす!」


「「いえーい」」



 ビュアさんが生配信を開始し、私たちはステージ会場に集まっていた。


 参加者は私、ユキ、ビュアさん、ヒカリさん、アキアカネさん、軍曹にヒヒリーさんだ。初速からノリノリの声を上げるユキとヒヒリーさん。意外と似たテンションを感じる。

 


『いえーい』

『いえーい』

『相変わらずの人の多さだな』

『ついて行きたい…』

『カワイイ!』

『ビュアウキウキでワロタ』

『知らんの混ざっとる』

『軍曹とヒヒリー!?』

『ナユカちゃんもいえーい』

『これ火星と同じ感じ?』

『生配信ーー!』

『迷惑だから行くなよ』


 流れるコメントも爆速で読めたものじゃない。所々チラ見えしたコメントも各々が好き勝手言っていた。


「い、いえーい?」


 とりあえずサービスしといた。



『いるか!?切り抜き担当!?』

『餅』

『耐久作るんやッ!』



 うん。しない方が良かったかもしれない。




「さて!お集まりいただいた皆さん!ナユカさんの行きたいとこに行くこの企画!そんなお楽しみの前にリリースからご報告があります!それではユキさんどうぞ」


 そう言ってカメラの視点を移動させたビュアさん。ユキはカメラに向かってサラッとそのお知らせを報告した。


「あ、ここにいる2人〜。リリースの新メンバーで〜す。よろしく〜」



 うん。ほんとにサラッと言った。なんだろう。なぜだが配信越しに空気が一瞬静かになったのを感じる…。コメント止まったし。


「紹介に預かったであります!軍曹です!よろしくであります!!」


「ヒヒリーでーすー!よろしくぅー」



  少ししてまたカメラが向いた先。軍曹とヒヒリーさんが自己紹介をする。軍曹はハキハキビシッと。ヒヒリーさんは慣れた感じだ。


『は?』

『え!?』

『新!?』

『リリースに!?』

『!?!??』

『!?』

『え!?』

『嘘やん』

『まじで?』

『何それ羨ましい』

『唐突すぎる!?!?』



 そしてそんな声で呼び起こされた視聴者は思い出したかのようにコメントを投げつけていた。

 2人のリリース加入は実は前々から決まっていた。というのも大会やランクバトルで2回当たり。あの戦争に駆けつけてくれた人達で特に2人には助けてもらった。

 リリースのメンバーも2人の活躍は知っているほどに。

 あの戦争で活躍した2人。そして何より…



『リリースにどうやって入った?』

『メンバーふやすのか!?』

『俺もワンチャン!?』

『直談判ッ』

『お、俺も!』

『ノ』

『リリース入りたーい!』



「ダメだね〜。リリースに入るには絶対必要なものがあるよ〜。みんなにはないかな〜」


『なに!?』

『何?』

『それさえクリアすれば!』

『死ぬ気でクリアする!』

『強さか!』

『知名度?』

『教えてー』




 ユキは視聴者にそう告げる。リリースに入る条件。それは。



「いち〜。革命に積極的であること。にぃ〜。ナユカについて知っていること。さ〜ん。私たちと行動を共にできること。よ〜ん。その他色々約束事を結ぶこと〜」


 ん?その他色々ってなんの事?


「そして最後〜、ナユカが気に入った人〜」



『うん無理ゲー』

『ナユカちゃん気に入ってー!』

『革命前提て…』

『ナユカについて知っていること??』

『ストーカーするやつ出てくるぞ』

『ムズ』

『地球以外ほぼ不可能やん』


 うん。私も無理だと思う。というか最後の条件いる?それ私が最終判断下すみたいじゃん。違うからね?最終的に決めてるのはいつもユキだよ?リーダーはユキなんだし。


「ちなみにナユカはストーカーはもちろん嫌いなのでしないよ〜に〜」


「だ。だそうです。さてそれでは動き出しましょうか!」


 私がストーカーと聞いて思い浮かぶのはビュアさんだ。そして無意識だがビュアさんの方に視線を送っていたらしい。ビュアさんが少し焦りながらそうそうに話題を終わらせようとしていた。


『ナユカちゃんの視線の先には?』

『ストーカー筆頭がリリースにいるんですが…』

『あ、逃げた』

『逃げ足だけ早い』


 うん。ビュアさん=ストーカーというイメージは私だけじゃなかったみたいで安心した。



「それでナユカさん。どこに行きたいんでしたっけ?」


 ビュアさんは配信のために再度私に目的地を聞いてきた。


「浮島に行ってみたい。月にしかない特別な場所。ゲームイベントの産物らしいけど私がRBGをプレイする前のものだから見てみたい!」


 でも夜遅くなりすぎるとナビィに怒られちゃいそう。なので頑張って見つけてそれほど長い期間浮島で遊んだりはできないかな?



「それじゃあさっそく行きましょうか」


「了解であります!!リリース初仕事であります!」


「ナユカちゃんいるのにー、調薬師の私いるー?」


「あ、もちろんあとをつけてきたプレイヤーはやっつけちゃうし〜、酷いようなら姿隠しのカプセル使うことになるから〜。そこのとこよろしくね〜」


 姿隠しのカプセル。久々だけどパーティーやフレンド以外から見えないし干渉できないようになるアイテムだ。たまたま出会うのは大丈夫だけど着いてこられるのは嫌なのでそうなったら使おうと思う。

 浮島とか人集まるんだろうなぁ〜。



「それじゃあナユカさん。出発の合図をお願いします」


「え、あ、月旅行にー!出発ー!」



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