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初心者がゲームの常識をひっくり返す...無自覚に?
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039  決着!黒の試練!!

公開日時: 2022年1月11日(火) 20:59
文字数:2,668



 なんで?MPが5割まで回復してんの?



ステータス


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名前 ナユカ


所持金 500G



HP 0├──────────╂┤


MP 0├──────╂────┤




スキル


パッシブ


魅力 魔力 体力強化



アクティブ


火 回す 植物鑑定 躱す 火炎 叩く ジャンプ 赤 魔法陣 足 光 地図 伸ばす 直角 緑 止める 連動 青 爆発 集合 歌唱 鍛治 減速 星



状態


  • 飛行スピードアップ
  • 攻撃力アップ
  • 防御力アップ
  • クリティカルダメージアップ
  • 水中移動スピードアップ


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 でも、ラッキー。これでなんとかなるかも!!


 そうと決まれば早速頑張りますかね!少し本気で。


 途端にナユカは体の向き180度変え、上を見ながらバックステップのように〔ジャンプ〕を使用し未だ迫り来る水弾の爆風で飛んでくる岩から逃げる。

 目にも止まらぬ早さで飛んでくる岩は当たれば即死。視認なんてほとんどできていない。時刻はよるということもありなおさら飛んでくる岩は暗闇に溶け込みナユカを襲う。


「見えればいいんだよ。これで!!」


そう言ってナユカは無数の弾幕を夜空に放つ。それはとても小さな魔弾。1/30まで細かく別けられた魔弾は連続で放たれ夜空を彩る星のように散りばめられた。


 ナユカは弾幕を放ちながらも集中して夜空を見上げる。


次の瞬間





ポポン

〔ジャンプ〕!!





 ナユカはスレスレで岩を躱す。偶然か。




ポポン

〔ジャンプ〕!!




 また、ナユカはスレスレで岩を躱していく。













「あの子一体何を…?」


 アリアの疑問にハルト返す。


「まさかとは思うが…岩を躱してる?」


 今、アリアの結界に護られてるとはいえ、動くことが出来ないアリア、ビュア、ハルトは、なんかの行動を不思議な目で見ていた。

 というのも、3人から見ても岩が見えないため。ナユカが唐突に横に跳ねたりしているようにしか見えない。一見デタラメに動いているのかとも考えたが、今なお水弾に吹き飛ばされてきた岩はその数を増やし結界に衝撃を与えている。


「あの弾幕…まさか…いやでもそんなこと…」


「でも、ナユカさんはいったい?」


 ビュアの独り言にハルトが反応する。ハルトも同じことを考え着いたからだ。でもそれは、果たして人間にできるのか?


「ちょっと、どういうことなんですの?」


 アリアは2人で話し出した後ろで暇そうな2人に答えを迫る。


「つまり、これはナユカさんはしっかりと見て岩を避けているってことですね…多分ですよ?」


「でもこの暗闇のなか、轟速で飛んでくる岩を見ることができるはずがありませんわ!」


「はい。ですので飛んでくる進路上に無数の弾幕をばら蒔いているんです」



「確かに少し弾幕が光って見えるから〔光〕の弾幕かもしれないですわ。でもそんな程度で岩なんて見えますの?」


「いいえ、見えないでしょう。むしろ手前の弾幕が光っているので奥からくる岩なんてむしろ見にくいでしょうね」


「じゃあ見えてないじゃない!!」


 アリアの言ってることは最もだ。


「だから、見てないんだよ。はな」


「はー??」


 ハルトがそう答えるも、アリアは訳が分からないと言わんばかりに頭上にクエスチョンマークを浮かべている。


「えと…つまり?」


「ナユカさんは…自分が放った弾幕に、岩が当たった時に弾幕が消えるのを利用して。岩がどの角度からどこへ来てるのかを予測して避けている…んだと思う。だから岩は見てない。見てるのは消えた自分の弾幕の位置だ…」





「はア゙ア゙ァァァ!!?」


 女子が出してはいけないような声で叫ぶアリアだがほか2名はそんなアリアのことを構う暇がない。…暇だがナユカの行動を見ていてそれどころでは無い。


 つまりはあれだ。ナユカは飛んでくる方角を一回目の消失、角度を2回目の弾幕の消失を見て、自分に岩が当たるかどうかを判断している。


 そう理解した、いや理解は出来ないがそういうことにしておくとして目を瞑ったアリアだが、次に浮かんだのは。


「ハルト…」


「何?」


「あれ。できる…?」



「出来るわけないだろw…」


 



 そう、果たしてそんなこと出来るのかという。














 そしてそんななか、落ちてきている岩の数はどんどん増えてきていた。ナユカは弾幕をばら蒔きながらも〔ジャンプ〕でその全てを躱していく。


 ポポンポポポポンポンポン!!


 次第にあちこちで消えていく弾幕…その全てを、全ての予測できうる角度を全て回避していく。


HP 0├──────╂────┤


 うっ…数が多い…右左左上〔ジャンプ〕左〔ジャンプ〕左下右左〔ジャンプ〕〔ジャンプ〕〔ジャンプ〕。


HP 0├──╂────────┤


 次々に岩は降ってくる。あ、ぶね!?次っ!!〔ジャンプ〕視界の端でまた弾幕が消える。クッ!!?咄嗟に体を捻って回避ッ!!かすったッ!!


 まだくるっ!?〔ジャンプ〕!!



「はぁ…はぁ…はぁ…」


 致命傷は全部避けている。けど少しでも当たればすごくHPを持っていかれる…でもあと少し。


 ポポン…ポポポポン…ポン


 次第に途切れ途切れになってくる岩数。その全てを回避し終わったナユカは息も絶え絶えであった。



「はぁ…はぁ…はぁ…お、終わった…」


 自身の足元は未だに津波の影響で濁流になっているが岩はもう落ちてこない。ナユカは無事だったヤシの木みたいな木に着地し一息つく。


 それからしばらくしてアリアたちと合流ため〔ジャンプ〕で元いた方角へ跳んで行くのであった。







「おーい!!」


「ナユカさん無事みたいですね」


「えげつないな…あれで初心者とか絶対嘘だろ?」


「まあ、今はいいんじゃないかしら?そんなことより」


『緊急クエスト:黒の試練 クリア

 クリア条件:黒龍(火)の撃破

 参加者:ナユカ アリア ハルト ビュア

 通常報酬:黒のオーブ、10万G、黒龍の鱗、黒龍の爪、黒龍の角、黒龍の肉

 特別報酬:黒龍のコア

 MVP:アリア(特別報酬獲得)』


「おおーーー!!」


「すごいですね!」


「やったね!!」


「通常報酬はみんな貰えるみたいだな」


「実質黒のオーブが4つ手に入るなんて凄いですね!」



 その時黒龍の遺骸が輝き黒のオーブが4人目掛けて突撃。4人は抵抗することなく待ち構え。当たった瞬間割れたオーブは、黒い霧状になって体に吸い込まれていく。



ステータス


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名前 ナユカ


所持金 100500G



HP 0├───╂───────┤


MP 0├───╂───────┤




スキル


パッシブ


魅力 魔力 体力強化



アクティブ


火 回す 植物鑑定 躱す 火炎 叩く ジャンプ 赤 魔法陣 足 光 地図 伸ばす 直角 緑 止める 連動 青 爆発 集合 歌唱 鍛治 減速 星 ■■(次回公開)



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