Reality barrage Gamers

初心者がゲームの常識をひっくり返す...無自覚に?
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D,S(diamond)

EC:171  プレイヤーシルエット

公開日時: 2022年5月28日(土) 22:19
文字数:2,611




『あれ…。プレイヤーじゃないよね?』


『9割9分敵だね〜…』



 私たちの目の前には全身黒で塗りつぶされた人型。誰かのプレイヤーのようなシルエットだけが、こちらに飛んできている。



『イベントではなく、敵側の攻撃だと思われます。2人とも注意してください』


『『了解』〜』



 そしてそのプレイヤーシルエット…。長いなぁー。

それは一定範囲からさも当たり前かのように弾幕を放ってきた。



 ユキと私はそれぞれ左右反対方向に進路を分け、そのまま私は通り抜ける。

 ユキはシルエットに向けて氷弾を1発。見事命中。そのまま砕けた氷弾がシルエットの体温を奪う。体温が有るかどうかは分からないけど、判定がプレイヤーなら効きそうではあるよね。


 軽くノックバックしたシルエットを置き去りに、私とユキはさらに闘技場に進む。後ろからそれに気がついたシルエットが追いかけて来ているがそんなものは知らない。


 〔飛行〕は一緒。しかし弾幕は私たちの飛行スピードより早く。後ろから周年にシルエットが放って来る。


 くっ!仕方がない。私は少し後方を確認してシルエットの位置を見る。


『ユキはそのまま前へ!』


『ちょっとナユカ!!』



 ユキが反応するより早く、〔ジャンプ〕と〔スーパーアクセル〕を一瞬だけ使用して全身から後進に一気に180度切り返し、シルエットに急接近する。


 咄嗟のことで反応が鈍ったのか慌てて魔弾を飛ばそうとそんな見え見えの攻撃は当たらない。

 ほんの少しだけ進路を変え、体の向きを少し逸らして魔弾を躱す。頬を掠めそうなほどスレスレの最短距離。


 ドノーマルの魔弾で良かった。〔火〕とかだと熱ダメージ食らうからね。


 そして、魔弾を躱したすぐ後にはもうシルエットは眼下。


 シルエットは私に向けて拳を振るうが…。私の赤眼がきらりと光る。


「動体視力だけは舐めるなっ!!」


 回避と同時に扇子を袖から取り出し首を斬る。相手はそのままHPゼロ。急所を正確にぶち当てて、その直後にはまたもや〔ジャンプ〕を使用してユキを追いかける。


 HPもやっぱり普通のプレイヤーと同じだね…?


 ユキとの差を埋めるために〔飛行〕ではなく〔フライ〕で距離を詰める。ユキは〔フライ〕を持っていないみたい。直線ならこっちの方が早い。咄嗟の攻撃とかが飛んで来た時に機動性に欠けるけど、今は大丈夫。

 ユキが全部引き付けてるからね。



 しばらくしてユキに追いついたのだが…。



『普通にやばいかな〜…』


『こんなにいっぱい…』


 そんな私たちの前にまたもやプレイヤーシルエットが…。普通に20人くらいいた。

 ひとつひとつシルエットがちょっとづつ違うのが気になるけど…。武器なんかも色々個性豊かである。


『戦わずに突破できる?』


『無理だね〜。その前に囲まれて弾幕の嵐だよ〜』

 


『解析した結果。この影はプレイヤーのデータを何らかの方法でコピーしたもののようです。コピーにも条件があるようですが、そちらは不明』



『これはいよいよめんどくさいよ〜。戦わないと越えられない。戦うということはMPは確実に消費する…。回復薬買い溜めしておくんだった〜…』


『少しだけならあるよ?』


『足りるかな〜…』


 そんな私たちの〔念話〕を遮るようにシルエット達は私たちに攻撃を加えてきた。


『とりあえず殲滅するよ〜!!』


『了解!』



 ユキはそのまま氷弾の弾幕を。私はシルエットにどんどん近づいて行く。


 とりあえず私目掛けて弾幕があちこちから飛んでくるが、全て見切ってそのまま突き進んでいく。


『よくそんな回避できるよね〜?』


『全部見えれば何とか!!』



 「花の約束」。私本来の力が後押ししてくれるおかげでまず見えてれば予測までできる。全ての魔弾の軌道を、挙動を予測して合間を縫って行く。



「〘粉砕〙!」


 ユキの放った氷弾の弾幕がシルエットたちの間で文字通り〔粉砕〕する。〔霊力〕も限りがあるためあまり多用はできないが、これにより相手の周りの温度は下がっていた。


 そこに私が水弾の弾幕を。追撃でユキがまたもや氷弾をその後に放つ。


 当たったシルエットはそのまま凍っていき、当たらなかったシルエットも状態異常:凍傷にかかっていった。


『今だよ!!』


『突破〜』


 その混乱に乗じて、私はシルエット達を追い越し先へ。

 ユキも追撃と言わんばかりにタガーで何体か仕留めてその場を通り過ぎていく。


 そのまま逃走。残ったシルエット達は追いかけようとしてくるが、凍傷のおかげで移動速度が落ちていてどんどん私たちから離されていった。







ステータス


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データ保護中


名前 ナユカ


職業「アイドル」

所持金 199 958 300G

ギルド「力の解放」

ランキング:85 003 408 597位

ランク:R


HP

0├────────╂──┤


MP

0├───╂───────┤


SP

0 ├─────╂─────┤


GP

0 ├───────────┨✕


EP

A ├───────────┨可能出力100V


WP

0┠───────────┤10 〇


CP

-5├─────╂─────┤5


称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 気力 霊力 電力 妖力 魅力 


「強化系」

体力強化 魔力強化 職業強化


「生活系」

食べる 家事 計量


「感覚系」

暗視


「突破系」

飽和限界突破


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾 緩急


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音 録音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名 合技


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜 獅子


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行 フライ


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える 微笑 ポーズ


「?」

念話 アイドル





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【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】


【赤眼発動「ワールドビュー」】


【君と咲かせよう】


【弾幕響鳴「スピリチュアルビューティ」】


【月降翔姫「バンブーロケット」】


【一閃流星「アクセルスター」】


所持アイテム


・姿隠しのカプセル×5

・下級回復薬×5

・中級回復薬×5

・中級魔力回復薬×5

・高級魔力回復薬×1

・攻撃強化カプセル×2

・防御強化カプセル×2



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