「「Gamers barrage Reality」」
《The preparations are complete.Create a virtual object and start projecting into the real world.》
『皆さんは少しだけ離れてください』
控え室には今、ビュアと、先程予定を終わらせて合流したマザーがいる。その他4名はベットにいる。さらにいつもと違い、寝っ転がっている4人の周りには幾何学的な何かが、まるで4人を守るように展開され、回りながら淡く発光している。
《Displays the spawn point. 表示した位置より近づかないでください。確認開始。No obstructions in the area.Start the Spawn》
突然、少し離れた場所に、4つのポイントが表示された。ビュア達はそれから離れる。そしてしばらく待つと…。
「おぉ…。本当なら動画に収めたいのですが…」
『さすがにダメです。色々危ないので』
「ですよね」
キラキラした粒子が集まりだし、そのポイントに現れるナユカ達。
「おぉ〜…」
「なんか変わんないね?」
「むしろ変わらないからこそなのでは?」
「ん。いつも通り」
『一応、皆様のスキルはロックしています。暴発すると危険なので』
ナユカ達4人はただ見えているだけでは無い。そこ確かに実在しているのだ。そして、彼女達がスキルを使い弾幕を放てば、それは立派な攻撃として、現世に反映される。
つまり、生身のビュアを傷つけることができる。
もちろん4人にはそのつもりは毛頭ないが、安全対策は必要だ。
元々、マザーはこのゲームの統括AIだが、兵器開発実験の任も負っていたのである。
初めに疑問視されていた。なぜ高々ゲームひとつに惑星統括管理AI規模のAIが使われているのか。という答えとして、これが、AI達が、万が一のために備えて作っていた「兵器」だからであった。
そして、それを先の戦争で逆に利用されかけたがため、廃棄しようとしていたのを、勇人が買ったという流れである。
その万が一が到来したことによって。
『会場には既に現実側とRBG側。どちらからも観客を守れるように透明なシールドを展開しています。その点は安心してください』
「なるほど…?」
いまいちわかってなさそうなナユカだが、もうすぐライブ開始の時間である。先に司会進行として参加するヒカリとアキアカネはすぐに出ていった。
ビュアさんも特等席でカメラを回すらしくそろそろ。と言いながら出ていった。
『おふたりも移動を開始致しましょう。何か違和感などございましたら遠慮せずにご報告ください』
「大丈夫!」
「こっちも問題ないよ〜」
こうして、ナユカ達も、会場へ向かっていった。
・
概要:「Gamers barrage Realityについて」㊙
Reality barrage gamers としてゲーム運用をする。
あくまでも極秘計画につき、この資料は■■■の許可なく持ち出しを禁ず。
・現実に仮想体を生成し、それをプレイヤーに操作させる。生成された仮想体の耐久値は全てゲームと同じであり、プレイヤーが使用出来る元素構築リソースは全て六大元素として表示される。
・1部人間には「Gamers barrage Reality test program」として内容を共有する。
・以下、統括管理AI「マザー」に全ての権限を付与する。
・この…
NOISE
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