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W-2 97  魔法陣と弱点

公開日時: 2024年2月27日(火) 07:12
文字数:1,658

*>>ナユカ視点



 ゴゴゴゴゴー…っと轟音が私のライブの音を飲み込む。歌声も音も掻き消されたのでライブが盛り下がったのか折角あげた魅力値も少し下がってしまった。むぅ…


 そして天から降り注ぐ滝が私を襲う。


 見える範囲でフィールド全体に降り注ぐこの滝。もはや滝よりも大量の水を下目掛けて投げつけるが如く威力。そしてそんな塊が次々と天から降り注ぐ。



 〔ジャンプ〕で回避はできるものの。これを続けられると困る。歌えないしたぶん視界も悪いため観客に全くアピールができないのだ。


 そして降り注ぐ雨。大質量からはじき出された水が雨のようにフィールドに降り注ぐ。

 幸い雨は魔弾判定ではないのか…ダメージは無い。




 ちなみに!水弾は当たるとダメージを受けるが仕組みはその水弾の中に攻撃としての核がある時。飛沫にまだ魔力が残っている場合はしっかりとダメージを受けるみたい。


 打ち出されてすぐの水弾はその飛沫も注意ってことだね。


閑話休題



 下を見ると闘技場はシールドで全く問題ないみたい。ついでに闘技場を支えている浮島も守ってるんだね。

 さて…どうしよう。このままアリアさんの魔力切れを待つか、私がアリアさんを倒すか…

 いずれにせよ私ができそうなことは無い。



 あ、でもよく考えたらフィールド全体がこうなっているんだがら他の人がどうにかしてくれるのではないだろうか?

 みんなもこの攻撃喰らってるわけだし有り得るかも。


 たぶん全滅ってことは無いんじゃないかな?





 回避に専念する私。そんなことを考えながら暫くすると、やはりと言うべきか。ほかのメンバーが動き出したのがわかった。




 魔法陣にレーザーを打ち込む誰かと。爆弾をぶつけた誰かが見てわかった。

 





*>>ミカ視点





 大質量の水が重力加速よりも早いスピードで無理やり落ちてきている。先程ナユカは見たがアリアは見えなかった。なにかするとは思ってたがこれは凄い。


 大きな魔法陣を注視しつつ内容を読みといていく。



 〔魔法陣〕にはいくつかルールが存在する。




・基本的に魔法陣サイズは変えられない

・サイズを変えるには〔拡大陣〕のスキルが必須

・拡大陣は魔法陣を大きくできるが大量の魔力を消費する

・魔法陣に使用するスキルによって描かれる模様が決まっている

・模様を魔法陣内に書き込める量でないと発動出来ない

・魔法陣は模様を破壊されるとそのスキル機能を喪失する

・魔法陣全体の4割が破壊されると魔法陣全体が破壊される


 などなどだ。他にも、属性によって色が変わるや、変化系だとそもそも魔法陣の形が変わる。なんてのもある。




 何が言いたいかと言うと…




「あるはずだぜ?その魔法陣をぶち壊せる模様が…」


 少し前にアリアの魔法陣を間近で見ているんだぜ?ちょっとした癖なんかも甘味して巨大な魔法陣の模様を確かめていく。



「はっは!見つけたぜ。最速火力だ壊してしまえ!!【ドーン】!!」

 

 狙うは〔拡大陣〕の模様。ここを落とせば魔法陣はおの大きさを維持できなくなる。前にギルバート召喚の時に言ってたよな!これはアリアにとって必須だと。



 巨砲から飛び出す閃光。レーザービーム砲ひゅ〜、いつ見てもかっこいいぜ!空から落ちてくる大量の滝スラもものともせず貫き、レーザーはまっすぐ魔法陣に突き進む。


 そしてその特徴的な模様を貫いた!成功っ!!


 …あれ?なんか魔法陣の別の場所も爆発してるな?誰かの攻撃か?




 ともかく大事な部分を壊された魔法陣は途端に小さくなり辺りにガラスでも叩き割ったかのような破片を空中に溶かしながら消えてった。


「さて…逃げるぜ☆」



 天高く貫いたレーザーは魔法陣を破壊したと同時にうちの現在地も「ここにいるぜー」と教えたようなものだ。

 近距離勢とユキが来る前にトンズラしよう。






「させない…ここで落とす」

 

「ごふっ!?」




 逃げ出してすぐ進行方向からなにか硬い鉱石のようなものがうちの鳩尾をえぐった…


 痛くないけど…これは効くぜ…



ーーーー


スキル:拡大陣


カテゴリー:設置系

ランク:青

発動:アクティブ

概要:魔法陣のサイズを拡大可能。決められた外円を拡大できる。ただし拡大にはそれ相応のMPを消費する。


ーーーー



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