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チェインクエスト:今一度羽ばたきを手に入れて
クリア条件:「スズネ」の撃破
参加者:アキアカネ、ヒカリ
報酬:結界突破
集団報酬:結界解除
集団クリア条件:合計50回の「スズネ」の撃破
クリア状況
・個人:クリア(4位)
・集団クリア 4/50
結界突破:大樹「宿木」周辺に貼られた飛行阻害結界を突破。飛行系スキルの使用が可能となります。
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「よし!ひとまずクリア!」
「ん。時間もちょうどいい」
日が沈み出した光景を背に2人はその場で座り込み笑い合う。
目の前にはでかでかと浮かぶクリアの文字。そしてこの大樹の中でとてもありがたみのわかった飛行系スキルの復活を確認できた。
「でも何も進まなかったね?これって集団クリアしないとダメな感じ?」
ひとまず終わりを迎えたのものの。わざわざそれだけのためにモンスターを実装したりするだろうか?
ヒカリはしばらくアキアカネの問に考えたあとまだ終わらなさそうなイベントについて考える。
「結界。気になる。それに、街は、できていなさそう」
大樹の中にいてもある程度の情報は広場やニュースのように流れてくる。途中お昼頃に、リンというプレイヤー率いるパーティーがクエスト「区画を作ろう」をクリアした。それに伴ってベースクエストリーダーにリンが昇格した。といった内容のアナウンスがあったり。
どこかに宝物があるだの、機械仕掛けの浮島があるだの、ひとつの浮島が焼け野原になっているなど。流れてくる情報はこの大樹以外にも様々なイベントがあることを示唆していた。
それに、ヒカリはわざわざこの大樹の周辺だけ飛行できないのには理由があるのでは無いかと考えている。理由もなしに、こんなクエストは発生しないだろう。
そのことをアキアカネに話すと、じゃあ明日からだね!と言って笑っていた。
「ほら、そろそろログアウトしよ?今日もご飯作ってあるから」
「ん」
2人はゲーマーだ。まだ名も知られぬプレイヤー。
そしてこのイベントで騒動の中心になる。そんなプレイヤーだった。
♚
場所は変わってここは同じく中心にある大きな浮島。遠目に大きな大樹の見えるこの広い空き地に集うプレイヤーはもはや数え切れない。そして、その中心にいるのはまだなも知られぬアインズの面々だった。
「地図!埋めてきたよ!あ、でも大樹の周辺は飛べなかったからところどころ空いてる!!」
「シリウス、ありがとうございます」
この広大なイベントエリアをほとんど一日で埋めてきたシリウス。彼はその作業のあとでも元気いっぱいだ。
「とりあえず、私達は珍しそうなの片っ端から集めてきたです!あ、あと鳥のモンスターを見つけたです!逃げられたけど」
「う、うん。結構大きかった、かな?」
資材調達に行っていたサナタリア、シズカ。アイテムをレン達に〔与える〕。色んな素材に目をギラギラさせる生産職達を抑えつつレンは素材の振り分けをし始めた。
「なるほどな。見たことない素材が多い。みんなで振り分けつつ街の重要な部分に使えるかな」
「ところでレン。基本的な区画は決まりましたが反抗的なプレイヤーなどはそれを無視して建設していますね?どうやって対応を?」
今このクエストはアインズが仕切っている。が数多いるプレイヤーのはおのが道を往くものも多くそういったプレイヤーの対応もレンが対策していた。
「ああ、絶対必要な資源をこっちで抑えてる。鉱山系の浮島はあらかたうちらの計画賛成だからな。色々ほかのプレイヤーに協力してもらってる。それに自由に作りたいなら別にも場所があるからな。わざわざこっちの妨害してくる奴は、その妨害を倍にして返す」
「…お手柔らかにお願いしますね?」
とても腹黒い顔でなんか独占した的なワードが出てくる。リンはとりあえず釘は刺しておくも無駄だろうな…、と見て見ぬふりをした。
そもそも、リン達も潰す側なのだから文句も言えない。
「ところで、今どこまでクエスト進んでるのー?」
「クエスト画面見れば乗ってますよ」
「おお!!ほんとだ!」
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クエスト:資材を集めよう
状況:クリア
クエスト:地理を確かめよう
状況:クリア
クエスト:区画を作ろう
状況:クリア
クエスト:街並みを作ろう
状況:開始
サイドクエスト:モンスター?
状況:継続
サイドクエスト:地図を作ろう
状況:継続
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「地図を作ろう!は僕が出したヤツだね!!なんか地図作ってたら出てきた!」
「なるほど。色んなことをするべきですかね?」
「…」
「とりあえずクエストメインで良くないです?あまり横道に逸れると良くないです」
「ではそうしましょう。レン。街作りは頼みましたよ」
「了解」
ここは浮島2日目が終わる。そして3日目からそれはプレイヤーを巻き込んで進み出す。どちらに付くか?それは今後の未来をも左右するのだ。
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