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R×2 64  鳳凰?

公開日時: 2022年9月29日(木) 00:00
文字数:1,991




 現在、ナユカの提案の元、海へこの鳥を誘導している。まあ、よくこんな暗い中海を見つけれたと思うよ〜。ビルとかの明かりなんかは逆に海を探す時に邪魔になるはずなのに…。確かに上は暗い。ビルのあかりの届かない上空から見れば見えないことも…。いや、ナユカだからだろうね〜。



 私たちが全員同一方向に少しづつ移動を開始するにつれ、それを攻撃するために鳥も段々と南にズレるように移動してきている。このままいい感じに引っ張れるといいんだけど〜。


 ワンチャン、この鳥のことだからわかってこっちの作戦に乗ってきてる節があるのが気に食わないんだよね〜。


 こいつがとんでもなく強いのは身を持って知ってるからね〜…。どうにかして焼き鳥に…。もう燃えてるね?じゃあ唐揚げにしちゃお〜。




 とか考えてたら、鳥が激しく弾幕をばら撒き始めた。〔火〕じゃなくて〔火炎〕なところがいやらしいよね〜。辺り一面火の海になってきてるよ〜。


 でも、それから逃げてる様に見せて海に誘導できるからある意味好都合かも?


「ソナタ等回避ばかりでこっこ。何か考えでもあるこっこかー?」


「さ〜て、どうだろうね〜?」


 これ絶対何か企んでるってバレてるね〜。雪と相性最悪だし〜?私あんまし今回は働けそうにないんだけど?


「【鳳凰が羽根】」



 鳥が先制で技を発動。鳥の遥上空にひとつの魔法陣が出来上がり、そこから弾幕を三又に螺旋のように飛ばす。上空にでき上がる渦巻模様。それは段々と速度を落としその場で停滞。

 …したかと思うといきなり全ての弾幕が急降下しだした。うん、燃えてない代わりにカラフルだね?


 さすがに見え見えの攻撃だけあって全員容易く回避行動を取り、その弾幕とすれ違うように隙間に体を滑り込ませ…



「〘爆発〙」




「「「「!?」」」」


ドォーーーーーーーンッ!!



 私達が避けたと思って気を逸らした直後、間近で大量の弾幕が爆発した。



『ユキっ!!大丈夫!?』


『私はね〜…』


 私は何とか装備のおかげで無事。ただみんなはどうだろうね〜?


「ん」


「ありがと、ヒカリ…」


 あ、ヒカリとアキアカネは無事みたいだね?あの感じだとヒカリが見極めてアキアカネを守ったみたいだね〜。アキアカネはヒカリに首根っこ持たれてるからかなり振り回されたんだろうけど。



「な…、なんとか…。気づけてよかったです…。ナユカさんを視界から外さまいと上に意識を向けていなければ…。私はこれでアウトです…」



 ビュアもなんとか生きてるね?意外と反射神経はあるとみた。ナユカと勝負したらダメだろうけど。




「ちっ!あっぶねーなぁ…」


「油断したらすぐ即死級が飛んでくるよ。死にたくなかったら気をつけることだね」


「わーてらァ」



 ありゃ?なんかこいつらも回避できたんだね?別に死んでも…、はさすがにわたしが使い物にならないレベルで相性最悪だからいるか〜…。


 こいつらこれ終わったらまだ戦うとか言って来そうじゃな〜い?さすがに嫌なんだけどなぁ〜。


『全員無事だよ〜』


『よかった〜。あ、もうそろそろ海だよ!』


 うん、ナユカは天使。異論は認めない。あの子はそれ相応の実力とナユカを幸せにできる人以外の嫁にはやらん!



 …、あれ?もしかして姫様だから嫁じゃなくて迎え入れる側か…。てことは王配とかになるのか〜。政略結婚とか?じゃあ私がとやかく言う隙間はないかぁ〜。残念。


「全員無事こっこか。なかなかやるこっこ」


 とか考えていると、先程と全く同じ弾幕が鳥から放たれる。見た目虹色は綺麗なんだけどなぁ〜。


 そのまま螺旋状に広がった弾幕はまたしても真下向けて一斉に落ちてきた全員先程の爆発を警戒して、一つ一つの魔弾からかなりの距離をとって回避している。


「〘ランダム〙」


 今度は私よりも下の高度にいたヒカリとアキアカネの真横まで通り過ぎた弾幕が、いきなり変則的な方向に軌道を曲げた。


 私たちは距離があるからいいものの、2人は真横でいきなり弾幕が曲がって来たように見えるだろう。やばいかも?


「ん、任せた」


「よし、任された!」


 と思っていたが、2人はその場で背中合わせに近いフォーメーションでお互いの背中を守るように〔気力〕でその弾幕をはじき飛ばして防いでいた。ふむ、さすがの息の合いようだね。私もナユカとはそこそこ息が合うと思ってたけど。あそこまでできるかな?



「ふん!」


「ん」


 2人して殆ど無傷で乗り越え即座に鳥目掛けて弾幕を飛ばす。私達も負けずに水弾。たまに氷弾を飛ばして、ほんの少しづつダメージを与えて行った。


 そして建物がほとんどない区間に躍り出る。




「こっこ。なるほど。水上とは考えたこっこ。よかろう、ここで相手してやろうこっこ」


 そう、ここは海の上。私たちは火弾が来れば海に逃げ込める。鳥は海に入って来られない(たぶん)。


 早速、弾幕を飛ばしてくるも、私たちは一気に海に逃げ込む。すると火弾はたちまち「ジュッ!」と音を立てて消えた。さあ、ここから反撃だよ〜?




…、あれ?…ナユカは?






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