挿絵....ではありません。笑
ちょっと見やすくしたかったので文字だけ挿絵として挿入させてもらいました。誤解した方ごめんなさい。
絵....特に人物画は描けんのじゃ....
あれからすぐ、闘技場の中に入った。
中に入ってすぐに現れたのは、受け付けロビーだった。しかし超巨大な、と前に付くのだが....
受け付けロビーだけでとてつもない広さを誇っている。ユキに言わせれば、これが東西南北の計4箇所あるというのだからプレイヤーの多さと、闘技場の大きさを物語っている。
「さあ!ナユカ!!受け付けで私のバトルの観戦チケットを貰っておいでよ!さっきフレンド登録したから無料で貰えるはずだよ!」
ナユカには、ゲーム開始直後、ユキからフレンド申請が届いていた。その時は流れで承認ボタンを押したが、きっとそれのことを言っているに違いない。
受け付けのボックスのひとつに入りコンソールを続いてみると、バトル、観戦、賭け金、とでてきた。
迷わず観戦をポチッとする。そんな効果音はなかったが...
すると次に、フレンド観戦、指定観戦、ランダム観戦、と表示される。これもフレンド観戦をポチッと。
そしてユキの文字が白でポツンとひとつ出てきた。
バトル開始まで… あと8分。
という表示されている。そこを押すと詳細な画面が現れた。
ユキと、ユキの対戦相手名前をアツキというらしいそのプレイヤーの情報が書いてある。
まだバトルを見ていないのと、ほかのプレイヤーの詳細な情報を知らないから比べようがないが、流石に9位の文字を見ればわかる。
ユキってもしかしなくてもめちゃくちゃ強いんじゃね??
このゲームのプレイヤー人口を知らないけど、かなり多いはずだ。相手の1445295位って大きい数字かもしれないけど、勝率を見るとこれで中盤のランキングなのかもれしない。
とりあえず今私が詳細画面なんて見ても無意味なのはわかった。基準がないとわかんないね。
詳細画面の下にある「観戦」のボタンを押す。すると、私の視界がエフェクトと一緒に違ったものに変わる。
そこに広がっていたのは、大勢の観客がまだ誰も居ない戦闘エリアを今か今かと待ちわびる光景と、とても大きなスタジアムだった。
........あれ?なんか外から見た闘技場よりも大きくね?
........。
私は、Reality barrage gamersにハマってしまった。
何気なく始めたβ版で何かと評判の良いゲームをしようと思ったのはただの気まぐれだった。
初めてすぐのころは、ゲームが発売されてすぐ....というか翌日だった。雑な説明と目標のない、ランキングはコロコロ変わり、そこら辺でバトルという名のただの殴り合いが起こる様は、なんというか私には合わないかもと思った頃が懐かしい....
でも、沢山あるスキル集めるのは収集癖のある私には楽しかったし、少ないけれどフレンドと知らない土地、景色、世界を見るのは感動することもあった。
ゲームを初めて数日、それは起きた。
プレイヤーの間でついに武器を作ることができたと。
それを知った数時間後に1時間のメンテナンスが唐突に始まった時はびっくりした。
メンテナンスが終わって、目の前には、
《プレイヤー「ハルト」により第1次革命:生産が起きました。
これにより、ゲームが改変されます。これからもどうぞReality barrage gamersをよろしくお願いいたします。》
という文字。
そこから、ゲームが文字通り変わった。
スキルの種類が格段に増えたことはもちろん。戦闘において、武器が使われ始めるようになった。
プレイヤーがゲームを変える....。
その魅力にどっぷりとハマっていたのはいつからだっただろう?
スキルを集める。スキルを使って。スキルを合わせて。色んなことをしてバトルを勝利していくうちに、知らず知らずのうちにランキング上位にまでなっていたくらいにはこのゲームの可能性を探していた。
それから ...いろいろイベントやら、バトルやら....
でも、ある時思ってしまった。
那由歌ならどうするのかなって....。
那由歌がこのゲームをするならどうするのかなって....。
私の親友でありながら、無自覚に私の常識を塗り替えるあの子なら....?
このゲームをどう変えるのか....。
きっと....もっと楽しいゲームになるに違いない!!
そう思った時には、既に那由歌の家に駆け込んでいた。
一緒にゲームをやろう!!てね。
だから....
このバトル。勝つだけじゃない。ナユカにやりたい!!って思ってもらうためにも、本気で相手と踊ってやる!!!
闘技大会優勝者としてじゃない。私「ユキ」として!!
後書き
ユキはランキングは9位ですが、ほぼ間違いなくこのゲームで5本の指に入るくらい強いです。ただ自分からランキングを上げようとは思っておらず、全て返り討ちなどによるランキングの移動となっています。まれに闘技場でも遊んでますが....
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