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初心者がゲームの常識をひっくり返す...無自覚に?
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D,S(diamond)

EC:181  援軍は月から舞い降りた

公開日時: 2022年6月7日(火) 11:58
文字数:3,138


『姫様のデータは既にコピーされた可能性があります』



 つまり、何かしらの条件を私が達成しちゃったってことだ。


 ナビィいわく、コピーも無条件ではできないって言ってたからそういうことだよね?


 私だけのとこを見るに…。



「紫オーブの取得が条件?」


『はい』



「最近噂になってたオーブかぁ。では銀色のオーブも怪しい感じですね」


「オーブ。取らない方がいい?」


「そうだね〜。コピーされたらそれだけ敵戦力が増えるみたいだから、無視するのがいいかな〜…」



『紫オーブはそもそもこのゲームに実装される予定のなかったものですね。ゲームデータがそれだけあとから追加でこっそりと増えていました。これが敵の攻撃で間違いないでしょう。そうなると、かなり前からこの地球にいたということになりますが…』


「今は考えるより動かないとね〜。考察は勇人さん達に任せるよ〜」


「うん」



 私たちはオーブは見かけても無視する方針に変え、そのままとりあえずナビィに言われたポイントに向かう。元々進行方向だから文句は無いけど、そこに言って一体何があるの?



 そのままシルエットをそれぞれ蹴散らしながら進むが、今のところ私はいないようだよ!どんどん中央に近づくにつれ、シルエットも少しつづ強くなってきてはいるのだけどね。



「ん、ナユカ」


 ヒカリさんが何かメリケンサック?のようなもので殴り飛ばした敵を私の方に飛ばしてきた。

 ヒカリさんって近接は殴りが基本みたいだね?


 真顔で殴りかかってるからある意味怖いことになってるけど。真顔なのはほとんどいつもの事だからノーカンで。


 飛んで来たシルエットは体制を大きく崩しているため私に呆気なく扇子でとどめを刺される。


 ついでにちらっとアキアカネさんの方を見ると、アキアカネさんは長い槍?みたいな武器で心臓の場所を一突きしていた。

 ちなみにその槍は特別なのか。先端にあるのの部分が光っており、その穂が通った場所に弾幕をその穂の形のまま〔セット〕していた。


「やっぱり突きじゃないとMPの消費がネックですね…。今度ハルトさんに相談しましょう」


「いや充分強いけど〜?」


「燃費悪い」



 そんな会話をしているが、その会話をしながらも全員がシルエットを相手に大立ち回りを続けているのだから、実力はかなりのものだ。


 ちなみに半公式プレイヤーの条件で強さも関係しているとは後に聞いた話。


 最低でもランクBは無いとまず誘いすらないって。



 私?ランクRですけど何か?



 ちなみにユキは確かSSSとか訳わかんないランクです。さすが9位。





『目標地点に到着。後1分その場所を死守してください。援軍が来ます』


「今回はちゃんと先に言ってくれて助かるよ!」


「死守だけでいいんですか?」


『はい』




「なーる」



 ヒカリさんは何か察したみたいだけどもうぞろぞろと追っ手のシルエットが追いついてきたので全員で迎撃体制を整える。


 みんながそれぞれ回復薬を飲んだりしながら片手でシルエットをはたきおとすシュールな瞬間だがそれどころでは無い。


「ヒカリ」


「ん、1発かます」


「おふたりは私たちの両サイドの敵をお願いします」


「「了解」〜」



「さて、いきますか!実況者の実力。とくとご覧あれ!【万残槍アフターIアタック】」


「ん。【万残拳アフターIファイト】」



 おお!おそろいだ!!


 そうしてアキアカネさんは槍を横凪に一振。ヒカリさんはそのまま敵に突っ込んでいく。


 槍の穂は先程よりも明るく光り輝き、残った穂の弾幕もさらに全て繋がって見えるほどの高密度で置かれていた。しかしそれだけでは終わらない。





「〘発射〙!!」




 その〔霊力〕使用の〔発射〕の掛け声とともにさらに穂先の方向にレーザーのように一直線にその弾幕が伸びる。


 扇状に広がるレーザー。その範囲にいたシルエットをことごとく殲滅して見せた。



 対するヒカリさんは敵の大群に突っ込んで囲まれているが、同じくその拳の通り道には、高密度の弾幕が置かれている。多分密度限界ギリギリだね?


 それに阻まれた敵が攻めあぐねいていると、ヒカリさんはそいつ目掛けてパンチ。置いてあった弾幕ごとその敵シルエットを吹き飛ばした。

 弾幕を殴って…。いや、〔叩く〕。


 高速で〔叩く〕で吹き飛ばされた弾幕を混戦のシルエット達は次々に被弾。徐々に数を減らしていった。





『1分です。到着します』


 ナビィの一声、そのすぐあとに現れたのは、マークされた位置にいきなり湧いて出てきた建物。


 え?なにこれ!?



 その建物…。これもしかして…。




プシューーーー!!!



 その効果音と共にドアが開き、中から20人ほどのプレイヤーが現れた!


 色付いてるから本物…。だよね?


「援軍到着ー!おっ!よく見たらアイドルちゃんだー!!よろしくね!僕はシリウス!敵はあの黒いので間違いないかなー?」


「あ、はい」


「んじゃー行ってくるねー!!」


 そう言うやいなや、ビューンと飛んで突っ込んでいく。


「あ、ちょ!?シリウス行っちゃったよ?」


「いいですよ。彼は自由にさせときましょう。我ら「アインズ」。微力ながら助太刀致しますわ」


「OK!!レイドパーティオン!」


 ユキからレイドパーティ申請が飛んできたので速攻で入ってと…。


 計24名。リリースとアインズのメンバー上位陣。


『さらに2分後に第2軍到着。それまでは守護優先。その後中央へ進軍してください』


「【絶壁】」


「うぉ!?」


 アインズの…。誰だっけ?ダイチ…さんにより大きなバリアがはられ、さらに後ろの方では巫女服の女性が詠唱を開始している。


 リリースとアインズがスイッチする形で攻勢を切り替え、先程の技でMPとGPを消費したアキアカネさんとヒカリさんはバリア内に入り、回復薬を飲む。


「まさかアインズとは、なかなか手配が素早いですね?これもナビィさんが?」


『いえ、おそらくトビィか勇人様かと』


「トビィ?」


「ん〜、ナビィの親?みたいなもん」


「なるほど。勇人様とは?」


「ナユカのパパ」





「なかなかすごい役所のパパ何ですね…」


「いや?ただの親バカだよ?」


「子に言われてるし〜…」





 パパは親バカ。これは見てればわかるでしょ?




ステータス


ーーーーー■ーーーーーーーーーーーーー■ーーー



名前 ナユカ


職業「アイドル」

所持金 199 958 300G

ギルド「力の解放」

ランキング:85 003 408 597位

ランク:R


HP

0├─────────╂─┤


MP

0├────────╂──┤


SP

0 ├───╂───────┤


GP

0 ├───────────┨✕


EP

A ├──────────╂┤可能出力100V


WP

0┠───────────┤10 〇


CP

-5├─────┼╂────┤5


称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 気力 霊力 電力 妖力 魅力 


「強化系」

体力強化 魔力強化 職業強化


「生活系」

食べる 家事 計量


「感覚系」

暗視


「突破系」

飽和限界突破


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾 緩急


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音 録音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名 合技


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜 獅子


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行 フライ


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える 微笑 ポーズ


「?」

念話 アイドル





ーーー◆ーーーーーーーーーーーー■ーーーーー■


状態


・防御力上昇

・攻撃力上昇

・移動速度上昇

・物理耐性上昇

・魔力耐性上昇

・気力耐性上昇

・魔力特定回復

・体力特定回復



所持アイテム


・姿隠しのカプセル×5

・下級回復薬×2

・中級回復薬×4

・中級魔力回復薬×1

・高級魔力回復薬×1

・攻撃強化カプセル×2



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