あとがき
変身途中のディフェンスフォース 〜ヒーローの変身途中が『隙だらけ』なので死ぬ気で護るしかないし、実は最強の俺が何故か裏方に!?〜
を最後まで読んでくださいましてありがとうございます!
本編は終わってしまいましたが、ここから少しかあとがきを書かせてもらえればと思っております。
結構いろいろ指摘を頂いてきたんですが、その大体は良くも悪くも「web小説っぽくない流れ、展開」というものがあったと思います。
故にここまで読んでくれたみなさんには感謝しかないのです。
とりあえず語りたいことがいっぱいありますのでザーッと書き殴っていこうと思います。
第一部について
この章はGA文庫大賞に送ったものでした。
まあ、二次落選だったんですがこの飛彩たちの物語を自分が納得いくところまで書きたい、ここで終わらせたくないと思ってなろうに投稿したのが始まりです。
気がつけば90万文字近いのでラノベ8冊分くらい書きましたよね。驚きです。
タイトル通りの流れから飛彩自身が力に目覚めるまでという少年ジャンプに載る読み切りのようなイメージでした。
よく言われるのがこんな出オチのようなタイトルからここまで書いたね、という感想です。
実際、ヒーローの変身途中を物理的に守っていたのは一部、二部なのでそれ以降はどんどんタイトル詐欺になっていきました。
ただ飛彩くんの強くなるまでの流れはweb小説向きじゃなかったですね。
とはいえ少年漫画的な流れを重要視しているので自分は最高にいい流れだったと思ってますが!
ここで目覚めた力は 黒い左腕・支配ノ起源ですが一人だけ瞬時に変身できるのはこの世界観でチートだよなぁと思っていたので部分的に開放することにしました。
ちなみに飛彩がヴィランなのは設定的に最初から決めていたことです。
左腕だから瞬時変身出来たんじゃなくて、ヴィランだから瞬時に鎧を呼ぶことが出来たんですね。
今思うとこの章だけの設定が多いので、そこをweb版に生かさなかったのは反省点です。
プラス文章力が序盤は終盤より低いのでその点も申し訳ないですね。
第二部について
この辺りハイペースでしたねぇ。
ヒロイン入りした翔香を掘り下げる回。
春嶺と紅き右脚・残虐ノ王の目覚め。
最大のライバル、リージェの登場と新緑の左脚・生命ノ奔流の目覚め。
とまあ一気にやりたいことを詰め込んだ回でした。
正直この辺りから頭に「これやりたいなぁ」というおぼろげな設計図しかなく、プロットを全く組まなくなったのでやっちまってるところはあると思います笑
翔香の掘り下げはある意味一回休みというか、速攻次の力が目覚めるというよりは「変身途中を守る」の違うニュアンスを出したい狙いがありまして。
返信に至るプロセスだけじゃなく精神的な支えにもなるんだぞ、という護利隊としての覚悟を見せる目的がありました。
ちなみに「悪の蝶 ミューパ」は完全に聖闘士○矢の地妖星 パピヨンのミューを意識を意識したものでした。
次に春嶺との邂逅ですが、飛彩のことを好きにならないヒロインを出したいと思ったので追加した感じですね。
目隠れピンク髪めっちゃ強い女子。
性癖盛り合わせなキャラで人気投票があれば春嶺に入れるくらいには好きです。
彼女が仲間になるまでと、追い詰められたことで暴走してしまう力というものがこの章で見せたいところでしたね。
強すぎる力故に暴走するヒーローものの新フォームゲットした時にあるあるな流れだと思います。
なので紅き右脚・残虐ノ王は単純な能力にしました。
蘭華もカクリとくんでヒーローやヴィランと戦える土壌を作っておきたかったので、しっかりと描写して一人で戦える強さがあると印象づけているつもりです。
カクリは心の強さメインで。
そして最後にリージェとの出会いですが、暴走する力が恐ろしくてこんな力を使わなくて済むようにヴィランを全滅させてやる! という短絡的な感情で飛彩は暴走したわけですね。
幼なじみ殺しかけたらそりゃそうなるだろ、という気持ちですがおかげで飛彩くんはリージェを圧倒するほどの力をここで得たわけですね。
仲間も駆けつけてくれたりと、自身を取り巻く環境を見つめ直すきっかけになってます。
リージェは端的にいうとベジータですね。
ヴィラン側で最終的に仲間になる最高のライバルがいるべきだ、という理由から生まれたキャラです。
幼い顔立ちの金髪蒼眼イケメンが重装鎧で戦っているというアンバランスさも好きです。
この辺りから飛彩のチートは加速するので回復能力まで身につけちゃいましたが、ヴィランにとってこの回復力は毒だったんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
実際に受肉した状態で生まれた飛彩は人間の側面が強いので普通に回復できるのです。
ララクやリージェにとって毒なのは、ヴィラン側に位置して長らく異世にいたから、ですね。
第三部
この辺りで自分気づいたんですよ。
ホリィも正ヒロインなのに、作者蘭華を推しすぎてね?と。
ずっと一緒にいた幼なじみに勝って欲しいじゃん?という僕の発想からわかると思いますが、幼なじみという関係性が僕は大好きなのです。
そんな関係の異性が欲しかった……と血涙に咽ぶくらいにはね!
ただそのせいで蘭華が正妻のムーブが出来過ぎていたのでこの章の始まりはホリィにフォーカスを当てることにしました。
もちろん未来確定というチート能力に巨乳の金髪ロングで可愛いし、強い子なんだからちゃんと魅力出るように書けよ!と自分でも思いましたし。
そこでおうちのことで迷いを見せるデート編と鳥籠の姫を救出するVSセンテイア家編をやったわけです。
この作品初めての日常回なのでうまく書けてるか今でも不安ですし、最近の高校生ってどんなデートするのよ!?と困り果てました。
変な意味ではなく学生のそういう事情を知る方法が欲しいですね。
デートの後はヴィランじゃない相手との戦いで黒斗に似た達人、スティージェンとの戦いが繰り広げられました。
細かいアクションと室内戦は他の章にはないので、結構自信はあります。
そしてとうとうララクとの出会いですね。
元気っ子系ヒロインいなくね? と思ったのでヴィラン側で誕生させようと思い立ち、3部の初めから登場してもらいました。
キャラブレたなぁ、という部分もありますが飛彩くんのおかげで変わっていったということで。
話は戻りますがここで仲間と信じた相手が倒すべき敵だったら? を描いたつもりです。
敵の部下VS主人公以外、という流れも好きですね。BLEACHみたいで。
コクジョーとのバトルと 蒼い右腕・自由ノ解放の目覚めもこの章の見どころでした。
ちなみにコクジョーは下克上から取っていたので最初から裏切る予定でしたね。
このリベレートフリダームとオリジンズドミネーションって何が違うの? と思う方もいるかもしれません。
黒き左腕は相手の展開能力や領域を残しつつ、飛彩に能力の使用権を渡すものです。
とはいえ相手が飛彩を上回る展開濃度になるとこの支配の力は及びません。
そこでリベレートフリーダムですが、発動をリージェの拒絶などで邪魔されない限りはお互いの力を膂力を残して完全無効化します。
とはいえこれも濃度で上回るように調整等をかければ振り解くこともできますがリージェの拒絶等がない限りは基本的にかけ直すことになるでしょう。
そしてララクも仲間になったことで日常回……とはいきませんでした。
ちなみに三部は結構書いて全部ボツにした展開がありまして、4部でやった飛彩を憎むヒーローが飛彩派のヒーローごと飛彩を殺そうとする内紛編でした。
ただ、ここで無駄にキャラ増やしてもなぁ……そんな危なっかしい奴ヒーローにならないやろしなぁ……という理由からボツになりました。
キャラもヒロアカのヴィラン連合並みに悪い奴にしていたので。
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