高校三年を迎えた桔津平(きっぺい)と谷中(やなか)は腐れ縁の同級生の臥竜(がりゅう)から昔からある怖いおとぎ話を耳にした。
初めは冗談で何とも思っていなかった桔津平が、その夜中から奇妙な足音が桔津平の家だけに聞こえてくるようになる……。
その見えない相手に悩まされ、心霊関係に詳しい校内の保健教師の木村先生に相談するが、そこでも事件が起きた。
どうしていきなり足音が聞こえてきたのか、その相手の本当の目的は何なのか。
真実を知った時、桔津平の運命がグラリと揺れ動く……。
この物語は幸か不幸か、夜な夜な足音のみを鳴らす幽霊のような相手と、それに真っ向から対抗する桔津平の心情を描いたホラーなファンタジーである。
※この掲載している作品は全てフィクションであり、実際の人物・団体・事件などは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。