「ニヌペ王国第一聖女にしてマロスヒッピ大陸最強聖女のジョゼット・アルドワンよ。
貧乏人ども!底辺ども!カスども!今まで怠けて生きてきた怠け者ども!
何もしてこなかった者ども!
本当の俺はこんな者じゃない!
社会が私を認めてくれない?
いつか頑張ろうとしていたんだとか言って遊んでいたクズども!
いいかしら!怠惰は罪よ!弱い事は罪よ!
弱い事も罪だけれど、弱いままでいいと思えるカスはより罪深いわ。
ニヌペ王国に張っていた結界を張るのを辞めるわ。
でも安心して頂戴、王都ミウラッペクだけには結界を張るから。
そして私は平等を愛するうえ慈悲深き聖女なので、3日間はこれまで通りニヌペ王国に結界を張ってあげるわ。
王都以外に住む者は200万カッパー持ってくれば王都に一ヶ月いられるわ。
これからは月200万カッパ払わない者は王都から追放ざまぁ!
王都に住む者は5時間以内に200万カッパー払わなければ即追放ざまぁよ」
ふふふふ、とうとう言ってあげました。
今まで虐げられ蔑ろにされ、誰も聖女の私に感謝などしていませんでした。
私がニヌペ王国を護って当然だと、皆それが当たり前の平和だと思っていたようです。
でもね、平和は無料では手に入らないのです。
クズどもは平和が無料で与えられると思っているのでむかつきます。
殺してやりたいぐらいむかつきますが、一々殺すのも時間を大量に無駄にするので、放っておきましょう。
どうせ月200万カッパー払えない者は死んでいくのですから。
ふふふ、愉快愉快。すっきり爽快。
あんなクズどもは死ねばいいのです。
自業自得です。
何もせずに生きていける程命とは甘いものではないのです。
生きる事を舐めてる者達は死ねばいいのです。
生きる事を舐めないで下さい。
何故、こうなってしまったのでしょうか。
何故、人間も貴族もこうまで堕落してしまったのでしょうか。
本来、人間も貴族も各々が努力して頭脳も肉体も精神も技術も運も人脈も何もかも使い尽くして
死力を尽くして生きるものなのです。
それが、誰もがのうのうと甘ったれて生きていける世界になってしまっていたのです。
これはよくありませんよね。
しかし、体の弱い者もいるでしょう。
体が弱いから生きていけないというのは不平等です。
体が弱くても頭脳でも精神でもその分上手く使って生きていけばいいのです。
頭脳が弱ければその分肉体を駆使してもいいのです。
だから、皆、生き延びて下さい。
私は決してクズどもに死んで欲しいだけではなく、生きるとはどういう事か、
生きるためには努力しなければいけないという事を知って欲しいという理由もあるのです。
これは私の愛なのです。
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