「好きにすればいいだろう。この指輪は渡さない」
はぁー。ここまで慈悲深く情けをかけて慈しみを持って接してあげているのに、この態度。
性根が腐ってるのでしょうね〜。
これではもう更生も期待できません。
この性根の腐った殿方の骨という骨を折っていきます。
「『好きにすればいいだろう』と言ったのは誰だったかしら〜。
好きにさせてもらうわ〜」
もう、殺してしまいましょう。
殺して指輪を奪えばいいんです。
「もう辞めて。指輪は渡すから、はい」
「はぁー?」
思わずはぁー?なんて言葉が出てしまいました。
突然横からなんなのでしょうかこの女性は。
「もういいでしょう。この指輪が欲しかったんでしょう。だからもう許して」
はぁー。会話が通じません。
やれやれ〜品性も低い教養もない平民どもは嫌ですねぇ〜。
まともに会話する事も出来ないようです。
「貴女、誰かしら。突然横から入ってきて。
平民でも当たり前の会話ぐらいはしてよ〜。
貴女も殺されたいのかしら〜」
はぁ〜、低俗な者と話すと頭が痛くなります〜。
エリアンヌ頭が痛くなってきちゃった〜。
「あら、この流れで分からないのかしら。
随分想像力が欠如しているのね。
私は」
馬鹿にしましたね〜エリアンヌの事を馬鹿にしましたね〜。
女性の首を飛ばしました。
随分弱いわね〜(笑)ざまぁ〜それでよくエリアンヌを侮辱できましたね〜。
私を馬鹿にする者はこうなるのです〜。
馬鹿な平民共に警告しておいてあげましょ〜。
女性の飛ばした首を拾い野次馬共に見せつけてあげます。
「平民共〜見えるかしら〜エリアンヌを馬鹿にする者はこうなるのよ〜。
こうなりたくなければ〜エリアンヌを馬鹿にしてはいけないわよ〜」
「テリィナ。テリィナ」
弱々しい声で先程の殿方が何か言っています。
はぁー?テリィナって誰の事でしょ〜。
まったく、平民共とはまともに会話ができません。
弱々しい声で喋る殿方は嫌われるのよ〜。
殿方なら殿方らしくちゃんとはっきり喋ったらどうなのでしょうか〜。
まったく〜今時の殿方は殿方らしくありませんね〜。
やはり殿方は殿方らしくなければありません。
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