「今後も聖女を続けるのは構わんが、王都にだけか?王都以外の街や村は人々はどうなる」
はぁ、何やらカッコつけてるようですが、ダニエタンは私が聖女を続ける事は認めるしかないのです。
私がいなくなれば私が結界を張らなければニヌペ王国は滅んでしまますからね。
ダニエタンは馬鹿ですが、それぐらいは分かっているようですね。
「さぁ?本人達の努力次第でしょうね。どうなろうと私に関係ありません。
滅びるかもしれませんし死ぬかもしれませんが、それが私に何か関係あるのかしら。
ないわよね。かってに死んでいなさい貧乏人がばーかということよ」
「それじゃあ、皆王都に駆け込んでくるだろうな」
はぁ、やっぱりダニエタンは馬鹿なんですね。
そんな事一々説明しないといけなければいけないのでしょうか。
「そうでしょうね。月200万カッパー払えない者は王都に入れません。
王都に住んでいる者も、月200万カッパー払わない者は王都から追放します」
「そ、そうか。それは仕方ないな。お前がそう決めたのなら好きにすればいいだろう」
おやおや、物分りはいいんでしょうかねダニエタンは。
でもやはり馬鹿ですねダニエタンは。
「それではダニエタン、今月分の200万カッパー円払ってね」
「俺様も払わないといけないのか」
「当然でしょう。あ、強制ではありませんよ。払えないからといって怒ったり傷つけたりなんてしませんよ。
ただ王都から追放するだけですから。
別に、払いたくないのなら払わなくてもいいのよ」
「払う。払う払う。今金を用意するから少しだけ待っててくれ」
「やれやれ、仕方ありませんね。
一時間だけ待ってあげますから、払いたければ200万カッパー一時間以内に用意する事ね」
さぁ、ダニエタンは一時間以内に200万カッパー用意できるのでしょうか。
私への慰謝料で3000万カッパー払ったばかりで、用意できますかねぇ。
まぁ払えないならざまぁ!と笑って王都を追放するだけです。
しかし200万カッパーも捨てがたいです。
どちらでもいいですね。
ダニエタンへの追放ざまぁも200万カッパーもどちらもいいですねぇ。
しかし私は約束を守る聖女ですので、一時間以内に200万カッパー持ってくれば追放するわけにはいきません。
あ〜あ、ダニエタンからお金を搾り取れるだけ搾り取って追放ざまぁしたいなぁ。
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