2025/02/23 追記
項目名『優也の髪と瞳の色』が、本来別冊(別章)のおまけとして書かれていた項目でしたが
鍵の話と一緒に出したかったので、同時に編集していた関係でそのまま移動させたため、おかしなことになっておりました。
なんてこったー!! 一部文章を訂正いたしました。
※この作品はフィクションです。実在するあらゆる名称とは関係がありません。
※病名がたまに出てきますが、症状等は創作であること、また実際に病気と戦っておられる方を軽視するつもりはありません。
創作としてご覧ください。
2冊目『守護者』について
時期について
2ヶ月前の話が4月下旬~5月となります。
そこから2週間で、理久と優也が現実世界で出会います。
『迷魂』とは
輪廻の輪から外れた魂となります。
本の中の『言霊』を喰らって移動を繰り返し、ある程度成長すれば現実世界に現れて今度は人間の魂を喰らい始めます。
杏子に憑りついていた『迷魂』のように意思疎通が出来る『迷魂』もいますし、カモメ亭にいた鳥のように思考は出来ても会話は出来ない『迷魂』もいます。
『迷魂』は成長すればするほど喰らった『言霊』や魂に影響を受けます。
モヤとは
優也は誰かに話す必要が無かったのでモヤと呼んでいますが『迷魂の痕跡』と呼ばれるものになります。
このモヤは『契約者』でなくても認識することができます。
ただし、条件として『契約者になれる魂を持つ者』か『契約者だった者』となります。
砂の貯まる速度
2ヶ月と少しの間で理久は《人を生き返らせる》という願いでありながら小瓶の砂を2割ほど貯めています。
これは『新人の契約者』としては異常な速さです。
本来『迷魂』自体を見つける難易度が高い事や、見つけても争奪戦となる事が多いということが背景にあります。
大体は殺害する形で争奪戦から相手を引きずり下ろし、競争率を下げます。
1冊目で倉敷蓮がやられたほど大々的に殺される事は少ないですが、大体は出番ではないタイミングで殺されると考えてよいです。
その対策として、出番がある程度多い登場人物を選ぶ必要があります。
なので、理久のように『名前のない登場人物』を選び続ける『契約者』は『契約者としての能力』が非常に強い戦闘系であるか、何も知らないかということになります。理久は後者です。
理久が襲われない大きい理由は2点ほど。
ひとつめは、1冊目で優也が言っているとおり『非常に優れた能力である場合』がベテランと組む場合が多いこと。
優也の戦闘能力が高いため『聖剣士』と対等の能力はどんな能力なのかと警戒されている点が大きいです。
ふたつめは、優也のペアであるという事を把握しており、優也へ恩義を感じているケースです。
優也は根本的なところは善人であるため、困っている人が居たらシナリオに影響がなければ助けてしまうんですね。
戦闘能力が低い『器』を偶然借りていた場合に助けられたというケースが多い様子。
出雲石の鍵
峰岸家の人間はそれぞれ異なる意味の石がはめ込まれた鍵を持っています。
優也:出雲石の鍵(黒っぽい緑色の石)
・魔除けや健康祈願になります。
勾玉で有名な石になります。
他にも色々と意味や役目があった石で、ものすごく考えてお父さん選んでくれてますね。
拓矢:レッドコーラル(赤い珊瑚石)
・子どもを守るお守り、厄除け・魔除けのお守りという意味もあります。
義父から出された選択肢の中から拓矢が最終的に選んだものになりますので、単純に好きな色な可能性はあります。
父親:タンザナイト(青色の宝石)
・仕事運のお守りや、正しい選択が出来るようにという願いがあります。
恐らく判断を誤って、優也と関係がこじれてしまった事や家政婦に傷つけられていた事を後悔しているのかと。
優也の髪と瞳の色
優也は黒髪です。本人は真っ黒だと言いますが、言うほど完全な真っ黒ではありません。
瞳は緑色をしていますが、遠目で見ると黒とも見れなくはない程度です。
『出雲石の色と同色』が優也の目の色になります。
出雲石が黒みがかった緑という石なのでそちらの表現に合わせています。
正確に描いていた時期もありますが、現在は彩度高めで描いています。
実際に物語の子達が観ている色だと、こんな感じの色にはなります。
目の色はあまり変わりませんが、髪が全然違いますね。
黒髪優也……イイ…(←
※元々3冊目のおまけとして書いた項目でした。2025/02/23に文章を一部修正。
内容整理して、鍵の話の下に持ってきた時、そのまま持ってきちゃったせいですね!テヘッ!
守護者は何故優也を守るのか
理久から若干ぽんこつ扱いをされていた守護者ですが
・優也と理久の本名を知っていること
・優也の病気を理解していること
この2点に加え、理久が出会う前の優也を知っている点から近しい人物である事は推測できます。
そして願いについても、優也を元々知っていなければ設定できない願いではあります。
しかし、願いそのものを確認する方法はないため真偽不明です。
優也の後天性の病気
先天性と同様、存在する病気をモデルとしています。
先天性は先天性中枢性肺胞低換気症候群(オンディーヌの呪い)、後天性はクライン・レビン症候群ですね。
あくまでモデルとしているため、実際のものとは異なると思っていただけたらと思います。
自分ではどうしようもならないものと正面から向き合って生活してらっしゃる方、ほんとに凄い尊敬します……。
優也の場合、2か月~3か月ほど『起きている期間』があった後2週間~1か月くらい『寝ている期間』があります。
どれくらい『寝てしまう』のかは本人にも分からず、2か月近く寝てしまう事もある様子。
『寝てしまう期間』では、殆どの事を覚えていませんが、どうやら本の内容だけはしっかりと覚えているようです。
ぶっちゃけ本さえ読めればいいし、本の内容は忘れてないからどうでも良い、といった感じ。
……正直、身に覚えのない、知らない会話を自分がしてたら恐ろしいとは思うんですけど(体験談)
峰岸家について
散々『峰岸家』を意識していた優也ですが、優也本人はあまり家系について詳しくありません。
ただの大病院の医院長の息子だと思っています。
しかし実際は数百年と続く良家の由緒のあるおうちの本家の実子、長男にあたります。
様々な業界でかなりの力をもっており、相当な資産家の嫡男なのです。
優也君自身は自分の病気に価値があるのだと思っていますが、実際は良家の子息でまだ幼いので誘拐されます。
優也のお父さんに兄弟はいません。
お父さんが医者を目指す際に出来た家は誰が継ぐのかという問題は子どもに継がせることになっていました。
『峰岸家の長男』として家政婦から重圧をかけられていたのは親戚側の息がかかっていたという点が大きいです。
そういった点からも、お父さんは優也に対して負い目を感じています。
優也と拓矢の関係
幼い頃の優也が虐待を受けながらも唯一安心出来た『お父さんとの食事の時間』で使っていた椅子に拓矢が座っていたのを見て、優也は耐え切れなくて家を飛び出してしまい、人を拒絶し7階に引きこもるようになってしまいました。
拓矢は優也が心の支えにしていた『峰岸家の長男』という存在を奪ってしまったと思い、これ以上優也が傷つかないように、誰かに傷つけられないように、絶対に守ると決めて『寝ている間』の世話をしています。
ちなみに優也と拓矢、二人とも知りませんが一応血縁関係はあります。
拓矢はちゃんと『峰岸家の血』は持っています。長男として迎え入れる事が出来た理由のひとつとなります。
優也があと2年生まれるのが遅かった場合、拓矢が峰岸家の長男として引き取られることになっていました。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!