「オーク、ゴブリン、ゴーレムと3種族をスカウトしたいが、なんかいい感じのヤツはいないな。」
と俺は呟いているが…なかなかいい感じの種族は現れず…
「なぁリヒト、スパーダ。オーク、ゴブリン、ゴーレムに知り合いっているか?」
「いやいないね。というかゴーレムはまだしもオークとゴブリンとは出会いたくないね。」
「オークと…ゴブリン…卑怯な…やつ…」
「卑怯?卑怯ってどんな感じなんだ?」
よく異世界モノの物語でオークとゴブリンは卑劣とか卑怯とか聞くが、この異世界でもそうだとは。
「オークはとにかく盗みをやり、ゴブリンは名声欲しさになんでも利用するやつさ。まぁアイツらの娯楽は闘いじゃない。」
「サニーテからは全種族と言っていいほど、命の駆け引きをする闘いを娯楽としていると聞いたが違うのか?」
「確かに闘いを娯楽にしてる種族は多いけど、全種族は違うね。多分サニーテは少しでも闘ってる種族を闘いが娯楽だと勘違いしてるんだと思うよ。」
「え!?私の知識って間違っていたのですか!?」
全種族戦闘狂だと思っていたが違うのか。
案外比率的には少ないが、数的には闘いを娯楽にしたない方が多いのかもしれない。
と…色々と話している間に…
「キャー私の宝石がー!」
遠くから女性の声がし急いで駆けつける!
「大丈夫か!?」
「あのオークとゴブリンが私の大事な宝石を盗んでいったのです!」
「何!?やっぱりオークとゴブリンは卑劣なやつだね!」
「リヒト…あれ…お願い…。」
「わかったあれだな。」
あれって一体なんだ…と疑問に思った瞬間…
右手の指と指の間で青く発光した針のような物を幾つか掴んでおり…
それを…
オークとゴブリンに向けて放った!
「喰らえ!ブルーストプ!」
針が刺さった瞬間に時が止まったようにオークとゴブリンは動かなくなり、そして俺たちはオーク達に追いつき回り込んだ。
「しかしやっぱ異世界…魔法はすごい!サニーテも魔法を使えるんだよな?」
「ま…まぁ…棚和さんを助ける時に浮かばせたような、初歩的なものしか使えませんが…」
あ…これ聞いちゃいけないことだったかもしれない…
そして少しサニーテと話している隙にリヒトとスパーダは…
「さて…オーク君とゴブリンちゃん…どう始末してあげようかな?」
「始末…する…」
「「ひ…ヒィぃぃ…捕まっちまったぁぁ!もうおしまいだ…」」
オークとゴブリンが震えているが、俺は始末させるのを一時やめさせようとする。
「ちょっと待てリヒト、スパーダ!」
「何故なんだい棚和?こいつらは宝石を盗んだんだよ?」
「止めて悪いが少しこいつらと話をしたい。」
このオークとゴブリンはどうやって、そして何度盗みをしたのか…場合によっては…
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