異世界でプロレスをするメンバーのエルフのリヒト、ダークエルフのスパーダの2人を集め、残りの3種族を1人ずつ集める途中…
「棚和。プロレスって魅せる闘いというけど、実際どういう闘いなのかな?」
「私も…気になる…」
リヒトとスパーダはプロレスとは実際どういうものなのか聞いてきた。
そう言われてみればざっと口頭でしかまだ説明をしてなかった。
「そうだな…言葉だけで説明すると難しいから、映像があるからそれを観せよう。」
テレビで録画してたものを丁度スマホに移してあったので、それをリヒトとスパーダに観せる。
とりあえず基本的な肉弾戦の試合を観せよう。
「これが基本的なプロレスの闘いだな。」
「おお〜互いに首に肘を打ち合ってる(エルボーのこと)!でも、これはこちらの世界でも肘ではないけど攻撃のし合いをすることはよくあるね。」
やっぱりこの異世界でも攻撃のし合いはあるか。
ならこれなら…
「じゃあこれとかはどうだ?」
「ん…なに…これ…?相手が倒れてるのに…柱(コーナポストのこと)に…向かった…」
「僕なら普通相手が倒れたらすぐにとどめを刺しに行くけどどうして?」
「「!?…鉄柱付近の1番上ロープ(トップロープのこと)に登って跳んだ!?」」
リヒトとスパーダは困惑するだろう。何故なら効率的に考えれば、わざわざ柱に向かってロープに登ってボディプレスをするのは無駄な動きだ。
しかしわざわざそれをやりさらには相手は避けない!
「これは無駄な動きだよね?しかも避けないって相手は言っては悪いが馬鹿なのかい!?」
「違うんだリヒト。プロレスは魅せる闘いだ。だからあっさりと倒さずに、さらには技を避けずに受けてそれに耐えたりと攻めと受けの美学が必要なんだ。そしてプロレスは殺し合いではない。あくまでも魅せるのが目的だ」
「なるほどね。確かに技の派手さとかはあるけど、万人受けするかな?」
「確かに…プロレスは人間界でも万人受けではい…しかしそれ以上に観客の熱気は凄い!」
この異世界で万人受けしなくても、今の熱気を越えれば闘神の力は弱まらずに済む。
ただ娯楽である命の駆け引きの闘いはある程度残ってしまうかもしれないが、少しでも減らすことは可能だ。
「でも…これで…命を奪わずに倒すことが…できる…そして再戦も…できる…フフ…」
まさかあの暗そうなスパーダの笑顔を初めて見るとは。
「まぁとりあえず残りのオーク、ゴブリン、ゴーレムを1人ずつスカウトしていかないと話は始まらない。さて残りの3種族のスカウトも頑張るぞ!」
エルフのリヒト、ダークエルフのスパーダのスカウトは、サニーテのお陰で上手くいったが残りの3種族は知り合いでもない異種族で上手くいくだろうか…
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