「メグ、悪いんだけどさ」
「何?」
「アイツを見つけたら教えてくんない?アイザックには内緒で」
「内緒って、…どうするつもり??」
「捕まえに行くに決まってんでしょ」
「そんな無茶な」
「実力は私の方が上だし。相性的にもさ」
「そういう問題なのかなぁ…」
「ね、お願い!」
「うーん…、まあ、水樹がそう言うなら」
「ありがと!今度空に連れてってあげるよ。とっておきの場所があるんだよね」
「いやいやいや!私高所恐怖症だから!」
「えー?それ人生損してるよ」
「損してても大丈夫。地上で生きていきます」
つまんないなぁ
ディズニーランドによく行くって言ってたから、てっきり高いところも得意かなと思ったんだけど。
アイザックからめちゃくちゃ電話が鳴ってた。
こりゃー相当なお怒りですな。
困った顔をしていたのはケンタだった。
部署の中では私の先輩ということもあって、アイザックから私の面倒を見るよう言われていた時期があった。
今じゃ私の方が仕事ができるようになって、ケンタも頭が上がらないんだ。
今回だって私無しじゃ、ここまでの成果は上げられなかっただろうし。
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