「あのー、なんで僕なんかにストーカーを?」
彼女は学校で見せている大人っぽく、色気のある顔と違い、頬を赤く染め、しかし雰囲気は青ざめている、何とも言えない様子を醸し出していた。
よくそんな顔と雰囲気になれるなぁ、などと感心しながら、実は自分も耐えられないくらい、緊張していた。
失礼な話、全く知らない、赤の他人も同然な人からストーカーされるのはさすがに無理だし、突き放すことができるだろう。
それにそのあとは、普通に警察に届けるか、一度話し合ってやめてもらうか、だろう。
しかし、今自分の前にいる人は違う。
今、目の前にいる人は、見ず知らずの赤の他人ではなく、僕の「初恋」の相手、佐山雫さんなのだから。
事の発端は、一週間ほど前に遡る。
短くてごめんなさい。次の話はちゃんと文字数あります!
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