それは、午後の授業が始まる前の休み時間のことだった。
「ねぇねぇ、淳くん、もうすぐ授業始まっちゃうよ」
眠っている淳をクラスメイトの涼平がゆさゆさと揺っている。
「うるせえな。俺、寝不足なんだよ」
「じゃあ、淳くんの目が覚めるようにおはようのキスしてあげようか」
「えっ、なんて……?」
突然の申し出に、淳は慌てて顔上げるとすぐ目の前に、はにかんだ涼平の笑顔があった。
「目を覚まして、淳くん」
「いや、あの、ちょっと待っ……」
近づいてくる涼平の顔に、淳の心臓が高鳴る。自分たちはただのクラスメイトで、しかも男同士だ。普通ならそんなことは許されない。しかし、ずっと好きだった涼平とキスができるチャンスを逃したくない。頭でわかっていながらも、淳は涼平の唇を迎えるために目を閉じてしまう。
「いや、やっぱりダメだ! 俺たち、まだそんな関係じゃ……」
「じゃあ、どんな関係なんだ」
めんどくさそうな低い声に尋ねられ、玉城潤也(たまきじゅんや)は目を開けて顔を上げた。
周囲を見渡すと、そこはいつもの教室のいつもの自分の席で、当然、顔を近づけてくる『涼平』もいなければ『淳』もいなかった。
「あー、驚いた……」
目を覚ました今でも『涼平』の小悪魔感たっぷりな笑顔がまぶたに焼き付いている気がする。夢の中で自分は間違いなく『淳』になっていた。しかも口では拒否するような素振りをしているくせに、あのまま流されてしまいそうだった。もし夢が覚めなければキスできたかもしれない……。玉城はうらめしそうに眠りを妨げた相手を睨み付けた。
「ん? どうした?」
スマホの画面を凝視していた隣の席の悪友、ミネこと峰岸勇太(みねぎしゆうた)は、玉城の視線に気づいたのか、首を傾げた。
「別に。あのさ、ミネ。寝てた俺が悪いんだけど、寝言に返事しちゃいけないってばーちゃんに教えてもらわなかったか?」
玉城は峰岸に抗議しながら、机に伏していてぺちゃんこになった髪の毛を直す。
「それは聞いたことないな。それはそうと、ずいぶん幸せそうな夢だったのか? 顔がニヤニヤしていたし、時々、笑ってたぞ」
「う……」
どうやら、よほど嬉しかったらしい。
ようやく目が冴えてきたので周囲を見渡すと生徒たちがあちらこちらで机を寄せ合い、弁当や購買で買ったパンなどを広げて、談笑しながら食べている光景が広がっていた。どうやら午前の授業は丸々寝てしまったようだ。
「で、どんな夢を見てたんだ?」
「あー、えっと、恋人が起こしてくれる夢、かな。ネタとして大事にしておくことにする」
「勉強熱心だな」
玉城はポケットからスマホを取り出し、メモアプリに『居眠りをする彼氏に、おはようのキス』と打ち込んだ。すると入力途中でいきなりメール着信の通知が飛び込んできた。送り主は姉だったので、慌てて中身を確認する。
「おー。姉ちゃん、入稿間に合ったか」
「なんだ、またおまえの姉ちゃん、締め切りギリギリだったのか」
玉城の姉は、人気少女漫画雑誌"ちょうちょ"の看板作家である"たまきあいこ"だ。高校生のときに漫画家として華々しくデビューし、今ではアニメ化された大ヒット作品を多く持ち、連載を持つ超売れっ子漫画家にまで上り詰めた。
そんな姉の隣で同じように玉城も小学生の頃からずっとイラストを描いていた。その腕前も姉ほどではないが、少なくとも姉の原稿を手伝うくらいには役に立つらしく、今でも時々、姉の漫画制作を手伝っている。姉にいわせれば、玉城が一番姉の絵柄を理解しているらしく、高校を卒業したら正式にアシスタントに就職しろと言われているくらいだ。
「今回は連載じゃなくて趣味でやってるコミケのほうの締切。本業の連載と、単行本作業が重なったせいで忙しくて、こっちに取り掛かるのが遅くなったから、かなりの極悪入稿だったんだ。急遽、手伝わされて大変だったよ」
「それで朝から眠そうだったのか」
「ああ。マジで今朝はそのままサボろうかと思ったぜ」
姉は仕事の合間に書いたBL漫画をイベントで同人誌として頒布している。今朝はその同人誌の入稿締め切りだったので、玉城も当たり前のように手伝わされた。
昨夜から学校に行くまでのギリギリの時間まで作業していて、慌てて家を飛び出した。学校に着いて、なんとか気力を振り絞り、自分の席までたどり着いたまではよかったが、その後すっかり眠りこけてしまったらしい。おかげで今は頭がすっきりとしている。
姉は毎度、こちらの都合などお構いなしに頼んで来るので、玉城の目元には寝不足によるクマが鎮座している。本人は至って温和な性格のつもりなのに、このクマのせいで目つきが悪く見られ、近寄り難いようだ。
「確か、おまえも同人誌を出すんじゃなかったか?」
「あー、俺はイベントに合わせてないからもう終わった。昨日あたりから通販で買えるようになってるんじゃないかな」
玉城も、一年ほど前から”まきじゅん”というペンネームでオリジナルの漫画を描いている。姉の苦労を間近で見ていたせいか、自分が漫画家になるなんて考えたことがなかった。
そんな玉城がとある出来事をきっかけに、衝動的に漫画を描いた。その漫画こそが、玉城が夢に出てくるほど力を入れている作品で、男子高校生同士の恋愛を描いた純愛ラブストーリー『ボーイズラブは突然に』なのだ。姉に見せたところ、これはちゃんと仕上げるべきだと強く言われ、結果、玉城は姉の助言通り、漫画を完成させ、ウェブで公開したところ、閲覧数が上昇し、さらに姉の勧めで同人誌にして頒布したところ、爆発的な売上を記録した。同人誌を作るにあたって、急いで考えたペンネームは自分の玉城潤也という名前を適当にもじって『まきじゅん』とし性別がわからないようにした。しかし、玉城の描く絵柄は姉の影響を受けたのか、少女漫画寄りなこともあって、巷では、まきじゅんは女性だと思われているらしい。まさか高校三年の、しかも男子高校生が描いているとは誰も思っていないだろう。
それから玉城はまきじゅん名義で合計三冊の同人誌を頒布し、いずれもヒット作になっている。それに加え、まきじゅんの作品は、たまきあいこが同人誌用のペンネームとして使っているアイコ名義のスペースに委託している。そのせいか、まきじゅんはたまきあいこの関係者なのかと噂になっているらしい。もちろん、まきじゅんの正体が、目つきの悪い高校三年の男子だという事実は、姉と姉の仕事の関係者と玉城の唯一の友である峰岸しか知らない。
峰岸とは高校一年の頃からの付き合いで奇跡的に三年間同じクラスだ。185センチという長身にがっしりとした体格で、今にも人を殴りそうな凶悪な顔つきで目立つせいか、昔からヤンチャな連中に町でも学校でもちょっかいを出されることが多いらしい。峰岸自身は温和で温厚な性格なので自分から喧嘩をふっかけることはまずないが、もともと空手の有段者であることもあって、喧嘩を売られればお釣りが出るほどに、相手を叩きのめし、気づけば、校内の番長的な位置に上り詰めていたそうだ。そんな峰岸であるが、玉城にとっては自分の姉がたまきあいこであることをはじめとした一連の事情を知っている唯一の人物なので気楽に話せる相手だ。
ちなみに峰岸は漫画を描き始めたと雑談程度に話したところ、読ませてくれと申し出てくれた。ボーイズラブにもかかわらず、漫画を楽しんでくれているようで、新刊が出ると必ず購入して、SNSにある作品告知用の"まきじゅん"アカウントもフォローしているほどの読者だ。
「おまえの本に出てくる二人はもう付き合ってもいいんじゃないか?」
「いや、まだ引き延ばせって姉ちゃんに言われてるから、それに従ってる」
「そういうものか」
峰岸は、腕を組んで、うーん、と唸っている。気持ちはわかる。自分も少女漫画独特の焦らされる展開に首をひねるときがあるからだ。
「まぁどっちにしろ買うけどな。さっきサイト見たら、もう新刊は売り切れになっていたぞ」
「え、マジか。俺の妄想を詰めただけの本なのになぁ」
「妄想……?」
「あ、いや、男同士って、こういう恋になるんだろうなっていう妄想だよ!」
玉城自身はいたってノーマルで、男しか愛せないタイプではない。いつかきっと、自分にも可愛い彼女ができると思っている。いや、正確には思っていた時期があった。
「しかし『涼平』は純粋でいいやつだよな。今どき、こんな男はいないだろう」
それがいるんだよ、と声を大にして言いたい。いっそのこと指を差して知らせたいくらいと思い、周囲を見渡すが目当ての人物は教室にはいなかった。
『涼平』のモデルになったといっても過言ではないその人物は、いつも弁当を持参して食堂で食べているので、まだ戻ってきていないようだ。しかも自分でお弁当を作っているらしい。ああ、いつかその手作り弁当を食べたい。あーん、とかされたい。
「えー、じゃあ今度、それ貸してよ」
「うん、いいよ」
「ホント? 三田村くん、ありがとうね」
聞き覚えのある声に玉城の背はピンと伸び、胸が高鳴った。姿を見なくとも声だけですぐにわかる。その声の主は同じクラスの三田村涼(みたむらりょう)だ。
身長は160センチくらいと平均よりやや含めだが、くりくりと丸い黒目が特徴的で中性的な顔立ちをしている。かっこいいというよりは、かわいいと称されるタイプだろう。笑顔がとてもチャーミングで世界中の民を幸せにできるような愛くるしさを持ち、そんな三田村のことを嫌いな人間はきっとこの世には存在しないといっても過言ではない。
そして三田村は、女子が好むような漫画が好きらしく、同じ趣味であるクラスメイトの女子たちと漫画の貸し借りをしているのをよく見かける。姉と妹に挟まれている家庭環境で大量の少女漫画で育ってきたせいだ、と聞いたことがある。いつも女子といる男子といえば、下心があると思われがちだが、三田村が女子と一緒につるんでいるのは、本当に漫画の話がしたいだけらしい。
そして三田村は玉城にも笑顔で接してくれる。初めて出会ったときのことは今でも忘れない。あのとき、間違いなく玉城の胸にハートの矢が刺さった。三田村はそのへんにいる女子よりもかわいい。男であることがそれほど問題ではないと思えるほどだ。
玉城が描く『ボーイズラブは突然に』にでてくる主人公の『涼平(りょうへい)』はこの三田村がモデルになっている。漫画の中では『涼平』がクラスメイトである『淳(あつし)』のことが好きという設定になっていて『淳』はその想いを受け止めてはいないが、まんざらでもないような態度をとっている。そしてその『淳』は玉城の潤也という名前からとった。
――三田村のような天使に想われる相手がうらやましい。それがもし自分だったら。
そんな玉城の欲望を満たすために、この漫画は生まれたのだ。
「あいかわらず、三田村は女としかつるまないな」
峰岸も賑やかに戻ってきた女子の集団に気づいたらしい。
「そうみたいだな」
「あれを俗に言う、腐男子っていうんだろうな」
「それは違うぞ、ただ少女漫画を好むだけでは腐男子とは言わない。いわゆる男同士の恋愛を描いたボーイズラブなんかにも手を出してしまうような男のことを言うんだ」
「おまえが描いてる同人誌みたいなもんだろ」
「そうだ。まぁ俺も腐男子と言われても否めないけどな」
しかも現実の男性をモデルにしてるのだからタチが悪い。
「おまえの同人誌を読んでいるような男を、腐男子というんじゃないのか」
「まぁそうなるな」
「じゃ三田村はやっぱり腐男子だな」
「なんでそうなるんだよ」
「あれ、おまえの本じゃないのか」
「へ?」
玉城が目を向けた視線の先の三田村は、見慣れた表紙の同人誌を抱えていた。
「なななな……なんで俺の本を……天使が」
あれは、ほんの数週間前に入稿した自分の新刊『ラブストーリーは突然に3』だ。
「天使?」
「あ、いや、天使のような……笑顔の三田村が!」
「ん? ああ、かわいい顏してるもんな、三田村」
うっかり自分が三田村を天使のように崇めていることがバレてしまうとこだった。しかし、あれは間違いなく、通販でしか買えない自分の新刊だ。まさか、三田村は自分の本の読者……?
「すごーい、三田村くん、もう新刊手に入れたんだね!」
「うん! まきじゅん先生の本はいつも予約してるから」
楽しそうな三田村と女子の会話の中に『まきじゅん』と言うワードが聞こえ、思わず峰岸と目を合わせる。どうやら聞き間違いではないとわかり、玉城は思わず、両手で顔を覆った。
「三田村は、まきじゅん先生のファンのようだな」
「恥ずかしいけれど嬉しい。この感情になんて名前をつけたらいいのか」
もちろん三田村は自分が登場人物のモデルになっているなんて気づいていないだろうが、三田村に読まれているという事実がなんとも恥ずかしくて消えてしまいたい。
「まきじゅん先生は、読者の三田村にひとことお礼でも言いにいかないのか?」
「それはできない! まきじゅんの正体が、この俺だなんて知ったら読者の夢を壊してしまう!」
自分は男であるだけでなく、人相が悪い。この顔に合う絵柄は間違いなく青年誌のアウトロー系漫画だ。作品のイメージを損なうくらいなら名乗りでない方がマシだ。
「待てよ……?」
これは考えようによっては神様が与えてくれたチャンスかもしれない。もともと三田村とは数えるほどしか話したことがなかったが、これをきっかけに親睦を深めることができるかもしれない。先生としてではなく、同じ読者としてなら?
「俺、ちょっとトイレ行ってくる」
玉城は三田村がグループから離れるのを見計らい、席を立った。そういえば昼飯も食べ損ねているが、千載一遇のチャンスを前に空腹だなんて言っていられない。
「おい、三田村」
教室を出た三田村を追いかけ、玉城はその背に声をかけていた。
「玉城くん……なぁに?」
振り向いた三田村は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに、ふにゃ、と柔らかい表情に戻る。ああ、やはり天使だ。天使は誰にでも優しく微笑みかけてくれるのだ。こちらまで笑顔になりつつあり、あやうく目的を忘れそうになる。
「その……おまえが持ってる、それなんだが」
「あっ! えっと、これはその……」
三田村が大事そうに腕に抱えている本を指差すと、慌てて後ろに隠した。
「違う。持ってきたことを注意したいわけじゃない」
「え……違うの?」
たしかに学校に漫画などを持ってくるのは校則で禁止されているが、そんなことを注意するつもりは玉城にはもちろんない。
「いや、その本の作者……好きなのか?」
「作者って、まきじゅん先生のこと? もしかして玉城くんもこの本のこと知ってるの?」
「いや、その……ハハハ」
知ってるも何も、その漫画を描いたのは俺だ、とは流石に言えないが。
「この本ね、ボーイズラブっていって、男性同士のお話なんだけど、とっても好きなお話なんだ。主人公に感情移入しちゃうくらい」
「そうか」
そりゃそうだ。主人公はおまえなんだから、と言えるものなら言ってしまいたい。
「僕、まきじゅん先生の漫画が大好きなんだ!」
目をキラキラと輝かせて話す天使が眩し過ぎて、直視できない。三田村のまきじゅん愛が伝わりすぎる。好き過ぎだろ、うらやましいぞ、まきじゅん。いや、それは自分なんだが、今は自分じゃないのがなんだか悔しい。
「玉城……くん?」
あまりにも嬉し過ぎて、無意識に天を仰いでいた自分に、三田村が心配そうに声をかけた。
「あ、すまん。それで、あのな三田村」
「なあに?」
三田村は玉城に向かって首をかしげる。傾いた頭を抱きしめたい衝動を抑えるのに必死だ。
ここでまきじゅんは自分だと言ったら、三田村はどんな顔をするだろう。クラスメイトである玉城潤也を見る目が変わって仲良くなれるのではないだろうか。そもそも峰岸だって知っているのだから、あまり公に言わないでほしい、とひとこと添えれば話すのは問題ないのではないか?
「おまえの好きなまきじゅんは、目の前に……」
「え、目の前に……?」
ついに、三田村と秘密を共有するムフフな関係に!
「目の前にいる俺の……知り合いだ!」
「えーー! 本当に?」
まきじゅんの正体に興味津々な三田村の視線は、純粋でまっすぐすぎて、本当のことはいえなかった。大好きな漫画の作者がこんな自分だなんてがっかりするに違いない。世の中には知らなくていいこともあるのだ。
「じゃあ、玉城くんもまきじゅん先生の本、読んでるんだ!」
三田村は一層目を輝かせて、詰め寄ってくる。近距離でも可愛い。
「え、ああ、そうだな」
「うわー! 嬉しい! 男の人で読んでる人、僕しかいなかったから、嬉しい!」
「確かに、じょせいのほうがいや、あ、そうだな……そういうもんか」
「玉城くんとまきじゅん先生の話、いっぱいしたい! だめ?」
「ああ、もちろん」
まさか本人に話しているだなんて思っていないだろうが。
「じゃあ、漫画のキャララフとか見せようか?」
「え、キャララフって、それ、すごいやつじゃん! 玉城くんがなんで持ってるの?」
はっ、と慌てて口を塞いだが、もう遅かった。そんなもの作者以外が持っているはずがないじゃないか。睡眠不足のせいだろうか、頭の回転が鈍すぎる。
「あ、その、いらないからってもらった、みたいな?」
「すごいじゃん! まきじゅん先生とお知り合いなの? 玉城くんちにあるなら見に行きたい!」
「俺はいつでも構わないけど」
「じゃあ、今日は? 予定あったりする?」
「予定、ない」
「わあ、じゃあ、お邪魔していい?」
「おう」
今日だけで天使と一生分話した気がする。もう死んでもいい。
「あ、午後の授業始まるから、そろそろ行かないとだね! またあとで」
「あ、おい、三田村」
走り出そうとする三田村を呼び止める。
「なぁに?」
「あの、俺がその、まきじゅんと知り合いなのは黙っていてほしい」
「うん、わかった! 内緒ね!」
しー、と指を口にあてる三田村の仕草に、膝から崩れそうになりながら、ぱたぱたと走っていく三田村の背を玉城はずっとずっと見つめていた。
自分の同人誌というキッカケだったけれど、見ているだけだった今までよりも、天使との距離はほんの少し縮まったと思う。できることなら、もっと仲良くなりたい、と願うくらいは許してほしい。
「あ、やべ。俺も遅れる」
玉城は、小さくなった三田村の背中を追いかけて走り出した。
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