───────── ロングスにて

クレソンとグレタ、ルーベンは窓際のソファーとテーブルがある席に座る。

すると、グレタが店員を呼ぶ。

すみません！

はーい！

と、女性店員が答える。

注文ですか？

金髪の細めの女性が現れる。

私、カプチーノ欲しい。

その後クレソン、ルーベンと注文をする。

もう決めるのか？ 僕はジャワコーヒーで。

おれは野菜とエスプレッソ、野菜はオニオンドレッシングつけてくれ。あと、野菜は玉ねぎ多めで。

エスプレッソ？ お前はイタリア人か？

エスプレッソすきなんだ。お前こそジャワコーヒーって、そんなのすきだったか？

そうか。ジャワコーヒーはインドネシアのコーヒー。美味いんだ。

あそう。

はーい、ちょっとお待ちを。

と、店員はその場を離れた。

その2分後にジャワコーヒーとカプチーノが出てくる。

ルーベンの野菜とコーヒーが来る間話をする。

ところで、今日イースターね。なにかするの？

と、グレタが言う。

ああ、僕はもうイースターエッグに絵を描いた。

あなたが？ 下手なのに？

そうなんだよ！？ こいつ絵下手なんだぞ！

と、グレタとルーベンは笑う。

うるさいな！ たかがウサギを描いただけだ！

あれウサギなの？ ウナギぽかったぞ。

どんなんだよ！ ウサギがウナギに見えるわけないだろ！ 似ても似つかない！

でも、見えたぞ？

と、話している間に野菜とエスプレッソが来る。

ルーベンは野菜を食べ始める。

美味いか？ 野菜。

と、クレソンがルーベンに聞く。

ああ、美味いぞ。

お前玉ねぎすきだよな。

まあね、野菜の中では1番すきだな。

まあ、美味いよな。おれはパセリがすき。

パセリね、なんであんな葉っぱがすきなの？

と、グレタが言う。

なんでだろうな？ 匂いと発音かな？ パ〜セリ。なんか言いやすいだろ。匂いも独特だ。どんな野菜にも合う。

お前って独特なもの好きだよな、シシトウとか。

まあな。

と、暫く話しているとそこにトッドがやって来る。

おい！ 酷いじゃないか！？ 僕を置いてさきに入るなんてさ！！

悪かったよ、あまりにも来るのが遅かったものでね。

あの寒い中30分も待ったんだぞ！

それは嘘だな、おれらロングスに入ってまだ15分程だぞ。

と、クレソンは時計を見る。

トッドは置いて行かれたので、怒っている。

まあ、少し誇張した。

そういう所だ、トッド。まあ座れよ。いま野菜の話してた。

トッドはグレタの隣に座る。テーブルを中心に左のソファーにルーベンとクレソンが座っていて、その目の前にグレタとトッドが座っている。グレタとクレソンが窓際だ。

なんで、野菜？

ルーベンが野菜を頼んだんだ。

トッドは店員を呼ぶ。

はい。

先程の店員が来る。

ブラックコーヒーください。

豆は？

ブラジルで。

はい。

と、トッドは注文する。

ブラックコーヒーはその後すぐに来た。

お前はさ、辛党だったな？ どうだ？ 今度近くにできたガブリエルの店でチャレンジがあるんだ。激辛のやつ食べきれたら、賞金100ドルだって。

なにそれ！？ 絶対やってやる！

と、クレソンとトッドが話す。

ところでグレタ、ライアーライアーのポスター持ってきたか？

あ！ あるわよ。

と、グレタはカバンからポスターを取り出す。

これね。

イエイ！ やったぜ！ このポスターを部屋に飾るんだ！

さて、僕はもう行くよ、イースターエッグを市場に出さないと。

お前、描いたのか？ 絵を。

ああ…… そうなんだ。

と、嫌々話す。

お前、絵下手だったよな。

と、トッドは笑いながら話す。

それに釣られてルーベンとグレタも笑う。

もういいじゃないか！！

と、クレソンは怒る。

そんな怒んなよ。

トッドが言う。

おい、行くぞ。

4人は会計を済ませ、店を出た。

クレソン、トッド、ルーベン、グレタはクレソンの部屋に向かう事にした。

ルーベンはクレソン部屋に行く前にポスターを飾るために自分の部屋に。

クレソンはイースターエッグを取りにいく。それに連れて、トッドとグレタは部屋に入る。

ルーベンとは後で合流することになった。後でイースター祭に参加するようだ。

ー ♯17 イースター祭2 ー つづく。