今騒ぎ

Exaggerated story.
Kay.
Kay.

♯16 イースター祭

公開日時: 2022年12月16日(金) 06:15
文字数:1,290

桜が咲く季節。


アメリカは復活祭の真っ最中だった。復活祭とは、アメリカを含める世界中のキリスト教の宗教的重要なイベントだ。


イースター祭とも呼ばれる。



─────── マイオB棟 クレソンの部屋


クレソンはいつもより早く起きる。時刻は8時半。


クレソンはソファーに座って、卵の殻に絵を描く。


そこにルーベンがやってきた。


やあ! あれ? 珍しく早いじゃないか?


ああ、ルーベンか。今日はなんの日だ?


え、今日?死者の日?


お前はこの街をみて、本当に死者の日だと思うのか?


え、違うのか?


死者の日は10月の終りだろ!? 今日はイースターだ!


おおイースターか。


そうだ! いまそれ用のイースターエッグを作ってたんだ。


なるほどな。絵下手だなお前。


うるさい!


と、マサンは下手ながらもイースターエッグを作る。


なあルーベン、お前もいくか? すぐそこの通りでもやってるぞ。


ああいく! そうだロングスいくだろ?


それは、お前はしっこ出るのか? て当たり前な事聞いてくるのと一緒だぞ。


あ~ E.T.だな。


そう。


もう行くのか?


ああもういくよ。トッドとグレタも来る。


おっ! グレタ来るのか!? ライアーライアーのポスターもらわないと!


と、ルーベンはテンションが上がる。


トム・シャドヤックの映画か。ジム・キャリーだっけ?


するとルーベンは悲しげな顔で実演する。


パパに噓をついてほしくないんだ…… 。


クレソンは立ち上がり映画のセリフを言う。


嘘を言わないといけないんだ。みんな嘘をつくんだよ。


でも僕が悲しくなるはパパだけだよ。


と、ふたりは強くハグをする。




ロングス付近。クレソンとルーベンはロングスに向かっていた。クレソンは茶色のコートに黒いスリムなスボン。ルーベンも同じく茶色のコートに黒いスリムなスボンを履いていた。


ロングスに着くと、2人はロングスの手前でトッドとグレタを待った。ロングスの扉をよく見ると、今日はイースター祭なので3角の形が連なるガーランドの装飾があった。デザインは、白い卵にロングスと黒い文字で一つ一つ書いてある。


そして、10秒もしないうちにグレタが来る。


はーい! おふたりさん! おはよ!


お! グレタか、おはよ。


と、クレソンが言う。


やあ、グレタ!


と、ルーベンが挨拶をする。


今日2人、どうしたの? 同じ服を着て…… 。


いや、これは…… 。


と、クレソンは戸惑う。


まさか…… 。


いや! 違うぞ! それは違う!


と、クレソンとルーベンは激しく拒否する。


あっそう。


ところで何分経った?


クレソンは言う。


んー、5分って所だな。


ルーベンが言う。


友達ってさ、何分待ったらオーケーかな?


と、クレソンは聞く。


そうね、10分ぐらいかしら?


グレタが答える。


なるほど、てことはあいつにそんな10分も必要無いな


そうね!


よし! 先に入ろう。イースターの話もしたいし。


そうね、行こう。


と、3人はロングスの扉を引いて入った。


トッドは置いていかれた。その10分後にトッドはロングスに着いた。


あれ? まだ来てないのかな?


と、トッドはそのまま寒い中15分外でロングスの前で待った。


その頃、クレソンたちは暖かいカフェの中で話をしていた。


クレソンは少しイースター祭の話も混ぜ入れて、ルーベンは映画の話をする。






















ー ♯16 イースター祭 ー つづく。

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