この日、トッドとクレソンはマホーン講演会場に向かう。
クレソン、済まないが帰りは1人で帰ってくれ。今日は、ローレンとデートだから。
ああ、タクシーかルーベン呼ぶよ。
済まないな。
と、言いつつもマホーン講演会場につく。
さて、行ってくるよ、トッド。頑張れよ。
ああ、僕は大丈夫だ。
ところで、お前ってさいつから僕になった?
そんなこといいだろ!
はいはい。じゃあな。
と、会場の近くで車を停めて、クレソンは降りる。
そこから歩いて会場に向かった。会場近くに駐車場がない。なので、見つけないと行けない。1番近くて、会場まで歩いて、5分のところの路肩には駐車場がある。
トッドは有料駐車場が嫌いで、そこに停めようとしていた。
その路肩いくと、運良く空いていた。トッドは路肩に停めると、先程のマホーン講演会場まで歩いた。
今日はあの子とのデートで、予定では家に迎えに行ってからデートするはずだったが、電話が来て、仕事でバーの近くまで行かないといけなくなったから、予定変更だ。マホーン講演会場の地下バーで落ち合うことになったのだ。
今日、トッドはベージュのスーツで決めている。ちなみに仕事に向かったクレソンはブラウンのカジュアルなスーツを着ている。
トッドは力ずよくバーの扉を開けた。
いつもと同じバーの光景だ。4人ほどがテーブルでお酒を呑んでいて、カウンター内にはお酒を作るバーテンダーが二人いる。そんな中、左奥のカウンターでしっぽりと1人で呑む女性がいる。トッドはその女性に声をかけた。
やあ! ローレン。
あら! トッド! ごめんなさい、バーで落ち合うことになって。
いいんだ、構わないさ。さて、行こうか、車で好きなところに行こう。
ありがとう。車はどこに?
近くの路肩に駐車してある。
そうよね、この辺駐車場無いわよね。あって欲しいものね。不便よね。
そうだね。
と、二人はバーを出る。
二人は先程の路肩まで歩く。
あのフォード・トーラスSHOが僕の車だ。
あら、いい車ね!
トッドは彼女の為に車の扉を開ける。
ありがとう。
その辺は考えられるようだ。
さて、行こうか。と車を発進させる。
どこ行く?
そうね。お腹すいたから、イタリアンなんてどうかしら?
いいね、行こう!
これで目的地はイタリアン料理店に決まった。
向かってる最中ある事が起きた。
僕はね、イタリアンがすきなんだ! パスタとか好き。僕がイタリア系って言うのもあるけどね。ふはっ!
そうなんだ!
トッドは助席に乗っているほうに振り向いた。
ねえ! ハトが!
と、ローレンが声を荒らげる。
え!!??
と、バンっ! とハトがフロントガラスにぶつかった。
うわ…… 。
トッドはハトを轢いてしまった。
あなたなにしてるの!?
なにが!?
鳩をひいたのよ!
しょうがないじゃないか! 取り決めを破ったやつが悪い!
なにそれ!? 少しは悲しんでよ! もう降ろして! 帰る!
わかったよ! くそ! やつらが悪いのに!!
と、トッドは車を一時停止させた。ローレンは車から降りる。帰り際の言葉は「さようなら」と言って帰って行った。
なんだよ! くそ!!
今回のデートはこんなことが起きてしまった。
次の日、トッドは再びローレンに会うために家に迎えに行った。
ここからがあの殴られる出来事に繋がるのだった。
ー #11 トッドの不適切恋愛3 ー つづく。
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