────── 次の日の朝。
9時頃だった。
その頃、クレソンは起きてキッチンでなにかを作る。そこにルーベンが部屋にやってきた。
やあ、クレソン。
おはよう、ルーベン。今日も早いな。
そうか? 9時だぞ。
まあな。
今日はロングス行かないのか?
今日は辞めとく。仕事に行く、ちょっと遅めに起きたからここで朝済ますよ。
と、エッグベネディクトを作っていた。それとコーヒー、シリアルに牛乳を注ぐ。
そうか、わかった。青の服か?
そうだ。なんで?
いや、なんでもない。
クレソンはソファーの前にあるテーブルに料理を置く。
お前は行くのか?
え? どこに? 俺はここにいるぜ?
そうじゃなくて、ロングスだよ。
ああ、後で行く。
そうだ、さっきスペインにいるグレタから手紙来てた。
え? スペイン? なんで?
え? お前知らなかったのか? 2週間スペインに行ってるんだ。
へえ。そうだったのか? この前スイカ割って食べたろ?
は? それは9月だろ。今は12月だぞ。
え、? そうなのか。
そうだよ。
そこに電話が鳴る。
その電話にはルーベンが出る。
だれだ? ルーベン。
友達のイエニー。
イエニー? なんでお前の友達が俺の電話番号知ってんだ?
それはな、俺の電話壊れてるから。
あそ。で? なんだって? ていうかどんなやつだ?
イエニーは、昔オースティンで映画館に勤めててな、そこの技師だったんだ。
ちょっとまて。映画を映す技師ってことか?
そうそう。
ふーん。それで?
ある日映画館に行くと、騒ぎがあった。魔術師の陰謀と、ミザリーを放映しようとしてたけど、先輩と喧嘩してた。内容は、どっちを早く映すかだった。殴り合いになりそうだったから、俺は止めに入った。
ほう。それで?
それで、おい! お前らやめろ! て俺は入った。すると、殴ろうとしてたイエニーの拳は俺の左肩に直撃。
うわ、痛そ…… 。
ああ、痛かった。シザーハンズにチクッと切られたぐらい。
あそう。それ、どんな感覚だよ。
そこはいいんだ。それで、イエニーは叫んだ! なんで! 前に出てくるんだ! て。そこから、落ち着いて話して、飲みに行ったら仲良くなった。
へえ〜! それいつの話?
6年前かな。
そうか。
あいつはスティーヴン・キングが好きだった。
あ〜 ホラーね。
今、イエニーから映画行く約束した。
そうか。さて、俺は仕事いくよ。あの、青箱の中にな。
と、クレソンは目を目開く。
だから、全身青なのか。
そうだ。
行ってくる。
ああ。
クレソンは家を出た。
その30分後、クレソンはウィンクル制作会社に居た。
青い空間のセット近くでみんなに挨拶をするディレクター。
やあ、クレソン。引き受けてくれてありがとう。なにしろこの青青しさだからな。
いやありがとう。
ところでその格好でやるのか?
なんで?
ほぼ同化するだろ。黒でも着てくれば良かったな。
だよね〜。
まあ、安心しろ! あの中に行ったら、俺は青青星人だ〜! て叫びながら目をデカくしておかしくなるから。
と、クレソンの肩にポンと手を置く。
ああ…… 。
さて! 始めるぞ!
と、ディレクターはどこかにいく。
なにが、安心しろだよ…… 。
クレソン! 中に入ってくれ。
はいよ。
と、青い空間に扉から入った。
10分後、クレソンは青い箱から走って飛び出た。目をでかくして、「ワレワレハアオアオセイジン」と言いながら、頭おかしくなっていた。出ると、すぐさま外に出る。扉からではなく、セットの壁を壊して出たのでクレソンの体の形が残っていた。クレソンはデメキンみたいな顔をしていた。
どうやら10分しか我慢が出来なかったようだ。
ディレクターはこう言う。
だから、言ったのに…… 。
その後クレソンは単色のCMの仕事を断るようになった。
ー #8 青い箱の日 ー つづく。
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