気になるあの子はヤンキー(♂)だが、女装するとめっちゃタイプでグイグイくる!!!

可愛ければ、なんでもいい。男の娘でも☆
味噌村 幸太郎
味噌村 幸太郎

子供服を着れる女の子はお得

公開日時: 2022年8月1日(月) 14:00
文字数:2,045


 その後、しばらくミュージアム内を色々と見て回った。

 主に幼児が喜ぶような等身大の人形だったり、パンパンマンの世界に出るお店やパンパンマン号の乗り物など。

 大人では入りづらい狭い遊具に、小柄なアンナはあちこち入って、俺にスマホで写真を取るように要求する。

 正直、近くに赤ちゃんが待っているから、他の親御さんの目が痛い。


 一通り、ミュージアムを見終わったあとは、ショッピングタイム。

 中でもアンナが一番気に入ったのが、キンキンマンのパートナーであるズキンちゃんのおしゃれショップ。

 女の子向けのアクセサリーやグッズが販売されている。

 店内も女児が喜びそうなピンク色。


「カワイイ~☆ あ、タッくん。これ、見てよ!」

 なにかを見つけたアンナが、俺の袖を強く引っ張る。

「どうした?」

 彼女が指差すのは、一枚のパネル。


『ズキンちゃんおしゃれショップで5000円以上お買い物してくれた女の子には、可愛いドレスをレンタルできるよ♪』


「……」

 まさかと思ったが。

「買う買う! ズキンちゃんのドレス、アンナ着たい!」

「ちょっと待て。これって子供用のドレスだろ? 大人のアンナが着ていいのか?」

 俺がそう言うと、彼女は頬を膨らませる。

「なに言っているの、タッくん? 着ていいよ! アンナは細いから子供サイズでも着れるもん! タッくんは、アンナがブタさんにでも見えるって言いたいの!?」

 怒られちゃったよ……。

「そう言う問題じゃないだろ。子供が着るものであって、サイズどうこうじゃなく、ほら。近くにいる幼い女の子が着て楽しむものだと言いたいんだ。道徳的な問題だ」

 俺は近くでピンクのドレスを来た女児を指差して、彼女に遠慮するよう促す。

「だから?」

 全然、響いていない。

「いや……大人の俺たちはやめておいた方が……」

「アンナだってズキンちゃん、大好きだもん! 子供の時から!」

 興奮しているのか、口調が強くなる。

 周りにいた親たちもアンナの大きな声に気がつき、こちらをチラチラと見ている。


 アンナはまだ言い足りないようで。

「好きなものを好きと言って、何が悪いの? アンナ、生まれて初めてパンパンマンミュージアムに来たんだよ! 女の子の夢なんだから、ドレス着たっていいじゃん!」

 言い終える頃には涙目だった。

「あ、その……」

 うろたえている俺を見兼ねた近くのスタッフが声をかける。


「お客様。当店ではサイズさえ合えば、大きな女の子でもドレスは着用できますので、ご安心されてください」

 引きつった笑顔が辛い。

「そ、そうですか……すまん、アンナ。俺が間違っていたようだ」

 泣きじゃくる彼女を優しくなだめる。

「んぐっ…ひっく……女の子はドレスが好きなの…覚えておいてよ、タッくん」

「はい」

 お前は男だけどな。



 機嫌を取り直したアンナは、店内でズキンちゃんグッズを爆買いしていた。

 主にヘアピンやバッグなど。中には女児用のパンツまであったが、

 それも

「これ、アンナなら履けるよ☆」

 とマストバイ。

 余裕で5000円以上、お会計。

 無事にズキンちゃんのピンクドレスをレンタルすることが出来た。


 更衣室なんてないから、小さなカーテンだけで仕切った狭い店内にて着替えを始める。

 元々、子供用に設計されているから、カーテンの高さも低い。

 だからアンナより身長が高い俺は、着替えている彼女が丸見え。


「んしょっと……」


 俺に背名を向けているので、小ぶりの可愛らしい尻が丸見え。

 あ、今日は純白のパンティか。

 ゴクリ。


「お待たせ~☆」


 ドレスというには丈が短すぎた。

 だって幼児用のサイズだから。

 ミニのワンピースに近い。

 ティアラを頭につけ、ピンク色のドレスを可愛く着こなす。

 ドレスと言っても、子供が簡単に着用できるよう、デザインしてある。

 両肩にリボンの紐で括りつけているだけだ。

 少しでも緩めば、アンナが赤ちゃん状態になってしまう恐れがあった。


「どうかな? 似合っている?」

 

 満足そうに微笑む15歳。(♂)

 だが、これはこれでカワイイ……。

 ミニ丈というのが俺的にポイント高い。

 しかも、肩を露出してしまっているから、白のブラヒモが丸見え。


「ああ……に、似合っている。すごくイイぞ!」

 何故か叫んでしまった。

「うれしい☆ タッくん、あっちで写真撮って☆」

「おお! 撮るぞ撮るぞ! めっちゃ連写してやるからな!」


 それからの俺たちは、二人だけの空間に入ってしまう。

 周りの目なんて気にせず、店内奥にあった小さなスタジオで撮影タイム。

 アンナもやる気マンマンで、ズキンちゃんのドレッサーに座り、鏡越しにおもちゃの口紅を手に持ち、ポーズする。

 俺はすかさず、スマホで連写しまくる。

 背後がガラスで仕切られているから、他の客がジロジロと見てくるが、そんなこと気にする余裕なんてない。

 ハート型のイスに座って、膝を組むアンナが可愛すぎる!

 そしてパンツが見えそう。

 腰を屈めてポージングしてくれる神対応だ。

 ブラジャーが露わになり、胸の谷間? が見える見える!


「タッくん。なんだか楽しそうだね☆」

「ああ! めっちゃ楽しいな! パンパンマンミュージアム! また来よう!」

「うん☆ 約束だよ☆」

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