気になるあの子はヤンキー(♂)だが、女装するとめっちゃタイプでグイグイくる!!!

可愛ければ、なんでもいい。男の娘でも☆
味噌村 幸太郎
味噌村 幸太郎

タッくんの初めて、食べちゃお!

公開日時: 2022年5月29日(日) 15:30
文字数:1,649


 もう……俺死にそう。

 なにがって、かれこれ30分間も太ももの上に、アンナちゃんの股間を押し付けられているからね。

「足つぼで体調とか分かるんだよ~☆ タッくんはやっぱり肩が調子悪いみたいだね。ガチゴチに固まっているのかなぁ? 執筆偉いね☆」

「……」

 固まっているのは、ベッドに深くブッ刺さった俺のナニかだよ。

 

 

「調子悪いなら、また肩をマッサージしようか?」

 そう言って態勢を前に戻す。

 くっ! もう少し、太ももでパンティを味わいたかったぜ!


「って……あれ? タッくん、なんかケガしてる?」

「ん、ケガだと?」

「なんかシミが……」

 俺はずっと枕に顔を埋めているから、彼女の顔をは見えない。

 どうやら、俺の浴衣に指で触れて、確かめているようだ。

「これ……血じゃない!?」

「え?」

 思わず振り返ってみると……。


 確かに腰のあたりに赤いシミが、浮かんでいた。

「大変! タッくん! ケガなら手当しないと! 早く浴衣脱いで!」

「あ、いや……」

 まずい。宗像先生の紫パンティ履いたまま、なんだよな。

 でも、ミハイルの時に「それでいいじゃん」的な発言頂いているし、構わないか。

「じゃあアンナが手当するから、タッくんはじっとしてて☆」

 そう言って、ゆっくりと優しく脱がせてくれた。

 しかし、ケガだと?

 覚えがないな。


 パンツ一丁になったところで、アンナは黙り込んでしまった。

「……」

 沈黙が不安で俺は彼女に声をかける。

「どうした、アンナ?」

 冷えきった声で囁く。

「本当に履いちゃったんだ……タクト。宗像センセーのパンツ……」

 み、ミハイルが出現しちゃったよ!

 めっちゃ怒ってるじゃん。話が違うよ。


 その後、軽く舌打ちしたあと、パンティーの紐をギュッと掴むと、勢いよく腰からかかとまで、素早く脱がせられた。いや、奪われたのだ。

 俺の大事なものまで引きちぎられそうなぐらいの素早さ、剛力で。


「いって!」

 手で股間を抑えながら、振り返って見ると。

 宗像先生のパンティーを右手でギュッと握りしめるアンナさんが目に入る。

 優しく微笑んではいるが、目が笑ってない。

 下から見ると悪魔のようだ。緑の瞳がギラッと光る。


「タッくん? 他の女の子のパンツは履いちゃダメでしょ?」

「は、はい……」

「じゃあこれはいらないよね? アンナがあとでトイレのゴミ箱に捨てておくから、タッくんは気にしないでね☆」

 ひ、酷い! 借りものなのに。

「いや、しかし。それは俺の担任教師の私物で……それに俺ノーパンになっちゃうぞ?」

「だから?」

 ニッコリ笑ってみせるアンナ様。

 これは反論すると、痛い目にあう。

「あ、ノーパンで帰ります……」

「いい子だね、タッくん☆ でも安心してね、アンナがあとで代わりのものを用意してあげる☆」

「は?」

 ミハイルのパンツでも出すのか?

 あいつのサイズじゃ、俺はきつそうだが。



「まあこの汚物は捨てておくとして……。タッくんのケガしたところ、どこかな?」

 やっといつもの優しいアンナちゃんに戻ってくれた。

「た、確かに……痛みは感じないのだが」

 二人して、キョロキョロと腰のあたりを探してみる。

「あ……タッくん。お尻から血が出てるよ」

 口に手を当てて絶句してしまうアンナ。

 言われて、臀部に触れてみると。

 ヌルッとした暖かい液体が……。


 ふと身体をベッドから、少し浮かせてみる。

 シーツが真っ赤になっていた。

 股間あたりから。

「……」

 一瞬にして、記憶が蘇る。

 そうだ。俺はうなぎ並みのごんぶとをリキの兄貴に、事故とはいえ、さきっちょをブチ込まれたんだった。


「タッくんって、痔持ちだったの?」

「いや……これは違うんだ」

 一筋の涙が頬を伝う。

「泣いているの? タッくん? 痛い?」

 心配して身を寄せてくるアンナ。

 だが、今はその優しさが、辛すぎる。


「すまん! ちょっと、ウォシュレットで洗ってくる!」

「あっ! 待ってよ、タッくんたら!」

 彼女を部屋に置いて、俺は泣きながらトイレへと走り去る。


 ドアの鍵を閉め、便座に腰を降ろして、ウォシュレットで洗い流す。


「俺……童貞捨てる前に……ううっ、処女を捧げちまったんだなぁ」

 トイレから出てくるまで、1時間を要した。


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