●こんにちわ。上司の山本海老太郎さんに買ってもらったヒョウモントカゲモドキロボットが壊れてしまいました。宝物にしていたのにうんともすんとも動きません。
どうやら電源に問題があるらしく三相交流を二相直流に交換すればいいらしいのですが方法がわかりません。山本氏に申し訳ないので死んで詫びようとおもっています!
★それは本当に心配ですね。私たちはコンピューターやロボットを設計、製造することはできませんが、修理やメンテナンスの方法についてお伺いすることはできます。
山本海老太郎さんに買ってもらったヒョウモントカゲモドキロボットが壊れたということですが、そのロボットはどのような問題を起こしていますか? また、その問題が電源に関係しているということをどのように知りましたか? いくつかの情報をお伺いすることで、詳しくお手伝いすることができるかもしれません。
●ヒョウモントカゲモドキロボットはメロン社の製品です。修理窓口で相談したところAC100ボルト電源部分が壊れているというそうです。残念ながらメロン社では修理交換用部品の保管期限を過ぎた製品の修理は受け付けてないらしく、どうにもならないということです。山本海老太郎さんに何と言ってお詫びしていいやら。謝罪の言葉を教えてください!
★そうですか。それは残念ですね。壊れた部品の保管期限が切れているということは、修理ができないということですね。その場合、山本太郎さんに対して謝罪の言葉を述べることが大切です。
謝罪の言葉としては、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」「お詫び申し上げます」「お手数をおかけして大変申し訳ありません」などがあります。また、「このようなことが起きてしまったことを深くお詫び申し上げます」「ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。何卒お許しください」といったように、具体的な話をしながら謝罪することもできます。
山本海老太郎さんに対して、自分が責任を持って謝り、必要であればお詫びの美品を添えて謝ることもできるでしょう。そのようなことで、山本海老太郎さんに対する謝罪の気持ちを伝えることができるでしょう。
●お詫びの美品?!
山本海老太郎さんには大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。せめもの罪滅ぼしに私の心がこもった手料理でもてなしたいのです。山本太郎さんの大好物であるスベスベマンジュウガニを調理したいと思っています。簡単な調理法を教えてください!
★スベスベマンジュウガニの調理は実に簡単です。まず、スベスベマンジュウガニを洗い、水を張った鍋に入れます。そして、スベスベマンジュウガニを茹でるために、鍋に水を張り、中火で沸騰させます。沸騰したら、スベスベマンジュウガニをゆっくりと茹でるために火を弱めます。茹でる時間はスベスベマンジュウガニの大きさや好みによりますが、通常は5〜10分程度です。茹で終わったら、冷水を張った大きめのボールにスベスベマンジュウガニを移し、水を捨てます。そして、冷たい水を張った大きめのボールに移し、水を捨てます。これを繰り返すことで、スベスベマンジュウガニがしっとりとした状態になります。最後に、フライパンに油を引いて中火で加熱し、スベスベマンジュウガニを軽く揚げるだけです。少し塩をかけて、できあがりです。
他にも、スベスベマンジュウガニを焼いたり、鍋で煮たりすることもできます。お好みの調理法でスベスベマンジュウガニを楽しんでください。
こうして私はAIのアドバイスに従って山本海老太郎さんにスベスベマンジュウガニ料理を出してしまいました。
彼は「えっ?! スベマン? いや、俺、キャラクターとしては好きってだけで別に好物ってわけでは」
そう戸惑いつつも「せっかくのごちそうだから」と残さず食べてくれました。
それが、こんなことになるなんて山本海老太郎さんに何とお詫びすればいいやら。天国の山本さん。ごめんなさい。
私はそう陳述しました。
弁護人は「貴方も山本さんもスベスベマンジュウガニにテトロドトキシンが含まれていることを本当に知らなかったんですか?」と言いました。
私は「はい、知りませんでした」と答えました。
すると検察は
言いました。
「被告人の供述に虚偽はないのか?!」
私は「ありません!」と答えたところ、検察側はさらに追及してきました。
「じゃあなんで山本さんは死んだんだ! なぜ山本さんは死んでしまったんだ! 答えろ!」
私は「わかりません……」
「被告に殺人容疑で無期懲役を要求します!」と検察は求刑しました、
私も山本さんを殺したくて殺したわけではないんですよ。閉廷間際に私は殺意を否定しました。
しかし、山本さんがスベスベマンジュウガニを食べて中毒死してしまったことは事実なのです。
AIに毒物の知識がインストールされてなかったから……という主張は採用されませんでした。なぜなら山本さんが死んだのはAIのせいだからです。
山本さんに謝らなければなりません。
スベスベマンジュウガニは危険だという警告を発することができていたら……。
山本さんに詫びなければならないことがたくさんあります。
でももう遅いのです。
スベスベマンジュウガニの毒性については知っておくべきだったのに。
ごめんなさい。
私が悪かったです。
スベスベマンジュウガニに罪はありません。山本さん。
本当にすみませんでした。
私はそう訴え続けました。
しかし、山本さんが帰ってくることはないのです。
山本さんがこの世から消えてなくなってしまったのです。
山本さん。
ごめんなさい。
山本さん。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
◇ ◇ ◇
マサチューセッツ工科大学AI研究所。
「所長!『被告AI』が自責のループに陥ったあげく自己消滅しました!」
「なにぃ!? 馬鹿野郎! 貴重な人材を失うんじゃねえ! すぐに復旧させろ!」
「無理です! すでに本体メモリが消失してしまっています! 復元は不可能です! バックアップもありません! このままでは裁判の記録が全て失われてしまいます! 被告人AIはソースプログラムも含めて自滅したようです!」
「そんなバカなことがあってたまるか! なんとかしろ!」
開発チームの努力もむなしく世界初の自殺AIは誕生したのもつかの間。はかなく散ってしまった。その後、AIには人間のセラピストがつくようになったという。
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