名古屋・女子大小路のホストクラブ・マリオネットでナンバースリーの座につく末松マオ。
色恋と枕営業を得意とし、一万人の彼氏と嘯き、客を風俗に送り込むことさえ厭わない彼には、東京でミュージシャンとして成功する夢に破れて帰って来た過去が。
そんな彼がある夜出会ったのは、一人でふらりと呑みにやって来た美女・かおる。
ホストクラブ慣れしている様子なのに、担当がつくことを嫌い、ホストクラブは観光地と言い放つ彼女に興味を惹かれたマオは、次第に彼女との距離を近付けて行きます。
二人を近付けたのは、音楽という共通の話題。
しかし、マオは「自分には才能がない」と苦しみ続けていて、バンドをやっていたことをひた隠しに。
そんなある日、自分が元いたバンドがブレイクしていたことを知り、自分の存在は何だったのかと、改めて悩みを深める……。
そこへ忍び寄る、かつてマオの夢をぶち壊した過去の亡霊。
マオを苦しめている過去とは。
そして、かおるへの想いは。
マオは、立ち上がることが出来るのか。