2050年。地球に流星群が降りそそいだ。
隕石には宇宙からの侵略者《ヒトガタ》が乗り込んでおり、瞬く間に地球を包囲してしまう。
ヒトガタは未知の力を振りかざして人々を弾圧する。
しかし、滅亡を前にした人類は特殊能力に目覚めた。
地球上の感情エネルギーが負の感情で染まった瞬間、全人類の感情エネルギーが共鳴。その時起こった七色の爆発を機に、人間の潜在能力『クリアビリティ』が解放されたのだ。
クリアビリティとは、人間の想像を具現化する能力。
人々はその能力をもちいて反撃し、ヒトガタとの全面戦争を開始する。
数年に渡り続いた戦争はそうして、一人の英雄によって終結へと導かれ、幕を閉じる。
この物語は、英雄が地球を救った後の物語。
注釈:当作品にはオリジナル設定が多いので、念のためこの場に簡単な説明を記載しておきます。ここを読んでいただかなくても設定を理解していただけるよう努力はしておりますが、筆者の文章が至らない場合にご活用ください。
・クリエイター
この場合は、クリアビリティの使い手を指す。
・クリアビリティ
人の感情が高まった時、想像を具現化する能力。
感情が高ぶれば高ぶるほど力は強まる。
具現化する物の形は人によってさまざまで、最も心を刺激する存在が形として現れる場合が多い(想いが強ければ強いほどその傾向がある)。
理論上、クリアビリティに不可能は無いが、現実的には人間の想像力に限界があるため、クリアビリティで具現化できる物事は限られる。
・クリエイティック
クリアビリティの強さを示す言葉。
クリエイティックが高いとか、クリエイティックが高まるとか、高いクリエイティックを有するというふうにもちいる。
・ヒトガタ
地球外生命体。地球人にとっては侵略者にあたる。
遥か昔からクリアビリティを体得しており、高い戦闘力を持つ。
種族全体で強い使命感を共有しており、何か目的を持って行動しているようだ。
・地球防衛戦争
2050年の夏から約8年間に渡って続いた戦争。
本作品の舞台は終戦から半年後の世界です。