数々の就活に失敗した18歳の湊は、社会への不信感を抱き、生活が荒れていった。
「俺は悪くない…悪いのはこの社会だ…」
学生時代の親友である圭介と、毎晩のように喧嘩に明け暮れていた。
その他にも酒にタバコに溺れていったが、唯一、女には手を出さなかった。
散々飲み歩いてはいるが、ガールズバーやキャバクラ、風俗、ソープには行ったことがない。
というか女自体に興味がない。
18歳の湊はゲイだった。
街を練り歩きながら、良い男を見る度に目の保養をしていた。
だが、今まで一度も彼氏が出来た事はない。
こんな生活が荒れた俺に、彼氏なんか出来るわけがない。
もう半分諦めていた。
そんな中、ある日の夜の街で、人生を変える事件が起こる。
たむろしていたコンビニで圭介と別れたあと、俺は何者かに襲撃されてしまう。
そこは、人気が少ない街外れたエリア。
襲撃され、意識が遠のいていく中、手を差し伸べる物が現れる。
一体、誰が俺を助けてくれたのだろう…