夕焼けの森、夏はさよなら

公開日時:2021年12月30日(木) 12:00更新日時:2022年1月17日(月) 12:00
話数:3文字数:4,434
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あらすじ

 

父が死んだらしい。

 

ある時からぱたりと帰ってこなくなった父の訃報が突然届く。しかも、父は莫大な借金を抱えていたらしい。父方の親戚は勿論、母方の親戚とも絶縁状態で助けは期待できない。

母は今の職場を辞め、大学時代にしていたらしい夜職に復帰。他にも職場を2つ掛け持ちし、朝から夜まで休まず働く日々。

 

私も高校を中退して働こうとしたが、「高校は卒業した方がいい」と母に言われ、高校に通いながらアルバイトをすることにした。

 

下校中、バス停でバイト雑誌を見ているところを「なんでも屋」の取締役代表にうちで働かないかと声を掛けられ、1800円という高時給につられてアルバイトを始める。

 

事務所の名前があまりにも怪しいから、いったい何をやらされるのかと思えば。依頼者を出迎えたり、担当に引き継いだり、後は簡単な事務諸々くらい。

 

加えて借金を全部立て替えるとまで言われたが、これは流石に母に怪しまれるので断った。

 

かくして、とんでもない好条件で働けることになったわけだが。この如何にも怪しい「なんでも屋」に飛び込んでくる“依頼”とは……。

 

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