――学園に入学し、俺の生活は少しずつ変わっていった。
「おいGランクのゴミ、ところでお前はどんな武器を使うんだ?」
「武器、か……。そうだな、俺はこれを使うとするよ」
そう言って俺は、日本刀を手に取った。
「おい、それでいいのかよ。ははっ!日本刀で俺に挑むとは、やっぱりGランクなんだなぁ、お前はよぉ」
一樹の使う武器は『銃』だった。確かに日本刀では勝ち目などない。しかしそれでも俺は、勝てる気しかしなかった。
『――会場にお集まりの皆さん、これから始まるのは学園順位6位、東条一樹対、価値数字0のGランク、橘瑞人の個人戦です!実況はわたくし、九重御子が担当します。また、解説には水越和也さんに来てもらっています』
『どうも、水越和也です。今日は楽しませてもらいます』
何故かはよくわからないが、会場に多くの観客がいた。
「なんだよ、まさかこんなにも観客がいるとはなぁ」
「いいから早く始めようぜ、俺はさっさと帰りたいんだ」
「それは残念だったな、この戦闘が終わったらお前が行くのは、病院だから帰ることはできねぇ!」
そう言った一樹は銃口を俺に向け、引き金を引いた。
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