――俺はあれからこの学園について、色々と調べてみた。
まず、この学園には年に一度、夏に能力祭というものが行われる。能力祭には個人戦と団体戦があり、どちらにも参加は可能である。
「まあ俺の場合、チームを組んでくれる奴なんていないから個人戦だけなんだけどな……」
それから、この学園が誇る10人の天才たち……。
10位、三島美香。特殊能力は再生で、他の人よりも身体の傷の再生が早い。
9位、片瀬渉。特殊能力は物体変化で、壁や床などを変化させて攻撃することができる。
8位、三崎健。特殊能力は方向転換で、物体の動きを巧みに操ることができる。
7位、天城美樹。特殊能力は浮遊で、自分以外にも使うことができる。
6位、東条一樹。特殊能力は速度変化で、触った物体の速度を変えることができる。
5位、沼田悠一。特殊能力は透明化で、自分が持っている武器にも使うことができる。
4位、桐谷薊。特殊能力は爆破で、自分の好きな場所を爆破することができる。
3位、花嶺霞。特殊能力は読心で、相手の心の声を聞き、行動を先読みすることができる。
2位、鷺沼一。特殊能力は凍結で、自分の好きな場所を凍らせることができる。
1位、凛堂かるた。特殊能力は最強で、相手の身体能力と筋力をコピーしつつ、自身の身体能力と筋力を向上させ、ある程度の攻撃を防ぐバリアを展開できる。そして、自分が使う武器の最大限の力を解放できる。
「――凛堂、かるた。俺が最終的に倒さないといけない、敵だ」
俺は、決意を新たに部屋を出た。――そして、今年もその季節がやってくる。
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