ろんな戦いがあったかろいうろ、この、何者かによっれ殴り書きされら報告書を読んれいららければ、らいらいわかるのら(どんな戦いがあったかというと、この、何者かによって殴り書きされた報告書を読んでいただければ、だいたいわかるのら)(小松さん声)。
※以下は一部抜粋である(元の報告書は日本観光などの蛇足で692枚に及ぶため)。
二つの実験体の戦闘時、竜尾(と自称していたが、ヤマタノオロチの再現体であろう)と九尾の怪獣大決戦(あながち冗談でもない)が始まり、竜になったシステム・スサノオ(以下スサノオと呼称する)を、クレス(この人物は目下調査中である)が気を爆発させてドッカンフルボッコにした。具体的には尻尾を掴んで何度も地面に叩きつけていた。彼はこの突発的行動の後、「ヒュドラと同じ匂いがした」と供述していた。特筆すべき点はざまあ――ではなく、クレスと呼ばれていた人物(人物と呼ぶのも怪しいが)のこの習性か。
スサノオは、カクレンダーロボ? (私にはよくわからないが、合体する巨大ロボットらしい)になって七尾ならぬ九尾を「南無三」と言って大太刀でぶった切って爆発させていた(なぜ刀で斬ると爆発するのか原理は全く不明)。どうやら志津馬は、かなり自在に形状変化ができる模様。
九尾は、夜を昼に変えたり、やはり眩しくないから夜が良くなったのか、昼を焦熱地獄のような夜に変えたりした。九尾形態の時だけでなく、他の形態の時もこの天候操作は可能のようである。
システム・アマテラス(以下アマテラスと呼称する)はレイニャンドモード(志津馬呼称。仄白い橙色の光を放つ人型の形態)に戻り、今まで太陽だと思われていた人工衛星から、溜め込んだ太陽エネルギーを発射し(これが情報にあったスーパーソーラービーム・システムだと思われる)地球消滅バッドエンドを迎えさせた。生き残った志津馬は、地球消滅を回避するためであろう、すぐに戦闘前の時間軸に戻った。
人工衛星の疑似太陽機能をアマテラスが停止させ、氷河期到来バッドエンドも発生した。もちろんスサノオは時間跳躍をした。
いい加減戦うのがめんどくさくなったらしい志津馬が、アマテラスに「この引きこもりメガネ(ミ)が!」と言ってしまい、口を覆うほど後悔し、後悔して止まっているとレイニャンドが雷光のようなコークハイボルテージスクリュー(自身の片腕に電力を溜め、捻りを加えた拳が相手に命中する直前にそのエネルギーを爆発させ、拳の超加速と電気の放出による感電およびショックを与える殴打である、と予測)をぶち込み、志津馬に脳震盪を起こさせた。元の人間の身体能力の高さゆえかはわからないが、アマテラスは近接戦闘でも高い能力を有していると見ていいだろう。
フィリアと呼ばれていた少女の正体が、七鳥ことりという志津馬の同級生だとわかり、「合法や!」と志津馬が叫んだも束の間、「……合法か?」とひどく悩んでいた。志津馬にはその類の犯罪の危険性が多少なりともあるとして、要注意人物と見る提案をしたい。
べるーがが絶世の男の娘(どうやら少女のような少年のことをこう呼ぶことがあるらしい)ということが露見し(志津馬は端からわかっていたようだが、なぜかは不明)、絶世の剣であることから、志津馬は「他のヒロインより攻略したくて仕方がなくなった」、などと言っていた。自身の周りの女性を漫画やアニメの登場人物と考える、一種の妄想癖の兆候あり。
別の時間軸から大量の志津馬がやって来て優勢になったが、「俺の影が薄くなる」という理由でミナゴロシ学園生活(これも意味不明な単語だが、最後の一人になるまで殺し合いをすることらしい)が勃発した。志津馬には世界の命運より自身の欲求や衝動を優先する傾向があり、危険人物として認定を要求する。
スーパーソーラービーム(人工衛星砲)とS.S.カノン(世界に無限増殖した志津馬を結集し、システム・ツクヨミの力と合わせたS.キャノンと見る)が拮抗して特異点が発生し、O・ドゥーン計画の後の世界・某国の都市がモチーフのロスサンタマリアユウスケレイガンヴッパナハトムジークハンマハンマが箱庭となっている世界・天軸という名の世界・暗殺者の信条にいろんなものが混ぜこぜになったギリシャ世界と北欧世界・地獄から蘇った玄人が小さな島を侵略者から取り返す世界、それらがごっちゃになっている世界(それぞれの世界の名前などは別世界のため知る由もない)で、志津馬がモブ? として序盤に「マ・ラカぁあああああああん!」と言いながら死んでしまう(ツクヨミ――しおりちんがエリザベータ・アベック・トゥクタミという女性でパチンコサバイバルゲームの名人、悠という志津馬のクラスメイトがミハイルという凄腕の引っ手繰り、七鳥ことりはダークエルフで、アマテラス――七緒は猫人間になっていた。ちなみのちなみにだが、私はそのRPG? ……一家に一器、ロケットランチャーがある世界だろう……で、なぜかコクタンのインゴットになっていた)、というエラーも起きた。博士が言っていたことだが、やはり世界同士の大きなぶつかり合いは特異点を発生させやすいのだと思われる。今回は時間跳躍により事無きを得たが、今後は厳重警戒が必要だろう。
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