面白くないラノベの見本

必ず一次選考落ちする作品
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SlapStick2

公開日時: 2023年1月21日(土) 06:00
文字数:393

 爆発点から浮かび上がる熱の球体。その熱の膜が後ろに集まっていき、人型がはっきりと見えるようになる。

 体躯は熱を放射しているのか、橙染みた赤色で光っている。結われていた髪は解け、長い髪は真紅の輝きを放っており、燃えるように揺らめく。掛けられたアンダーリムの眼鏡が徐々に燃え溶けて消え去り、面様の表れたその瞳の奥には……。



 七緒美月――彼女こそ『システム・アマテラス』の中核であり、アマテラスそのもの。日本〈ひのもと〉を照らす太陽を神格化した存在、それが天照であるなら、彼女もまた、今の日本を照らす天照〈アマテラス〉に他ならない。



 太陽の化身は眼〈まなこ〉を閉じたまま宙に浮かび上がり、地上数十メートルの高さで静止し、ゆっくりと開眼した。


 黒点のような赤黒の双睨〈そうげい〉は地上を見下ろし、化身は自身の降臨を宣言する。








 ――――――――――――――――――我は神――――――――――――――――――

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