面白くないラノベの見本

必ず一次選考落ちする作品
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Franz Qahwah3

公開日時: 2022年8月20日(土) 21:00
文字数:418

 予想だにする再会と勧誘の後、しばらく客の出入りがあった。その間、俺と部長にさしたる会話はなく、ただ、ただひたすらに甘味と苦味とを喫するという、これまた予想内なの様相を呈することとなった。部長は静かで、何か悪いものでも食べたかな? と疑いそうになるくらいは普通の人然としていた。

 今まで続いていたものが、ある時を境にひたと止んでしまう。そういう事態に直面すると、人は違和感を覚えるものだ。俺自身も、そういったマジョリティの例に違わず、それに思考を揺さぶられてしまい、いつもは間を置かず出てくる話題なんてものを探すはめになってしまって、そんなことに没頭していたら、あることにはたと気が付いたので、それに縋ることにした。詰まるところ、学校で痴態を見られた件のメイドを呼んで、名前を訊いたのだ。名前は「七鳥ことり」といって、同学年だった。俺は自己紹介をしたが、部長は「自分の名前は部長です」、と言って聞かなかった。まあ、予想通りといえば予想通りだ。

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