怨念=怨みの念(=思い)とあるように、他界された人がこの世に対して良い思いをしていなかったがために、幽霊になってでもこの世に生きる人々に対して怨みの念を晴らすまで永遠と繰り返される呪いの連鎖である。
競合他社を蹴散らしたい。
そんな思いで、赤字続きの会社を絶ち直したい社長の染澤潤一郎は悪の道であると分かりながら、サタンを崇拝するカルト宗教へとのめり込んでいく。一心不乱になってもなお、事態が打開できず、もう会社の立ち直りは出来ないと分かった1974年7月23日に事件が起きて潤一郎はこの世を去ってしまう。決して消えることのない潤一郎の中で宿った怨念は、何十年経っても癒えることは決してないだろう。そして潤一郎による惨劇が再び繰り返されることになった。