狂気と言ったら皆さんはどんなものを思い浮かべるだろうか……。嘲笑いながら人を殺して楽しみ人、あるいは絶望的状況に陥れられても笑っていられる人か。
サイコパスには人を惹きつける能力があると言われますが、この小説のヒロインはまさにそれに当てはまるでしょう。
暴かずとも剥き出しになった【狂気】、そしてそれに影響され、深淵から浮かび上がってきた別の【狂気】、この小説はそんな【狂気】たちが織りなす物語と言っても過言ではないだろう。
常人に理解しがたい世界をあなたも是非体感して欲しいサスペンスです。
余談ではありますが、この小説のおかげで改めてサイコパスがなんたるかを再認識できました……。
本物のサイコパスは魅力的で衝動的であることを。