殴り書き書店さんの作品レビュー

柏恵美の理想的な殺され方
完結済 長編
将来に漠然とした不安を持つ少年の前に現れたのは、『殺されること』を強く願う少女だった。彼女によって、自分が過去に人を殺そうとしたという事実を暴かれた少年は、己の中に眠る殺人衝動を自覚する。 『殺されること』を願い、自らを殺しに来いと誘惑する少女、柏恵美。彼女の願う『理想的な殺され方』の正体とは。
公開日時:2020年9月9日(水) 18:01 更新日時:2024年12月19日(木) 18:52
話数:324文字数:1,173,457 ポイント7,939.7
殴り書き書店
殴り書き書店 投稿日:2月11日

レビューなのに変な話だと思うのですが、私は、この作品の内容については語りません。

何故なら、この作品から受ける【次を読みたいと言う欲求が止まらない現象】を体験して欲しいからです。

 

……とは言え。

何も説明せずに、ただ「読んてみて欲しい」と言っても、誰も関心を持ってもらえないだろうから、少しだけ話をさせて貰うならば、この小説は狂っています。

狂人による、狂人達の心理描写を描いた作品だからです。

 

ですが、ただ狂っているだけなら、私も、この小説を勧めたりはしません。

 

その狂った思想の中にも、きっちりとした設定が盛り込まれ。

なぜそうなってしまったのか?と言うヒロイン達の心理描写も見事に再現されている。

要するに【安っぽく狂っただけの、ありがちな狂人が描かれるのではなく】読者をこの世界に引き込んでくれる狂気があるからこそ、私は、この小説をお勧めしたい訳なのです。

 

そして、それらが上手く融合されているので『読みたいと言う欲求が止まらなくなる』現象に陥る。

これを体験して欲しくて、私は、今回、こう言う変なレビュー書かせて頂いた訳ですね。

 

―――はぁ?レビューを書いてまで、なに言ってんだこいつは?っと思われた不思議に思われた、そこの貴方。

 

論より証拠。

折角、こんなおかしなレビューを最後まで付き合って下さったんですから、その勢いで、この作品を読んでみて下さい。

 

そこには、貴方が知らない世界が開いている筈ですから、絶対に損はさせませんよ(*'ω'*)

 

【オマケ話】

あぁいや、これはホント、オマケ的な話なんですがね。

作者である『さらす様』が、章ごとに綺麗に話を纏められているので、1章節ごとに読むと凄く臨場感がありますよ。

 

私自身、此処4日程、①章節ごとに楽しんで読ませて頂いて、最新章まで辿り着いているのですが、最新章を「今」読むか悩んでるぐらいなので。

(めっちゃ読みいたいんですけど、一気に読みたいと言う欲求が・・・・・・(笑))

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