入学式が終わると私はすぐに保健室へと向かう。
そして大量の着替えの制服や下着、濡らしたバスタオル、汚れた服を入れる袋を用意して待機する。
大体式が終わり15分ぐらいたった頃だろう。
徐々に生徒が集まってくる。
集まった生徒は1年生が40人。2年生が14人。3年生が21人だった。
今回は2年生よりも3年生の方が多く、そのことに集まった3年生の子は恥ずかしそうにしている。
総勢は75名と中等部より多いが、その既に年齢的には結婚して出産も可能な大人の一歩手前の女子が75人も子供のように泣きじゃくり、制服のスカートに恥ずかしい染みをつくって集まっている姿は不思議な光景でもある。
「皆さん大丈夫ですか。失敗は確かに恥ずかしいと思うかもしれないけど、しょうがないことだし、落ち込まないでください。えっと、それじゃ着替えと濡れたタオルを配るので、それで自分で着替えてください。もし難しい場合は私が着替えさせるのでその場で待機お願いします。濡らした服をスカートは袋を配るのでその中に入れてください」
そういって着替えなどを配るのだが、ここからが大変だった。
昨日の初等部はほとんどが、中等部でも20人以上が袋を受け取ってくれたのだが、今回の高等部の生徒はお漏らしのショックが大きく、そして傷が深いということは立ち直りも遅いということである。
なんと1年生は誰も受け取らず2年生もわずか3人。3年生は2人しか袋を受け取ら無かったのだ。
つまり私が着替えを手伝う必要がある生徒は70人ということである。
初等部は12人、中等部は45人だったことを考えると、この人数を一人で相手するのは少々手間である。
恐らく2時間以上は掛かるだろう。
しかしこれも毎年の事である。多い時は100人を超えるときもあったのを思えば、少ない方ともいえる。
「それじゃ1年生から出席番号順に並んでください。私が手伝います」
そうすると泣きながらもゆっくりと順番に並んでくれる。
最初の子を相手にする。
「大丈夫? じゃあ拭くね」
「ひっく、ひっく」
泣きじゃくる子の足を拭いていく。
そしてスカートとパンツを脱がして下半身を裸ににしてからお尻なども重点的に拭いていく。
ほとんどの生徒は座っている状態で漏らしている以上、お尻も濡れているのでしっかりと拭かないとかぶれることもある。
そしてこれを繰り返す。
そして途中で宮野咲の番となる。
「せんせ、あたし……」
「大丈夫だよ。挨拶はほとんど毎年漏らしちゃうんだ。恥ずかしくないよ」
「でも、京子は……、ひっくひっくうえええぇぇぇん」
そう言うと泣いてしまう。
昨日妹が漏らさなかったのは当然知っているはずだ。
姉の威厳が保てなかったショックも大きいのだろう。
「あっ、あたし、うぅぅぅぅ」
泣きながら座りこんでしまう。
こうなると普通に立たして拭くのは難しい。
なので、私はベッドにおねしょ用シーツを敷く。
「じゃあ咲ちゃん。ベッドに横になって」
「うぅぅぅぅせんせぇ」
泣きながらも咲ちゃんはベッドに横になる。
横になった咲ちゃんの足を上げながらパンツとスカートを脱がし、そして拭いていく。
赤ちゃんのおむつ替えの要領だ。
「うぅぅ」
「大丈夫だよ。恥ずかしくないからね」
優しく声をかけながら着替えさせる。
そして何とか着替えを終えるが、その後も何人かはベッドに横になっての着替えを強いられることになる。
元よりメンタルが弱い漏らしっ子ばかりなので、あの着替えは羨ましく思った子も多いらしい。
高等部にもなって可愛い子ばかりだ。
そうして何人か着替えさせるが、1年生を全員着替えさせる頃には1時間ほど経過してしまう。
少し時間がかかりすぎたかもしれない。
次はと2年生に目を向けるが、すると2年生達には新たな変化があった。
「うぅぅ」
「えーんえーん」
「びええぇぇぇん」
何と2年生の待って居た子11人が全員新たに足元に水たまりを作っていたのだ。
濡れた下着による冷えで1時間以上待たせたことによる尿意で二度めの失禁をしてしまったのだ。
そのせいで全員が子供のように泣きじゃくっている。
3年生はと目を向けると、待って居る19人のうち、やはり15人ほどの生徒が足元に水たまりを作っていた。
もっとも2年生ほど泣きじゃくっては居ないが、目を赤くして涙目だった。
こうなると着替えに掛かる手間は更に増す。
私は気を引き締める。
「大丈夫だよ。待たせてごめんね。じゃあ順番に着替えさせるよ」
そうして順番に着替えをさせる。
最初は相川唯だった。
「うぅぅ」
「大丈夫だよ」
彼女は相当に悔しそうな顔をしていた。
髪は紫に染めており、両耳にもおしゃれなピアスをしている生徒だ。
クラスでは中二病的な行動も目立つ生徒なため、今回の失禁は相当に悔しいのだろう。
最も彼女の失敗の世話はもう相当数こなしているのでなれたものではあるが。
「わっ、わたしが……2回も……」
「落ち込まなくてもいいよ。みんなしてるんだから」
そういいながら着替えさせる。
しかし高等部の2年生にもなると、漏らしっ子特有のお漏らしの匂いというのを纏う生徒が多くなる。
1年生や中等部の子でもこの匂いを纏う子はいるが、高等部2年生以上の漏らしっ子になるとほぼ全員が纏っている。
最もこのお漏らしの匂いは単なるおしっこの匂いでは無い。
羞恥の心によって分泌させる女性ホルモンと、幼い少女の発する何かによる特殊なフェロモンのような匂いだ。
なので別に臭いとかではない、むしろ気取った少女の出す可愛い香りといったほうがいい。
「はい。大丈夫」
「うぅ」
恥ずかしそうにしながらも何とか着替えを終える。
その後も2年生は全員終え、3年生の着替えも始める。
まずは安達赤菜である。
「せんせー。 あたし……」
「挨拶頑張ったね。最後まで挨拶やりきって立派だったよ。さすが生徒会長だね」
「でも、お漏らし……」
「みんなやってるんだから。じゃあ着替えようね」
「…はい」
そうして着替えさせるが、スカートの染みは3重になっていた。
待って居た間にも2回ほどの失禁を繰り返したのだろう。
そう考えると、なんだか幼く可愛い少女なんだなと思う。
「赤菜ちゃん。じゃあ脱がすね」
「はぃ」
足を上げてパンツを脱がす。
すると高校3年生の秘部が露わになる。
少女と大人の女性が同居してるんだなというのを改めて認識させられる。
その股間の秘部を拭いていって、着替えさせる。
それだけのことながら、不思議な気持ちにもさせられた。
「じゃあこれで最後だね」
「先生。ありがとう」
そういうと赤菜ちゃんは抱き着いてくる。
「どうしたの。甘えたい?」
「うん。先生大好き」
そういうと更に抱きしめてくる。
お漏らしっ子の匂いに混ざって彼女のつけている大人の香水の匂いがする。
「じゃあありがとう」
「うん。それじゃ」
赤菜はそれだけ言うと教室を去っていった。
その後も私は3年生全員の着替えを何とか終える。
なお、結局2年生はもちろん3年生も待機していた生徒は全員が2回目、または3回目の失禁をしていた。
過去の経験ではこういった短期間で複数回失禁した子は長期に渡って失禁を繰り返す傾向にある。
その例に漏れず、彼女たちは今後も保健室の何十回も来ることになった。
でも、たとえ漏らしっ子でも彼女たちが可愛い生徒であることに変わりはない。
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