保健室の記録 少女失敗レポート

カルラ アンジェリ
カルラ アンジェリ

レポートその5 初等部入学式

公開日時: 2021年4月19日(月) 17:07
文字数:2,124

レポートその5

初等部入学式


中等部に続いて入学式のレポートとなる。

最も初等部は中等部と違い時間が短いのもあり、失敗は主に1年生である。

各学年に失敗者は出るのだが、そのほとんどは1年生だ。

最もこの時期の1年生はつい先ほどまで幼稚園児だったのもあり精神的にも肉体的にも未熟なので失敗は基本的にそれが原因となる。


では初等部の入学式のレポートへと入ろう。

会場は昨日同様にイベント用のホールで行われるが、昨日に比べて子供が多いからだろう。

少しばかり騒がしさがある。

そして式は進行するが、数十分してすぐに別の騒ぎが起こる。


「うっ、ひっくひっく」


そんな大泣きしたいのをこらえる泣き声が聞こえる。

恐らく最初の失敗者が出たのだろう。

そしてそれはすぐにあちらこちらから聞こえる。

しかし初等部の入学式は中等部に比べて短いので、毎年このまま放置される。

思えば濡れた下着で子供時代に長時間放置される経験が後の思春期でも漏らしっ子が多くなる原因なのかもと少しばかり思ってしまう。


ちなみに初等部は新入生挨拶は行われず、在校生挨拶のみである。

最も初等部の在校生挨拶は中等部と違い失敗率は高く無い。


私が赴任してからの過去9回でも失敗があったのは5回のみで、去年は失敗がない。

そして今年の在校生代表は6年生の宮野 京子が勤める。

彼女は私が赴任してから初等部1年生に2回失敗したのを最後に一度も漏らしていない優等生である。

故に失敗の心配はない。


「続きましては在校生挨拶です。在校生代表 宮野京子さん。壇上へとお上がり下さい」


その言葉に京子は落ち着いた物腰で歩いていく。

昨日の中等部の二人と違い表情にも落ち着きがある。

不思議なことに初等部の6年生はこういう時に失敗しない子が多いのだ。

怖いもの知らずの年頃なのが、良い具合に作用しているのかもしれない。


結果はもちろん失敗せずに在校生挨拶は終わる。

そして私は自らの仕事をしに、足早に保健室へと向かう。


私が保健室に入り待機をしてものの10分足らずで生徒は集まりだす。

初等部は基本的に無駄な挨拶が少ないので、こういう時の対応も早いのが特徴である。


今日集まった生徒も皆がスカートに恥ずかしい染みを作り、表情に恥ずかしい赤みを浮かべている。


今年の初等部の失敗総数は数えると113名である。

1年生が48名。2年生が26名と多く、以下は3年生16名。4年生10名。5年生8名。6年生5名と続く。

表情を見るとやはり高学年の失敗者ほど顔を赤くし、泣いている生徒が目立つ。

逆に1年生や2年生は多くが漏らしているので、仲間意識もあるのかそれほど悲壮感を持っている生徒は居ない。


「皆さん大丈夫でしたか。それじゃあ着替えをを配りますね。自分で着替えられる方は袋を渡しますので、それに濡れた服や下着を入れて新しい服に着替えてください。それが難しい方はこのまま待機お願いします」


こういうと自分で着替えられる子は袋を受け取っていく。

結果はなんと、1年生と2年生、そして3年生までもが全員袋を受け取ったのだ。

対し4年生は8名が袋を受け取るのだが、5年生は3人しか袋を受け取らず、6年生は何と0だった。

高学年は失敗した生徒が少ないのもあり、その分失敗した子の心の傷も深いのかやはり私の助けが必要なようだった。


最も今日は私が着替えさせるのは4年生が2名。5年生と6年生が5名ずつと計12名でしかない。

これなら負担はかなり少ない。


「じゃあ着替えさせるね。4年生から出席番号順でお願いします」


すると漏らした子は泣きながらも出席番号順に並んでいく。

まずは4年生から順番に脱がしていく。


「大丈夫。じゃあ足上げようね」

「はっ、はい」


涙で目を赤くしながらもおとなしく足を上げて濡れたショーツを脱がす。

そして濡れたタオルで股間を拭いていく。

初等部の生徒は昨日の中等部と違い、アンダーヘアが生えてない生徒が多く、股間はまるで赤ちゃんみたいだった。

これなら失敗するのもしょうがないだろう。

4年生5年生と順番に処置を行い最後は6年生だ。

そしてその6年生で最初に行う子は鈴木サラという子だ。

彼女は小6にしては身長161センチと高い。

外国の血も引いているため、顔立ちも洋風の美人といったところだ。

その美貌と身長もあり、女子の間ではちょっとした人気生徒だった。

また去年は1度も漏らさなかったので、卒業したのかと思っていた。

しかし今日は久しぶりの失敗。

そしてこういう子は少々手間がかかる。


「うええええぇぇぇん。せんせぇ、私……お漏らしっ子じゃないのに」

「うん。そうだね。多分体調悪かったんだよ。しょうがないって」

「でもぉ」

「じゃあ、足を上げて……」

「うぅ」


何とか足を上げてくれる。

でもその間も涙は止まらないようだ。

なのでハンカチで涙をぬぐっていく。


「大丈夫だよ。それに泣いてたら可愛い顔が台無しだぞ」

「はぃ」


足と股間も拭いていって乾いたら少しは落ち着いたのかもしれない。

新しいショーツは順調に着せられる。


そしてその後の残り生徒も多少は手間取るも何とか全員分を終える。


そうして初等部の入学式も終える。

しかし明日は高等部入学式が待って居る。

高等部入学式。それは三つの入学式で一番大変な入学式。

それが明日に迫っていた。

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