レポートその6
高等部入学式
それでは入学式最後のレポート。
高等部の入学式へと入ろう。
高等部の入学式は時間が長いのもあり、それが原因でもお漏らしが多い。
式は実際、様々な挨拶などの細々としたことが多く、中等部よりもさらに長く3時間半強といったかなり長い時間である。
また高等部独自の緊張感によるお漏らし、もう大人だという自意識が中等部以上に過大になってしまってのお漏らしも相当数にある。
そして失敗者は初等部、中等部は1年がほとんどで他学年は数人というのも多いが、高等部は3学年各自で相当数の失敗者が出るのが特徴である。
では実際の入学式のレポートへと入ろう
入学式は初等部や中等部と同じイベント用のホールで行われる。
生徒の様子は高校生というのもあり、静かで雰囲気も厳かなものだ。
こういうのは流石高校生といったところである。
そして実際開始して1時間以上経過するが、このタイミングでの失敗は今のところない。
初等部は開始数十分、中等部で30分程度で最初の失敗が起こったのをみるに、高等部はこういうところはしっかりしてると思う。
しかしやはり変化は起きる。
開始して1時間30分程度のことだ。
椅子から水が落ちる音が響く。
静かな式なのでその音ははっきり響く。
そしてそれとともにわずかなすすり泣きの声がする。
音は1年生のところから聞こえてきた。
恐らく最初の失敗者が出たのだろう。
そしてそこからは堰を切ったかのように、各自から水音、そして泣き声が聞こえだす。
数は現時点で20を超えるほどだ。
恐らく多くの生徒が濡れた下着に気持ち悪い思いをしているだろ。
本当ならすぐに着替えさせてあげたいが、中抜けは原則御法度なので我慢してもらうしかない。
その後も式は続いた。
3時間ほど経過したときには60近くの水音と多くの泣き声が目立ち始めている。
そして最後は中等部同様に、新入生挨拶と在校生挨拶で締めることになる。
もっともこれは中等部同様に嫌なジンクスがある。
毎度のことながら、挨拶を行うものは失敗してしまうからだ。
初等部では失敗しない子もいるのだが、中等部、高等部になると必ずといっていいほどに漏らすのだ。
そして今回その挨拶に向かう生徒は新入生挨拶は宮野咲。
在校生挨拶は安達赤菜という生徒である。
宮野咲は昨日初等部で挨拶を行い、見事失敗しなかった宮野京子の姉にあたる。
姉のプライドを見せてほしい所であるが、彼女は残念ながらそれは期待出来ない。
なぜなら彼女は中等部の1年と3年、初等部6年で入学式に挨拶を行った経験がある優秀な生徒であり、その全てで失敗し、全校生徒の前でお漏らし姿を披露した生粋の漏らしっこだからである。
保健室常連生徒でもあり、私に後始末をしてもらった経験は恐らく何十回にも上る。
そのため今年も失敗するのは明らかである。
対し在校生挨拶を行う安達赤菜という生徒はそれほど目立った失敗は少ない生徒である。
合宿でのおねしょは常連であり、お漏らしも毎年来るのだが、精々年に2回から3回程度である。
実際去年の秋を最後に一度も失敗をしていない。
そのため少しだけ期待出来る生徒ではある。
では二人の挨拶を見てみよう。
まずは新入生挨拶である。
会場のナレーションと共に、宮野咲は立ち上がりステージへと向かう。
しかしステージへと向かう後ろ姿で異変に気づく。
彼女のスカートのお尻の部分はすでに濡れた後が出来ていたのだ。
恐らく待って居る間にすでに漏らしてしまったのだろう。
当然多くの生徒からは彼女が既に漏らしていることは露呈されている。
それでも彼女は頑張ってステージへと向かっている。
顔は恥ずかしさに赤くし、目も涙目ではあり、足も震えている。
けれどもステージへと向かう姿には心からエールを送りたい。
そして彼女はステージへと上がり前を向く。
幸い前には濡れた染みは無い。
彼女は原稿を取りだして読み始める。
だが最初の一文を読み終えた時に異変が起こる。
「あっ、いやっ、いやぁ、でちゃ……あああぁぁぁぁ」
スカートの前を押さえてたまま、動きが止まる。
そして股間を中心に染みが広がり、足を水がつたい、足元には水溜りが広がっていく。
「あっ、あっ、あああぁぁぁぁ」
そしてへたり込んでしまう。
全校生徒の前での失禁。
彼女からしたらこれで4回目となるのだが、高校生初日でのこの大失敗は心の傷になるだろう。
そう思うと可哀想に思える。
最も中等部の時と違い、この失敗は見慣れている生徒も多いので騒めきは少ない。
その後少し間が空いて簡易清掃を終えて在校生挨拶となる。
在校生挨拶も紹介のナレーションが流れると、呼ばれた生徒が立ち上がりステージへと向かう。
彼女は安達赤菜。
こういった挨拶は初めてであるが、昨年の会長選挙の演説では漏らしていないので、大丈夫な気がする。
実際足取りは軽い。
そしてステージへと立つと挨拶を始める。
「新入生の皆さん。初めまして。___」
そうしてそつのない挨拶が始まる。
その流暢な挨拶には安心感もある。
さすが高校3年生だと思う。
だが、その挨拶を終えて最後のお辞儀を終えた瞬間に異変は起きた、
緊張の糸が切れたのだろう。
ステージを降りずに立ち止まってしまう。
「あっ、えぇ、そん……だめぇ、でちゃぅ、ああああぁぁぁぁ」
そのまま勢い良く足元へと水が落ちる。
まるで滝のような勢いの良い失禁だった。
「……どうしてぇ」
そんな言葉を最後にしゃがみこむ。
緊張からの弛緩でやってしまったのだろう。
しかし高校3年生にして、入学式初日の失敗。
しかも新入生を前にしての生徒会長の失敗となると、心理ダメージは計り知れないだろう。
とても可哀想に思ってしまう。
でもこれで最後の入学式は終わる。
あとは私の仕事である。
失敗した少女たちの着替えの手伝いをしなくてはならないからだ。
そしておそらく一番タフな仕事になるだろう。
そんな予感がした。
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