Dragon Rider

〜ツーリング時々異世界〜
kiri k
kiri

どらごんらいだぁ #異世界勇者と繋がりたい5

公開日時: 2020年9月16日(水) 13:07
文字数:858

 チリチリと虫の鳴く声がする。

 先程まで騒いでいた人達も今は寝静まった。


白『起きてる?』

闇『うむ』

赤『ああ』

青『起きてますよー』

黒『うん』


白『いやあ、大変だったねえ』

黒『魔物がいきなり襲ってきたもんね』

赤『ご主人がカッコよかったと話していた』

黒『うん?』

赤『すっごい勢いで低空を飛んで来て、それにひゅんって飛び乗ったんだよ! だそうだ』

黒『それ、僕じゃなくて蓮のほうじゃないの』

赤『そうなのか』

闇『お主、主人の真似が上手いな』



青『おれ、あの人が早く飛ぶのに慣れてくれるといいなって思う』

闇『ああ見えて努力家だそうだから大丈夫だろう』

白『慣れる前に魔法使いにバレると怖いよ』

青『どうして?』

白『意外とSっ気あるからねえ、ものすごい飛行訓練とかやらされそう』

黒『わかる』



白『魔王様は不思議な人だよね』

闇『奴の考えていることは私もよくわからん。必要最低限しか心を開かんからな』

青『何でもやってくれて助かるって言ってたけど』

黒『っていうより、わりと何でもできるよね』

闇『勇者との 最後の戦いで ぼっち卒業』

白『何それ?』

闇『良くわからんが一瞬漏れてきたのがそれだった』

赤『それの状況がよくわからないな』

白『やっぱり不思議な人だねえ』



「んん……ニーズヘッグ?」


 何だか誰かが雑談でもしてるみたいな気配がした。


『どうした、蓮』

「話が聞こえたような……誰か眠れないのかと思って」

『何もないよ』

「そか……危険があったら教えて」

『ここをキャンプ地とすると言ったのはお前だぞ。危険がないかも判断したんだろう?』

「うん」

『大丈夫だ、安心して寝ろ。僕達がついてる』

「うん……おやす……み」



青『そろそろ静かにしないとね』

白『そうだねえ、残念だけど今回はこの辺で! 私、リンドヴルムと』

青『アル』

赤『ボルドール』

闇『デューク』

黒『ニーズヘッグ』

白『以上、五頭でお送りしました』

赤『次回、Dragon Rider』

闇『勇治の秘密、お楽しみに』

黒『次回の、どらごんらいだぁ#異世界勇者と繋がりたい も待っててね』


「やらねえぞ! そん……なもん……だ……やる……か……」

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート