チリチリと虫の鳴く声がする。
先程まで騒いでいた人達も今は寝静まった。
白『起きてる?』
闇『うむ』
赤『ああ』
青『起きてますよー』
黒『うん』
白『いやあ、大変だったねえ』
黒『魔物がいきなり襲ってきたもんね』
赤『ご主人がカッコよかったと話していた』
黒『うん?』
赤『すっごい勢いで低空を飛んで来て、それにひゅんって飛び乗ったんだよ! だそうだ』
黒『それ、僕じゃなくて蓮のほうじゃないの』
赤『そうなのか』
闇『お主、主人の真似が上手いな』
青『おれ、あの人が早く飛ぶのに慣れてくれるといいなって思う』
闇『ああ見えて努力家だそうだから大丈夫だろう』
白『慣れる前に魔法使いにバレると怖いよ』
青『どうして?』
白『意外とSっ気あるからねえ、ものすごい飛行訓練とかやらされそう』
黒『わかる』
白『魔王様は不思議な人だよね』
闇『奴の考えていることは私もよくわからん。必要最低限しか心を開かんからな』
青『何でもやってくれて助かるって言ってたけど』
黒『っていうより、わりと何でもできるよね』
闇『勇者との 最後の戦いで ぼっち卒業』
白『何それ?』
闇『良くわからんが一瞬漏れてきたのがそれだった』
赤『それの状況がよくわからないな』
白『やっぱり不思議な人だねえ』
「んん……ニーズヘッグ?」
何だか誰かが雑談でもしてるみたいな気配がした。
『どうした、蓮』
「話が聞こえたような……誰か眠れないのかと思って」
『何もないよ』
「そか……危険があったら教えて」
『ここをキャンプ地とすると言ったのはお前だぞ。危険がないかも判断したんだろう?』
「うん」
『大丈夫だ、安心して寝ろ。僕達がついてる』
「うん……おやす……み」
青『そろそろ静かにしないとね』
白『そうだねえ、残念だけど今回はこの辺で! 私、リンドヴルムと』
青『アル』
赤『ボルドール』
闇『デューク』
黒『ニーズヘッグ』
白『以上、五頭でお送りしました』
赤『次回、Dragon Rider』
闇『勇治の秘密、お楽しみに』
黒『次回の、どらごんらいだぁ#異世界勇者と繋がりたい も待っててね』
「やらねえぞ! そん……なもん……だ……やる……か……」
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